《タロット》ペンタクルの10の正位置と逆位置の意味|恋愛/仕事/相手の気持ち/復縁/結婚/

ペンタクルの10は、78枚のタロットカードの中で最も完成度の高い状態を表すカードです。 小アルカナのペンタクルの最終的なカードでもあり、10の数札は「終わり」や「次の世代」を表しています。 カードの手前に描かれた男性が、豊かな生活環境の中で人生の最後の時を過ごそうとしているのです。 年老いた彼の前には、子供や孫、犬たちの姿があります。 自身の努力によって富を手に入れ、安定した生活は子や孫の世代まで続いていくでしょう。 このカードは、あなたが将来的に安定した成果を得ることができる可能性を示すとともに、それを守り続けられるよう変化に備える必要があることを伝えています。 正位置では絵柄の通り「繁栄」「資産」「安定」といった意味になり、逆位置では反対に「没落」「家庭問題」「資産を失う」といった意味になると解釈できるでしょう。 詳しい解釈については、これから状況別に解説していきます。 基本的な意味を解説するとともに、シチュエーション別に正位置逆位置の意味をチェックしていきましょう。

恋愛に関してペンタクルの10の正位置が出た場合、安定した結婚生活に繋がる恋愛ができるでしょう。 付き合っている相手がいる場合、お互いの家族に紹介するにのもぴったりなタイミングです。 経済面での長い安定を表すカードでもあるため、相手が名家や資産家の家柄であることが分かるかもしれません。 フリーの人も、裕福な相手との出会いが期待できそうです。 また、今の時期は刺激よりも安定を求めたほうが上手くいきます。 ときめきやスリルを感じる相手より、一緒にいて安らげる相手を選びましょう。 一方で、「このままでは発展しない」と思うのであれば、思い切って変化していく臨機応変さも求められます。 その時の満足ではなく、長きにわたって幸せになるためにはどうすればよいのかを考えることによって、適切な行動ができるでしょう。

逆位置が出た場合、安定した将来への設計が崩れてしまいそうな暗示です。 付き合っている相手がいる場合、相手の家族が障害となり、2人の関係に反対してくる可能性があります。 誤解や偏見を持たれてしまったり、相手の家庭の厳しさに驚いてしまうこともあるでしょう。 今は無理やり仲良くしようとせず、程よい距離を保ちながら2人の関係を深めることに集中したほうが良さそうです。 フリーの人や片思いの人は、恋愛に対するモチベーションが下がり気味。 恋愛より他のことが気になったり、将来への不安が大きかったりするようです。 恋愛に意欲的になれないのであれば、身の回りの環境を整えたり、仕事の打ち込んでみましょう。 しっかり自立することができれば、自然に恋愛への意欲が自身もアップしていくはずです。

相手の気持ちについてペンタクルの10が出た場合、相手はあなたとの将来について考えているでしょう。 恋愛と結婚を繋げて考えるタイプの人です。 付き合う相手には、安定感や堅実性を求めていると考えられます。 既に付き合っている相手の場合は、あなたとの付き合いを楽しく充実したものだと感じているようです。 付き合いの長さや関係性の深さによっては、結婚についても具体的に考えているでしょう。 ただ、あなたのことを「結婚には申し分ない相手」と思っていても、精神的な満足には至っていない可能性があります。 相手にとって何を本当に幸せと感じるのか、じっくり語り合ってみると、意外な願望に気づくかもしれません。 片思いの相手の場合は、あなたと過ごす時間を楽しいと感じているようです。 好意があることは確かなので、さり気なく傍にいて同じ時間を過ごしてみてください。

逆位置の場合、あなたやあなたとの関係性について「何かが足りない」と感じているようです。 未完成のまま停滞しているのですが、先へ進もうとする力が不足しています。 同じような状況が長く続いているのなら、マンネリしていると思っているかもしれません。 あなたからもう一歩踏み込んで、相手の心のうちを確かめてみると良いでしょう。 付き合っている相手の場合は、あなたから自分の気持ちや将来の希望を話してみると良さそうです。 なるべく重くなりすぎないよう、前向きな未来像を伝えることで、相手にプレッシャーがかかりにくくなります。 あなたの片思いの場合も、あなたの方から相手をデートに誘ったり、積極的に会話を増やしてみましょう。

仕事に関してペンタクルの10の正位置が出た場合、あなたのこれまでの努力が報われそうな暗示です。 絶えず苦労を重ねてきたのであれば、ほっと一息つくことができるでしょう。 仕事に区切りをつけ、完成した状態になります。 更なるステップアップのために別の業務に移ったり、昇格したりすることもありそうです。 その際は、今での仕事を信頼できる部下に任せ、円満に次のステージへ進むことができるでしょう。 転職や就職活動中の人は、伝統のある安定した職場と縁がありそうです。 あなたが後継者として仕事を引き継ぎ、広めていくようなこともあるかもしれません。 変化の大きい業務や職業よりも、安定感のある堅実な職を選ぶ方が成功しやすいです。

逆位置の場合、仕事に行き詰まりを感じてしまう可能性があります。 これまでのやり方が通じず、業績を伸ばすどころか現状維持も難しくなってしまうかもしれません。 伝統や安定を第一に考えている場合でも、時代は刻一刻と変化しているため、柔軟に仕事のやり方を変えていかなければならないこともあるでしょう。 知らず知らずのうちに考え方が凝り固まっていることも考えられます。 新しい技術や考え方に接していくと、可能性が広がるでしょう。 転職を考えている場合、今の仕事の引継ぎに苦戦しそうです。 後継者を見繕うことができなかったりと、スムーズに次のステップに移行することができません。 計画は慎重に進めつつ、必要に応じて柔軟な対応策を考えておくようにしましょう。

ペンタクルの10は、家族に囲まれゆったりと過ごす様子から、親しい関係を築くことができることを示しています。 将来的に復縁ができる可能性は十分にあるでしょう。 お相手もあなたに懐かしさや愛しさを感じている可能性があります。 順を追って連絡や会う回数を増やしていくごとに、あなたへの気持ちが蘇ってくるでしょう。 カードの中には幸せな家族が描かれていますが、初めから裕福な生活ができていたわけではないことを覚えておいてください。 幸せに至るまでに努力があり、そして、生活環境を保つために努力をし続けてこそなのです。 あなたの努力次第で、幸せな未来を手にすることができるでしょう。 その幸せを維持するために、相手を思いやり、自分の態度や生活についても見直しを続けることが大切です。

逆位置の場合、今一つ何かが足りない微妙な関係になってしまいそうな暗示です。 「復縁をすれば満たされるかもしれない」と両者が思った場合、復縁は簡単に叶うでしょう。 しかし、寂しさを埋めあうだけの関係となってしまう可能性があります。 過去を反省したり関係性を改善していく努力を怠ってしまうため、復縁がかなったとしても長続きしないでしょう。 付き合い続けていきたいと思うのであれば、現実を見つめて相手との話し合いを重ねていく必要があります。 関係が深まるごとに、お互いの意思を確認しておきましょう。 「重たいと思われてしまうかもしれない」と考えてなんとなく流れに任せてしまうのではなく、勇気を出して一歩踏み込んでみてください。

結婚についてペンタクルの10が出た場合、幸せな結婚が期待できます。 まさに末永く幸せに暮らせる結婚となるでしょう。 前向きにな気持ちで行動していって良い時期ということができます。 結婚相手は、緊張せずくつろいで一緒に過ごすことができる相手です。 婚活中の人は、そういった相手を選ぶと上手くいくでしょう。 相手は、あなたより裕福な家庭の出身であったり、名家の生まれである可能性もあります。 家同士の繋がりがきっかけとなり、結婚に繋がる場合もありそうです。 いずれにしても、両家の仲も良く、2人の結婚によってより繁栄していくでしょう。 安定した結婚生活となりますが、幸せな生活を続けていくために努力を続けていくことも求められます。 怠けずに、自分のするべきことをしっかり行うことで、堅実な暮らしはより強固なものとなるでしょう。

逆位置の場合、家族が結婚のネックとなる可能性があります。 あなたか相手の両親や家族が結婚を受け入れてくれないかもしれません。 「家」へのこだわりや意識が強く、結婚相手としての条件が厳しいようです。 認められるにはしばらく時間がかかると考えられます。 反対に、家族から強引に結婚を勧められてしまう場合もあるかもしれません。 資産や跡継ぎなど、家の事情による所謂政略結婚となる可能性があります。 あなた自身の意思をはっきりとさせ、受け入れるかどうかしっかりと判断しましょう。 また、相手を探している場合には、なかなか恋が実らないと考えられます。 付き合っている相手がいる場合は、結婚を意識するには至っていないのかもしれません。 惰性で付き合っていると感じるなら、付き合いを見直しても良さそうです。

豊かな生活やアットホームな家庭を表すペンタクルの10。 それはあなたのこれまでの努力の結果であり、これから努力を続けた場合の姿でもあります。 今後の未来の安定についてきちんと思いを巡らせ、状況に応じて柔軟に対応していくことで、長く続く幸せを手に入れることができるでしょう。