数々の神話が残る島根の最強パワースポットはここだ！

パワースポットという言葉を聞いたことありませんか？ 最近よく耳にする言葉だと思いますが、その意味を正確に語れる人はなかなかいないのではないでしょうか。 パワースポットとは、自然のエネルギーが集中していたり神様の力が宿っていたりして、人に強い影響を与える場所のことです。 たとえば、神社やお寺といった人工物もパワースポットの一種ですし、山や滝・大木・大岩といった自然物の場合もあります。 いずれにしても、その場所を訪れることで不思議な力を授かったり、大きなエネルギーを得られたり、願いをかなえることができるのです。

日本中・世界中に点在しているパワースポット。 今回はその中から島根のパワースポットを選んでみました。 ここから先は、島根の最強パワースポット7ヶ所を紹介していきます。

出雲といえば、やはり最初は出雲大社でしょう！ 11月（旧暦10月）の「神在月」にある神議りという全国の神様が集まる神事は御存じですか？ この時に人生で起こる諸々も出来事が決まると言われています。 もちろん、人間関係もこの時に決まるそうですよ。 出雲大社は縁結びの神様だと言われるのはこのためなんです。 出雲大社の主祭神は大黒様の姿でも知られている、国造りの神様である大国主命です。 大国主は、昔の日本（葦原中国）を開拓した神様で、医療や商業・農業を人々に伝えました。 その後、要請されて天照大神にその国を譲ります。 その際天照大神は、「幽世を納めてくれ、その代わり私と同じような大きな社を建てよう」と約束をしました。 かくして天照大神は大きな神殿を作り、そこに大国主命は鎮座して幽世を納めることになります。 これが出雲大社の始まりだと言われているんですよ。 そして出雲といえばウサギ、古代と言えば勾玉です。 ウサギは「大国主と因幡の素兎（しろうさぎ）」ですね。 境内にはウサギをかたどった像が所々に点在しています。 とてもかわいいウサギなので、ぜひ見てみて下さい。 また、勾玉は古代から伝わる装飾品の一つ。 出雲の遺跡からは、たくさんの勾玉が出土されています。 こちらは大社の近くに建てられた「古代出雲歴史博物館」で見られるので、参拝後などにいかがでしょう？ またこちらの展示物には、縮小スケールで再現した古代の出雲大社や、古墳の埋蔵品だった銅剣・銅矛なども展示されているので一見の価値ありです！

パワースポットの詳細情報

パワースポットの種類：神社 御利益：人生におけるすべての縁結び 所在地：〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東１９５ 電話番号： 0853-53-3100 料金：無料

須佐神社は、スサノオノミコトが亡くなった最後の場所です。 各地を開拓して回っていたスサノオノミコトは、最後にこの地にたどり着きました。 この土地をとても気に入ったミコトは、自分の名前を土地につけてしまいます。 そして、そのまま自分の御魂を鎮めることにしたそうです。 それが須佐神社の始まりと記録に残っているんですよ。 また、この神社には珍しいことに7不思議があるんです。 スサノオノミコトが自ら引いて土地の浄化に使ったとされる、「塩ノ井」 2本の松が1本になった「相生の松」（先代は枯れて、今は2代目） 神社に奉納され、どんな馬でも白くなり異変があると予言した「神馬」 スサノオノミコトの妻のクシナダヒメが、お産で使った産具を柏と松の葉でくるんで流した故事から出来た「須佐神社の神紋」 他の土地の農作物に影響を及ぼして切られた「影無桜」 神社の西側、山の嶺に岩で出来た谷にあり、出た数で農作の吉凶を占った「星滑」 これを侵すと須佐大神の怒りに触れると言われる「雨壺」 特に最後の雨壺は、ある人が雨壺を侵した後に暴風雨からの洪水が起こって、村人からの怒りを買い追放されたという記録が残っているそう。 願いをかなえるパワーも強いですが、注意も必要ですね。

パワースポットの詳細情報

パワースポットの種類：神社 御利益：厄除け・開運招福・海上安全　など 所在地：〒693-0503 島根県出雲市佐田町須佐７３０ 電話番号： 0853-84-0605

スサノオノミコトとクシナダヒメが祭られる、八重垣神社。 こちらは縁結びの神様として、全国から参拝者が絶えません。 それもそのはず、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治したときに助けたのがクシナダヒメ。 2人は結婚をし、子供を産みます。 そのことから、良縁成就・縁結びの神様として崇拝されることになりました。 ちなみに神社の名前は、スサノオノミコトが詠んだ和歌から付いたんですよ。 しかし元々この地には佐久佐神社という名前で、2人の子供である「青幡佐久佐日古命」が祭られていたんです。 八重垣神社は須佐にその頃鎮座していました。 それがいつの時代にか、須佐の地から佐久佐神社の境内へ遷座したとのことです。 その後、明治時代に佐久佐神社は八重垣神社に合祀され、今の形に。 そしてこの神社に来たら、ぜひお勧めしたいおみくじがあるんです。 それは神社の奥宮、クシナダヒメが姿見の代わりにしたという、鏡の池で行う恋占い！ 硬貨を載せた占い和紙の沈むのが早いか遅いか、遠いか近いかで良縁が早く来るか占えるんですよ。 占い和紙は社務所で頂けるので、参拝後にいかがでしょう？

パワースポットの詳細情報

パワースポットの種類：神社 御利益：縁結び・良縁成就 所在地：〒690-0035 島根県松江市佐草町２２７ 電話番号： 0852-21-1148

玉造温泉の中にある玉作湯神社の主祭神は、櫛明玉神。 三種の神器の一つである「八尺瓊勾玉（やさかにのまがたま）」を玉造で作ったとされています。 また、玉造温泉一帯はその昔は勾玉などの玉類の製造が盛んな地域のひとつでした。 その守り神として祭られたのが始まりとされています。 そんな玉作湯神社、こちらには不思議な石が鎮座しており、その名も「願い石」「叶え石」。 願い石は、その昔山で見つかった「自然に出来た丸い石」です。 普通、石が丸くなるには長い時間をかけて川を流れるか人為的でないとできません。 「石の神様が現れた！」と人々は大喜びで、玉作湯神社にお祀りしたそうです。 石は何でも願いをかなえてくれると評判となり、現在に至ります。 一方「叶え石」は、肌身離さず持ち歩くお守り。 こちらは社務所で叶え石を頂いた後、願い石に触れさせて石の力を分けてもらって完成します。 願い石から力を貰った叶え石は、あなたの願いを叶えてくれるでしょう。 そして願いが叶ったら、また神社に返してあげてくださいね。

パワースポットの詳細情報

パワースポットの種類：神社 御利益：縁結び 所在地： 〒699-0201 島根県松江市玉湯町玉造５２２ 電話番号： 0852-62-0006 社務所：平日：9:00〜12:00 15:00〜18:00 　　　 土、日、祝日：8:00〜19:00 （社務所にて授与される叶え石セットの料金は600円）

島根県立自然公園内にある、龍頭が滝。 40mの高さから流れる迫力の雄滝と、悠々と流れる雌滝の2本から成り立つ滝です。 その流れる姿は、見る人を引き込み癒す力にあふれています。 そして滝の横には遊歩道が整備されていて、そこから滝の裏に広がる空間に行く事が可能です。 空間の広さはおよそ百畳ほど。 その奥には滝観音が鎮座していますよ。 そして、雄滝の別名は「裏見の滝」。 裏から見る滝は、表から見るより迫力があります。 ここで龍頭が滝に残る伝説をご紹介しましょう。 滝の下流にある農村で、ある母馬が仔馬を産みました。 その後母馬は早くに亡くなり、仔馬は悲しさのあまり泣き続けます。 そんなある日、滝にたどり着いた仔馬は滝つぼを覗き込みました。 滝つぼの中には馬がいて、それを母馬だと思った仔馬は滝つぼに飛び込み馬を追いかけます。 でも、その馬は水に写った自分の姿、捕まるはずがありません。 それでも仔馬は泳ぎ続けたのでした。 それから年月が経って、仔馬は大きく成長し売られることになりました。 市場に連れていかれる途中、増水した川に出くわします。 仔馬はとても見事な泳ぎで対岸にたどり着き、人々を驚かせました。 この仔馬はのちに「池月」という名前で、戦場で名をはせることになります。 ご存知の方もいるかもしれませんね？ 池月は源頼朝の秘蔵馬で、平家物語にも登場しているんですよ。 その池月も覗き込んだ龍頭が滝、あなたも覗き込んでみませんか？

パワースポットの詳細情報

パワースポットの種類：滝 所在地：〒690-2705 島根県雲南市掛合町松笠滝谷 電話番号：0854-40-1054（雲南市商工観光課）

「ゼロ磁場」という名前を聞いたことはないですか？ 次のパワースポットは、松江で最近見つかった「松江のゼロ磁場」です。 そもそもゼロ磁場とは、地球の磁場が拮抗しているところの事を言います。 磁場が拮抗しているため、地球内部からのパワーが濃く出ていると言われているんですよ。 ゼロ磁場は世界各地にあって、日本では長野の分杭峠が有名です。 ですが、そのゼロ磁場が松江でも見つかりました。 それが今回紹介する、松江の陣賀山のゼロ磁場なんです。 この陣賀山、元は古墳で古戦場跡なんですよ。 戦場で亡くなった方を供養するために役行者像が安置されました。 ですが明治5年の修験道禁止令で、一度参拝者が途絶えしまったんです。 それが、平成に入って修験道の山伏の方がパワーが強くなったこの場所を発見しました。 以来、この場所はゼロ磁場として有名に。 ここは、頭痛や肩の重さが取れたという体験談が出ているぐらい強い場所。 慣れないと、パワーに充てられて立ちくらみが起きる方もいるんですよ。 なので行くときは、是非万全の態勢で行ってくださいね。

パワースポットの詳細情報

パワースポットの種類：霊地 所在地：島根県松江市国屋町（天倫寺ちかく） 料金：1000円（入山説明料）

さあ、最後にご紹介するのは、津和野のお稲荷さん「太鼓谷稲成神社」です。 この神社は、津和野の藩主・亀井矩貞が伏見稲荷から勧請したことから始まります。 藩と藩の皆の平和と安寧を願って建てられた神社は、明治に入るまで亀井家のみが参拝できる神社。 ですが、廃藩置県後に一般開放されて、皆のお稲荷様として親しまれるようになりました。 しかし、名前を見ると不思議に思いませんか？ 「稲荷」ではなく、なぜ「稲成」なんでしょう？ それにはこんな逸話が残っているんですよ。 この神社が建てられたころの話です。 お城で倉庫の番をしていた男が、うっかり倉庫のカギをなくしてしまいました。 いくら探しても見つからず、男はお殿様に報告。 するとお殿様はたいそう怒り、「7日間だけ待ってやる、その間に探せ！」と命じます。 男はたいそう困って、こっそり神社のお稲荷様に願掛けをしました。 お稲荷様はお殿様だけが祈願できる神社、ばれたら一大事です。 それでも男は鍵が見つかるよう、7日間通いました。 7日目の朝、男の家の前で何やら音がします。 男が見に行くと、そこには無くしたはずの倉庫のカギが！ とても喜んだ男は、そのままお殿様のところに向かいました。 鍵が見つかったことにたいそう喜んだお殿様は、どうやって見つけたのか男に尋ねます。 男は、お稲荷様に7日間願掛けをしたことを話しました。 お殿様は怒るどころか「正直者だ」と、男を褒めて今までのことを許したのです。 この時に「この稲荷は願いを叶える力が強い」と漢字を「稲成」に改める事になりました。 また、神社の名前に入っている「太鼓谷」。 こちらにも意味があるんです。 江戸時代の時を知らせる手段は太鼓を打つ数でした。 神社があるところは、その太鼓が鳴るととても響いた谷間だったので「太鼓谷」と呼ばれたんですよ。 またお城から見て鬼門にあったため、その当時より神聖な場所とされてきました。 神聖な場所に建つ、願いをかなえるお稲荷様に一度お伺いをたてに行きませんか？

パワースポットの詳細情報

パワースポットの種類：神社 御利益：五穀豊穣・商売繁盛　など 所在地：〒699-5605 島根県鹿足郡津和野町後田４０９ 電話番号： 0856-72-0219

いかがだったでしょうか？ 島根は国造りの神様が住まわれる、古代からのパワースポットです。 また、その力を受け取れる場所も多く点在しています。 どの神様にどんなお願いするかは、あなた次第。 これを機会に島根に足を運んで、パワースポットで英気を養ってみませんか？ 頑張るあなたに神様は力をかしてくれますよ。