《タロット》ワンドの10の正位置と逆位置の意味|恋愛/仕事/相手の気持ち/復縁/結婚/

10本の杖（ワンド）を抱えて歩く男性の後姿が描かれた、タロットカード小アルカナの「ワンドの10」。 足取りは重く背中は丸まり、無理をして運んでいるように見えます。 このカードは、重圧や責任を表すカードです。 基本的な意味は、正位置では「重い責任」「プレッシャー」「オーバーワーク」「限界」、逆位置は「断念」「責任放棄」「手放す」「別離」とされています。 あなたもこの男性のように、「自分がやらなくては」と必要以上の重荷を背負いこんでいませんか？ 心身に限界が訪れているかもしれません。 頼みを断り切れない性格なのだとしても、自分の行動が招いた結果です。 健康を損ねたり、全てを投げ出してしまう前に、負担を減らすことを優先して考えましょう。 全てを完璧にしなくても、誰かに頼っても良いのです。 詳しい解釈については、これから状況別に解説していきます。 基本的な意味を解説するとともに、シチュエーション別に正位置逆位置の意味をチェックしていきましょう。

恋愛に関してワンドの10の正位置が出た場合、深く重い苦しみや悩みを抱えることになるでしょう。 付き合っている相手がいる場合、相手に一方的に尽くすような恋愛になっているかもしれません。 相手にひどいことをされても、「私が悪いから…」という考えに陥ってはいないでしょうか？ 辛い恋をしているにも拘わらず、別れを選ぼうとはしていません。 「絶対にこの恋を諦めるものか」という強い意志があるのでしょう。 その一方で、心身は限界まで疲れ切っており、周囲の人から心配されている可能性があります。 片思いやフリーの人は、思い通りに進展することができず悩んでいるところかもしれません。 過去の恋愛の記憶が重圧となり、足を引っ張っているようです。 1人で悩まず、誰かに相談してみるのも良いでしょう。 身近な人に相談しにくいのであれば、占い師やカウンセラーを訪ねてみるとヒントが得られるはずです。

逆位置の場合、恋の悩みや苦しみを手放すことができそうな暗示です。 この恋は自分が苦しいばかりで、幸せな恋愛ではないということを、あなたは理解し始めています。 本当に幸せな恋愛に出会うため、執着せずにこの恋を手放してしまいましょう。 「この人じゃないとダメなんだ」という思いは、小さな拘りであったと気が付くはずです。 相手への責任感や執着を手放して自由にふるまうことで、却って相手の関係が良くなったり、よりよい付き合いができるようになる可能性もあります。 フリーや片思いの人は、過去の恋愛への未練に押しつぶされず、考え方を切り替えていくことがポイントです。 「きっと両想いにはなれない」と諦めてしまうのか、「傷つくのを恐れず行動してみよう」とチャレンジしてみるのか、気持ちの持ちようで未来は変わります。 過去より未来を見つめて、行動を起こしてみましょう。

相手の気持ちについてワンドの10の正位置が出た場合、相手はとても責任感の強い人物のようです。 あなたとの関係性に対して、プレッシャーや責任感を感じています。 あなたが責任を押し付けているつもりはなかったとしても、「自分がしっかりしなきゃ」と自然に思ってしまうような人なのでしょう。 あなたを大切に思うあまり、「失敗したら嫌われてしまう」と考えているのかもしれません。 相手に任せきりにせず、あなたもデートのプランを考えたりしてみましょう。 相手が何か失敗をしても、おおらかに受け入れ、「もっと気楽でいいよ」と伝えてあげてください。 一方で、あなたからの愛情を負担に感じている可能性もあります。 今は無理をしてあなたに合わせてくれていますが、ある日突然離れていってしまうかもしれません。 気持ちを押し付けすぎないよう注意しましょう。

逆位置の場合、あなたとの恋愛に大きなストレスを感じているかもしれません。 いつ連絡が取れなくなってもおかしくない状況と考えることもできます。 付き合っている相手であれば、今まであなたの好みに合わせて我慢を重ねてきたのかもしれません。 あなたが一方的なワガママを言っていたのであればともかく、性格が合わない部分に限界を感じてしまった場合もあるでしょう。 別れも選択肢に入れ、あなたと距離を取ろうと嘘をついている可能性もあります。 今は何を言っても逆効果なので、しばらくそっとしておいた方が良いでしょう。 片思いの相手であれば、あなたの気持ちをストレスだと感じているかも。 今は恋愛どころではなく、あなたを避けようとしているとも考えられます。 取り返しがつかなくなる前に、一歩引いて静観するよう努めましょう。

仕事に関してワンドの10の正位置が出た場合、強いプレッシャーを感じたり、業務が多くオーバーワークとなってしまいそうな暗示です。 粘り強く取り組むことで、最後まで業務を全うすることができるでしょう。 ただし、この先も今までのような状態が続くと、過労で健康被害が出たり、却って仕事の進みが悪くなってしまう可能性があります。 何もかも自分でやろうとせず、自分の限界を知り仕事量をコントロールしましょう。 周りの人を信頼し、仕事を任せることや断ることも大切なスキルです。 もし、会社がブラック企業と思われるなら、専門家に相談するなど適切な対応をして身を守ってください。 家族や同僚からも、働きすぎだと思われているかもしれません。 協力をしてもらえるなら積極的に受け入れましょう。

逆位置の場合、限界まで働きづめになることが考えられます。 次から次へと仕事が舞い込み、休みも取れない時期が続くかもしれません。 仕事にもプライベートにも楽しみや喜びを感じられなくなり、「もう逃げ出したい！」と思ってしまうでしょう。 心身に過剰な負担をかけてまで責任を負い、結果倒れてしまうのならば、一度仕事から離れるほうが得策です。 最低限ここまでやるというラインを決め、自分の限界を認めてしまいましょう。 1人では対応できない部分は周囲の人に手伝ってもらったり、新しい仕事は余裕を持てる範囲で引き受けるようにし、バランスよく働くことが大切です。 もし、周囲の人に理解してもらえないような職場であれば、退職を選ぶのも間違いではありません。 自分の健康や、自分にあった仕事量を優先するようにしましょう。

復縁についてワンドの10の正位置が出た場合、諦めることも前に進むこともできず、辛い期間を過ごすことになりそうです。 精神的にもかなり疲れているのではないでしょうか？ 過去の別れから学び、反省をして少しずつ前へ進もうとしていますが、無理をしすぎているようです。 「自分が悪かったんだ」と後悔をしたり、「私が変わりさえすれば上手くいく」と責任を負いすぎているのかもしれません。 常に緊張し、肩に力が入っていると、せっかく相手に会って話す機会があっても楽しむことはできないでしょう。 「なるようになれ」という気持ちで、自分の心に素直になって相手に話をすることも大切です。 親しい友人に相談をしたりして、自分の気持ちを自分の中だけに閉じ込めないようにしてみましょう。 自分を追い詰めず、ゆっくりと相手との距離を縮めていってください。

逆位置の場合、良くも悪くも限界を感じて、必死にがんばることを止めることになりそうです。 「諦めたくなるなんて、本当はあの人のことを愛していないのでは？」と思ってしまうかもしれませんが、あくまでも自分の幸せを優先して進む道を選びましょう。 このまま切羽詰まった態度で復縁を迫っても、相手も困惑してしまい警戒されてしまいます。 復縁はあなたの意思だけではどうにもなりません。 相手の気持ちやタイミングも、恋の行方を左右する大切な要素です。 できるだけの手を尽くしたら、必要以上に相手を気にするのをやめて、趣味など別のことを楽しみながら待ってみましょう。 執着を手放し自然体でいることで、却ってチャンスを引き寄せることができる可能性もあるのです。

結婚に関してワンドの10の正位置が出た場合、自分で作り上げた「理想の結婚像」があなたを苦しめているかもしれません。 「年収〇〇円の人と、〇歳までに結婚する」という目標があなたを焦らせていないでしょうか？ その上、「〇歳までに出会って、〇年は交際をしてから結婚しないと」と様々な段階を設定しているなら、猶更プレッシャーに苦しむことになるでしょう。 理想の自分になれていないからこそ、結婚に消極的になってしまう部分もあるかもしれません。 様々なしがらみにとらわれている可能性があるので、カウンセリングを受けたり専門家に相談するなどして、気持ちを楽にしてあげると良いでしょう。 結婚の形は人それぞれです。 友人や家族との会話を通じて、自分にとって本当に幸せな結婚について改めて考えてみましょう。

逆位置の場合、付き合っている相手や家族などから結婚を急かされたり、「こうしなさい」と指示されて苦しい思いをすることになるかもしれません。 良かれと思って言ってくれていることであっても、あなたの意思に反しているなら、はっきりと自分の意見を伝えましょう。 結婚は人生を左右する一大イベントなので、曖昧にして流されることの無いよう、勇気を出して主張することが大切です。 フリーの人は、もっと余裕をもって出会いを楽しんでみてください。 細かい条件で相手を選ぶより、たくさんの人と交流して色々な人がいることを知るのも良いことです。 自分の価値観が凝り固まっていたことに気づくかもしれません。

大きな責任や負担を表す「ワンドの10」。 今あなたは悩みを抱えながら、苦しい毎日を過ごしているのかもしれません。 責任感が強いのは素晴らしいことですが、オーバーワークとならないよう、心身の負担を減らすことも大切です。 時には拘りを捨てて周囲に頼ったり、余計な感情を手放したりし、身軽になってみましょう。