《タロット》ペンタクルの6の正位置と逆位置の意味|恋愛/仕事/相手の気持ち/復縁/結婚/

赤い服の男性が、物乞いたちに金貨を施している様子が描かれた、タロットカード小アルカナの「ペンタクルの6」。 与える者と与えられる者の、対照的な二つの立場を表しているカードです。 施しをする男性は、左手に天秤を持っており、誰にどの程度金貨を与えるのかを計っているようにも見えます。 人間社会の縮図のような光景として読み取ることもできそうですね。 仕事の給料や評価であれ、恋愛であれ、誰しもが誰かの判断によって愛やお金を受け取っているのです。 あなた自身も、この男性と物乞いの両方の側面を持っているといえるでしょう。 正位置では「寛大」「対等」「公平公正」と解釈することができます。 反対に逆位置では「偽善」「自分本位」「ありがた迷惑」と読み取ることができそうです。 詳しい解釈については、これから状況別に解説していきます。 基本的な意味を解説するとともに、シチュエーション別に正位置逆位置の意味をチェックしていきましょう。

恋愛においてペンタクルの6の正位置が出た場合、お互いに支えあう関係となれそうな暗示です。 困ったときには助け合い、お互いの足りないところを補い合える、信頼で結ばれたパートナーとなれるでしょう。 そういった意味では、恋のお相手はあなたとは異なった性格や性質を持った人と言えそうですね。 一方、「ペンタクル」は堅実性や社会性、金銭など、現実的な部分を象徴するカードでもあります。 恋愛関係というより、ビジネスパートナーや頼れる仲間になってしまう可能性もあるでしょう。 恋人として仲を深めていきたいなら、異性としての魅力を高めつつ、これまで通り対等に接していってみてください。

逆位置の場合、「自分のための恋愛」をしてしまっている可能性があります。 カードの中で男性が天秤を持っていることから、相手と別のだれかを天秤にかけて比較してしまっているかもしれません。 他の人と比べることでしか相手の価値を計ることができていないのです。 本当に愛している相手であれば、相手そのものをしっかり見つめてみましょう。 また、見返りを求めて相手に尽くしているような時も、ペンタクルの6が出ることがあります。 「尽くしている自分」が好きなのかもしれません。 また、あなたの行動は相手にとっておせっかいにすぎず、迷惑に感じているの可能性もあります。 恋愛を良い方向に導いていくためには、自分の気持ちや行動を振り返ってみましょう。 あなたの人間性が試されるときです。

相手の気持ちについてペンタクルの6の正位置が出た場合、相手はあなたの役に立ちたいと考えていると推測できます。 あなたへの下心や計算のない、純粋な好意と考えられるでしょう。 見返りを求めず人に親切に接することができる、心優しいお相手です。 あなたに対しては特に、「支え合いたい大切なパートナー」と考えているようですね。 相手は、あなたから愛情や優しさ、あるいは具体的な手助けを受け、喜びを感じているのでしょう。 2人の関係が対等であることが分かります。 片思いの相手の場合は、これが恋愛感情とは限らないので、発展させていきたいのなら、あなたからもう一歩踏み込んでいく必要があるでしょう。 少しずつ恋愛に関する話題なども取り入れ、相手の恋愛に対する意識を探りながら様子を見ていくと良さそうです。

逆位置の場合、相手は少し独りよがりになっているようです。 あなたへの好意や愛情はあるのですが、とにかく「愛されたい」と考えています。 あなたからの愛情を得たいがために、過剰にあなたを喜ばせようとしたり、世話を焼いてくるかもしれません。 もしくは、あなたに尽くしてもらうのが当然と思っている場合もありそうです。 その上、満足できる見返りがないと、まるで子供のように拗ねたり悲しんだりするでしょう。 そんなところも「かわいいな」とあなたが思えるのなら良いのですが、あなたばかりが大変な思いをするようであれば付き合いを見直してみても良いかもしれません。 かといって、あなたも同じようにワガママな態度でやり返すのはNGです。 相手を思いやる気持ちを忘れず、「こうしてくれたらもっと嬉しいな」「私の気持ちも考えてね」と優しく伝えてみましょう。

仕事に関してペンタクルの6の正位置が出た場合、良い条件で仕事が進んでいきそうな暗示です。 就職活動や転職活動をしている人は、条件も良く、実力に見合った就職先が見つけられます。 妥協したり自分を低く見積もる必要はありませんので、様々な会社を比較しながら、自分にぴったりな会社を探してくと良いでしょう。 あなた自身が採用活動を行っている場合も同様で、求める人材としてふさわしい人が現れるので、結論を急がずに待ってみて下さい。 仕事では取引や交渉が特に上手くいく時期です。 お互いにWin‐Winの関係を築くことができ、長期にわたって安定した取引ができるようになるでしょう。 誰しも支え、支えられていることを、よく理解していることがあなたの強みなのです。

逆位置の場合、不平等な取引を暗示しています。 不正というと大事件のように感じてしまうかもしれませんが、あなたの給与が労働内容にも関わっているかもしれません。 「給与が割に合わない」「与えられる仕事が多すぎる」と感じているなら、契約内容を確認してみたほうが良いでしょう。 契約に違反している可能性があります。 また、仕事での取引も相手と対等になっているかどうか、改めて確認してみると良いかもしれません。 相手ばかりが得する内容になっている恐れがあります。 公平公正でないことが疑われるカードなので、新しく仕事や取引を始めようとする場合は、いつもより念入りに条件を確認してみましょう。 あなた自身も、相手に対して対等に接していくことが求められています。

復縁についてペンタクルの6の正位置が出た場合、「無償の愛」が復縁成功のカギとなります。 「どうしても復縁したい！」という自分の欲求を一度リセットし、相手のために行動することを心がけてみましょう。 相手のことを理解し、見返りを求めずに、接していってみて下さい。 相手のために行動するとは言っても、常に近くにいて世話をしたりお願いを聞いてあげればよいということではありません。 程よい距離感を保ち、普段は相手のことを忘れているかのように過ごしながら、必要な時に協力をしてあげるようなイメージです。 復縁したい理由が「寂しいから」「他に相手がいないから」といったものだった場合は、相手のために行動することを辛く感じてしまうでしょう。 時に辛くても、相手との関係を築くことに喜びを感じられてるなら、復縁への道は徐々に開けていきます。

逆位置の場合、自分の都合ばかり考えてしまっている可能性があります。 自分本位な考え方をしていると、復縁は叶わないでしょう。 自分の気持ちを確かめるため、なぜ復縁したいのを突き詰めて考えてみてください。 情や寂しさ、誰かに愛されたい気持ちが第一の理由である場合もあるでしょう。 結婚への焦りから、一から恋愛を始めるより復縁をしたほうが早く結婚できるという考えがあるかもしれません。 また、相手の年収や職業、容姿などのスペックに惹かれている場合も考えられます。 どんな理由であれ、自分の中にある気持ちを正直に認め、受け入れてみましょう。 恋愛感情というのは、どんな場合でも少なからず自分勝手なものです。 そして自分が求めている分を、相手にも返していくことを考えてみてください。 相手が何を望んでいるかを理解できれば、復縁へのきっかけを掴めるでしょう。

結婚に関してペンタクルの6の正位置が出た場合、相手と対等な関係を築くことで結婚やその後の生活が上手くいくでしょう。 結婚を考えている相手がいる場合は、お互いに思いやりを持ち、助け合うことが当たり前な関係が築けているでしょう。 相手に引け目を感じてしまっていたり、気遣いばかりしていると感じるなら、もう少し仲を深めていく必要がありそうです。 対等といっても、同じくらいの収入を得ることや、同等な学力や技術を身に着ける必要はありません。 お互いに足りないところを補い合い、常にリラックスして接することができる関係を目指してみましょう。 フリーの人も、対等な力関係で付き合うことのできる人が結婚に向いています。 ペンタクルは職に関する要素もあることから、仕事や地域での活動を通して出会う人との良縁がありそうです。

逆位置の場合、一方的な関係性になっていることが考えられます。 どちらか一方が言うことを聞いていたり、何でもしてあげていたりと、まるで主従関係のような状態になっていないでしょうか？ お互いに満足しているのならば良いのですが、どちらかが我慢をしたり自分を押し殺しているような場合は、いずれ関係が壊れてしまうかもしれません。 結婚を考えている相手がいるなら、付き合い方を見直したほうが良いでしょう。 その際も、一方的に相手を指摘するのではなく、意見を出し合いながら話し合いを進めていってください。 恋愛や結婚に関する価値観が、そもそも異なっている可能性があります。 お互いの考え方を理解し、すり合わせていくことで、少しずつ関係性を良くしていくことができるでしょう。

対等さや公平さをあなたに問いかけているカード、ペンタクルの6。 仕事でも、恋愛でも、誰もが誰かに支えられて成り立っているのです。 自分勝手な考えを改め、真に相手を思いやることで、理想的な関係を築くことができます。 大切な人とのかかわり方を見つめ直すきっかけにしてみて下さい。