《タロット》ペンタクルの5の正位置と逆位置の意味|恋愛/仕事/相手の気持ち/復縁/結婚/

2人の男女が、寒さに凍え、あるいは怪我した身体を引きずるようにしながら歩いています。 足元には雪が積もり、見るからに辛そうな状況です。 2人は余裕を失っている余り、暖かい光の漏れる教会の窓が傍にあるのに気づいていません。 ほんの少し周囲を見渡せば、助けを求めることも、お互いに手を取り合って助け合うこともできるのです。 この様子から、ペンタクルの5は、精神的にも肉体的にも疲労し、孤立していることを表しているといえるでしょう。 通称「貧乏カード」と言われているように、経済的に困窮している場合にも表れることがあります。 正位置では絵の通り「疎外感」「貧困」「不健康」といった意味になり、逆位置では更に孤立が深まり「絶望」「苦難」「破滅」といった意味になると解釈できるでしょう。 詳しい解釈については、これから状況別に解説していきます。 基本的な意味を解説するとともに、シチュエーション別に正位置逆位置の意味をチェックしていきましょう。

ペンタクルの5が出た場合、あなたの恋愛に危機が訪れていると考えられます。 失ってから後悔することのないよう、今のうちから自分の恋愛を見直してみてください。 例えば、金銭的に困窮するなど、物理的に欠乏した状況になるかもしれません。 貧しく辛いときでも、あなたは相手を愛し、支えあうことができるでしょうか？ または、相手はあなたを見捨てずに危機を一緒に乗り越えてくれるような人ですか？ 付き合っている場合でも、恋人募集中の場合でも、困難な状況を協力して乗り越えていけるような人を選びましょう。 もし困窮した状況には耐えられないと思う相手であれば、お別れを選ぶことになるかもしれません。 また、心が貧しくならないよう、あなたに警告している意味もあります。 「相手を手放したくなくて執着してしまう」「恋愛が楽しくない」そう感じているなら要注意です。 素直にパートナーに気持ちを打ち明けたり、人に相談するなどして、ささくれた心を癒しましょう。

逆位置が出場合、困窮や失業など経済的なトラブルが原因で、失恋をしてしまいそうな暗示です。 あなたが相手に愛想を尽かしたり、反対にあなたが拒絶されてしまうことも考えられます。 一度関係にヒビが入ってしまうと、修復することはかなり難しいです。 周囲の人もなかなかあなたの気持ちを分かってくれず、親身になってくれないことから、絶望的な気持ちになってしまうこともあるでしょう。 最悪の結果にならないよう、今からできることを考えてみることが大切です。 経済的な危機感を感じているなら、貯金の計画をしたり、仕事をきちんとこなしてみて下さい。 相手に愛情を求めすぎてるなら、反対にあなたから愛を伝え、相手を支えてあげましょう。 もし、最悪の状況になっても再起のチャンスはあります。 吹雪はいつしか止み、傷も癒えていくので、じっと心身の状態を整えて耐えしのぎましょう。

相手の気持ちでペンタクルの5の正位置が出た場合、心の余裕を失っている状態にあると考えられます。 金銭面で悩みや不安を抱えているのかもしれませんし、健康上気がかりなことがあるのかもしれません。 物質的には満たされているのに、「何かが足りない」と焦燥感を抱えている場合もあるでしょう。 自分のことに精いっぱいで、周囲に気を配ることができないのです。 付き合っている相手がいつも上の空だったり、元気が無さそうにしている場合は要注意です。 楽しい時間が過ごせないからといって、怒ったり問い詰めたりしないよう気を付けましょう。 あなたからの愛情が感じられず、一層落ち込んでしまう可能性があります。 「いつも味方だよ」と声をかけ、共に問題を共有していくことで解決の糸口が掴めるはずです。

逆位置の場合、正位置よりも深刻な状況と考えられます。 自分の力ではどうすることもできない逆境に立たされているのかもしれません。 仕事での失敗や、就職の失敗など、収入に直接結びつくような痛手を負ってしまう可能性があります。 精神的にも余裕をなくし、幸せを感じることができないこともありそうです。 恋愛の発展に適した時期ではないので、相手に平静を取り戻してもらうことを優先してください。 ワガママや強引なアプローチはせずに、相手の傍で支えてあげることが一番です。 付き合っている相手の場合、あなたに関することが相手の悩みの種となっている場合もあるでしょう。 あなたが経済的に自立をしていなかったり、浪費壁がある場合は、愛想を尽かされないよう自分の行動を見直してみてください。

仕事に関してペンタクルの5が出た場合、安定を求めて彷徨っているような状態であると考えられます。 労働環境があまり良くなく、収入に満足できていないのかもしれません。 就職活動が上手くいっていない場合も、このカードが表れる場合があります。 最低限の生活を送ることはできますが、しばらくはこのままの状況が続くでしょう。 唯一の救いは、手を伸ばせば助けてくれる人がいることです。 プライベートでは家族や友人が、仕事では職場の仲間があなたの味方をしてくれます。 辛いときは、自分ひとりではないことを思い出してください。 積極的に周囲の人の力を借りることで、問題を一つ一つクリアしていくことができるでしょう。

逆位置の場合、どん底状態に陥ることを覚悟しておいたほうがよいでしょう。 立ち上がれないほどショックなことが起こってもおかしくありません。 病気や失業で、日常生活の存続が危ぶまれることになる可能性もあります。 強いストレスや孤独を感じ、うつ状態になってしまう場合もあるでしょう。 あらゆる危機に備え、万が一のことを想定しておくと対策になります。 業績が上がりにくく、転職も思い通りにいかない状況が続くので、ただただ耐え続けるしか道はありません。 あなたの年齢や人生の段階によって受けるダメージはそれぞれですが、どん底期間は一時的なものになります。 希望を捨てず生きていれば、必ず再起のチャンスは訪れるでしょう。 これ以上落ちることはないので、何がっても前向きな気持ちを忘れないでいてください。

復縁についてペンタクル5が出た場合、相手を求める気持ちだけが突っ走ってしまっていると考えられます。 相手からの愛情に飢え、寝ても覚めても相手のことばかり考えてしまってはいませんか？ 「もう一度相手を自分のものにしたい！」という気持ちが強すぎ、相手に警戒されてしまう可能性が高いのが現状です。 過去の思い出に捕らわれて、上手く周りを見ることができていない自分に気づいてください。 一度落ち着いて、別れてしまった事実を受け入れ、気持ちを整理してみましょう。 復縁を目指すなら、身辺整理をし、あなた自身がスッキリ立ち直ることが第一歩です。 出不精になっていた場合は、友達を誘って出かけてみてください。 自分の足で元気に前進できるようになれば、復縁のチャンスも巡ってくるでしょう。

逆位置の場合、今のあなたの精神状態を改善しないことには復縁は叶わないと考えられます。 相手に依存する気持ちが強いのではないでしょうか？ 「相手がいないと生きていけない」「復縁しないとダメになる」と思っているなら、その負のパワーを前向きなパワーに変えていきましょう。 このままの状態が続くと、復縁の可能性が低くなっていくどころか、あなたの生活そのものが堕落していってしまう恐れがあります。 相手と別れたことがきっかけで、健康状態が悪くなっていたり、痩せてしまったりしていたなら、元通りのあなたに戻ることを最初の目標にしてみてください。 仕事でも私生活でも、気力を取り戻すのは難しいことかもしれませんが、失恋とは切り離して考えましょう。 自分の力でしっかりと前に進むことができれば、相手の気持ちを取り戻すチャンスも生まれてきます。

結婚についてペンタクルの5が出た場合、あなたの相手選びと結婚に対する覚悟についての警告と考えられます。 結婚を考えている相手がいるなら、辛く苦しい状況に陥っても、協力し合って乗り越えていける人であるかをしっかりと考えてみましょう。 フリーの人も、「この人となら何がっても一緒にいたい」と思えるかどうかを基準とすると上手くいきます。 お互いに支えあい、思いあう力が強いほど、結婚は上手くいきやすいでしょう。 カードの絵の中の2人にも、お互いを気遣うことができれば、相談したり手を取り合ったりして、前向きに解決策を考えることができるのです。 そして、自分たちだけではどうにもならいときは、助けを求めて良いのだということを覚えておきましょう。 必要に応じて適切な相談相手を見つけたり、援助を受けることができれば、平和な結婚生活が送れるはずです。

逆位置の場合、結婚について現実的に考え直すことが求められています。 まだ考えが甘く、自分や相手の良い面しか見えていない可能性がありそうです。 そのため、少し状況が悪くなると、生活や愛情が一気に崩壊してしまうでしょう。 単なるお付き合いと違って、結婚には社会的責任が伴い、生涯に渡って長く続くものです。 簡単にやり直せるものではありませんので、本当に一生を共にできるのか、相手の欠点や生活状況なども含めてしっかりと検討する必要があります。 今はあなたに適切なアドバイスをしてくれる人も少ないため、結婚を急がないほうが良いでしょう。 結婚したいと思っているなら、生活にはどれくらいのお金が必要なのか、安定して生活していく方法を学んだり、自身の自立を目指していくことが大切です。

人生のどん底ともいえるような過酷な状況を描いたペンタクルの5のカード。 立ち直れないほど辛く苦しい出来事が起こるかもしれません。 しかし、物質的に困窮することがあっても、心の豊かさを失わなければ再起のチャンスはあります。 大切な人と手を取り合い、周囲を見渡せば手を差し伸べてくれる仲間が見つかるはずです。