誰かに必要とされたい人の４つの心理。必要とされたい人の特徴から必要とされたい時の対処法まで

そもそも、どうして誰かに必要とされたいという気持ちになってしまうのでしょうか？ ただのさみしさから来るものであれば、ここまで深刻に悩んだりすることはありませんよね。 また、「誰かに必要とされたい」といってはいても、「誰でもいいから必要とされたい」という気持ちとはまた違うものであるはずです。 必要とされたいと思ってしまうのは、何らかの原因があるからです。 誰かに必要とされたいと思う心理状態について詳しく見ていきましょう。

安心感を得たい

誰かに必要とされたいと思っている時は、無意識ながら安心感を求めていることが多いようです。 安心感というものは誰しも欲しているものですが、その欲求が高まった状態だと考えられます。 誰かに必要とされたいという気持ちの中には、人恋しさやさみしさも含まれています。 誰かに頼りたい、誰かに頼られる自分でありたいという矛盾した気持ちが同時に存在するから悩んでしまうのです。 安心感を欲して誰かに必要とされたいと思う人の特徴に、一人で過ごす時間が多いというものがあります。 一人暮らしを始めたばかりだったり、仕事も一人で行うものが多かったりと、他人との関わりが少なくなるとよく見られます。

愛されたい

愛されたいという気持ちから、誰かに必要とされたいと思うこともあるようです。 小さい頃親から十分な愛情を感じなかったタイプに多いです。 恋愛には勢いも必要ではありますが、慎重にならなければいけない場面もたくさんあります。 誰かに愛されたいから、必要されたいからと言って、あまり考えずに深い仲になってしまうのは良いこととは言えません。 愛されたくて、誰かに必要とされたいと思った場合は、家族や友人のことを思い出してみましょう。 恋人でなくとも、あなたのことを必要だと思っている人はきっといるはずです。

他人から認めてもらいたい

他人から評価されたいという気持ちが誰かに必要とされたいという気持ちになってしまうこともあります。 これは承認欲求が強いタイプによく見られるもので、「上司から認められたい」「部下から頼られたい」「同僚から一目置かれたい」などという欲求から起こるものです。 誰かに評価されることに自分の価値を置くのではなく、自己評価を高くつけ、自分自身で自信を保っていられる環境に身を置くことが大切です。

自分の存在意義を確認したい

「私は何のために生きているのだろう」「どうして私は存在しているのだろう」という不安な気持ちから、誰かに必要とされたいと思う人もいます。 これは、失敗が続いてしまう負のスパイラルに陥っている時であったり、自分自身がネガティブになり、悪いものを引き寄せてしまっている時に起こりやすい気持ちです。 きついことを言うようですが、自分の存在意義というものは考えても分かるものではありません。 考えることが無駄だとは言いませんが、それだけで脳内が占められてしまうのは悲しいことです。 自分の存在意義が分からなくなって、誰かに必要とされたくなったなら、まずは自分の長所をノートなどに書き出してみましょう。 それでも不安なら、親しい友人や家族に、自分の良いところを聞いてみましょう。 あなたの存在をしっかり認めてくれている、そのことが分かれば不安は解消されるはずです。

続いては、誰かに必要とされたいと思う人の特徴を見ていきます。 どういうタイプの人が多いのでしょうか？ 今回は、7つの特徴について順にご紹介いたします。

自己肯定感が低い

依存性が強い

受け身がち

人の話を聞かない

人の話を聞かない人というのは、他人から敬遠されがちです。 話を聞いてくれない人の話は、誰も聞こうとは思いませんよね。 つまり、人の話を聞かないというその行為だけで、孤立してしまうのです。 自分のことで精一杯な時期ももちろんあるでしょうし、自分の話を聞いてほしいという気持ちも悪いものではありません。 ただし、自分が他者に対してしたことは、必ず自分に跳ね返ってくるということをゆめゆめ忘れないようにしてください。 あなたが誰かを必要とすれば、相手もきっとあなたを必要としてくれることでしょう。

寂しがりや

寂しさを感じやすい人もまた、誰かに必要とされたいという気持ちになりやすい傾向があると言われています。 しかし、そこにつけこまれやすいというリスクもあります。 すでにパートナーがいる男性を好きになってしまったり、必要とされたいがために貢いでしまったりすることがありますので、注意しましょう。 また、寂しがりな人は一人での気分転換がうまくできないという傾向もあります。 友人やパートナーからめんどくさがられることにもつながりかねません。 まずは、自分一人でできる趣味を見つけることから始めてみるのをおすすめします。

愛情不足

家庭環境や生育環境に問題があり、愛情不足のまま大人になってしまった人の中にも、誰かに必要とされたいという気持ちになりやすい傾向があります。 幼いころに家庭の中に居場所がなかったり、親兄弟から疎んじられたりすると、自分の存在意義が分からなくなり、自己肯定感がうまく育ちません。 信じられる友人や恋人がいるのであれば、自分の不安なことや自分の生い立ちについて話してみましょう。 もしそれで受け入れてくれないのであれば、そこはあなたの居場所とは考えづらいでしょう。 家族でなくても、愛情や居場所を与えてくれる人を見つけることで、自然と誰かに必要とされたいという気持ちは消えていくでしょう。

深く考え込みすぎる

深く考え込みすぎる傾向が強い人も、誰かに必要とされたいと思いがちです。 特に夜眠る前などに考え事をしてしまうと、良くない方向に考えが進んでいってしまいます。 思考がネガティブな方向に引っ張られてしまうと、負のスパイラルに陥りやすくなり、誰かに、というよりは誰でもいいから必要とされたいという気持ちになりやすくなってしまいます。 どうしても物事を深く考え込んでしまうという人は、できるだけ朝に朝日のもとで考え事をするようにしましょう。 太陽の光の中で考え事をすると、前向きなアイデアが浮かびやすくなります。 夜はできるだけリラックスした環境で好きなことをして、考え事をしないようにするのがおすすめです。

誰かに必要とされたくなる気持ちの原因や、そういった人の傾向についてお伝えしてきましたが、それでもやはり「自分は誰かに必要とされたいんだ！」と思う人もいるかもしれません。 では、いったいどのような人が他人から必要とされるのでしょうか？ 他人から必要とされる人というのは、他人が必要としたくなる特徴を持っています。 他人から必要とされ、周りから頼られる人の特徴3つをご紹介します。 ぜひ参考にしてみてください。

甘え上手

甘え上手な人はどちらかというと、誰かを必要としているようなイメージがありますが、実は逆なのです。 周りの人も誰かに必要とされたいと思っているため、上手に甘えてくれる人は必要とされるのです。 甘え上手といっても、媚びるのはNGです。 人から必要とされる甘え上手さんは、末っ子のような愛らしさを持った甘え方が得意な人のこと。 嫌味や押しつけがましくない甘え方で、お礼もしっかりしてくれるため、甘えられた方も気分良く過ごせます。 誰かに必要とされたい人の多くは、甘えることが苦手です。 周りに甘え上手な人がいたり、自分に弟や妹がいたりするのであれば、行動をよく観察して参考にしてみるといいかもしれません。

聞き上手

自分の話を「うんうん」と、うなづいて聞いてくれる人がいるというのは、とても気持ちの良いものですよね。 そういうわけで、聞き上手な人は誰からも必要とされるのです。 聞き上手な人は、ちょうどいいタイミングでうなづきや相槌を入れてくれます。 話し手がより話しやすい雰囲気を作り出してくれるムードメーカーでもあります。 そして、話を遮らず、最後まで聞いてから自分なりの意見やアドバイスを述べてくれるのが特徴です。 もしも、聞き上手になって人から必要とされたいと思うなら、人の話を聞けるスキルを身につけなければなりません。 まずは相手が最後まで話終わるまで黙って聞くように心がけましょう。 それだけでも相手は「話を聞いてもらった」という満足感が得られるはずです。

自分を大切にしている

「自分を大切にできない人は、誰からも大切にされない」という言葉を聞いたことはありませんか？ 人から必要とされる人は、みな自分自身を大切にしていたり、自分に自信があったりするものです。 自分を大切にするということは、ありのままの自分のことをしっかり認めてあげるということです。 自分の価値を過小評価したり、過大評価したりしてはいけません。 本当の自分を知ることで、自分の良いところを見つけやすくなり、同時に自分の欠点はカバーしやすくなります。 自分のことを大切にしてあげているうちに、おのずと誰かに必要とされる人になれるでしょう。

誰かに必要とされたいけれど、人間関係が希薄だったり、新しい環境に移ったばかりだったりと、なかなかその欲求を満たせない場面は数多くあるでしょう。 しかし、「誰かに必要とされたい！」という気持ちを解消できないまま過ごしていると、いつの間にかそれは「誰にも必要とされていない」という強い自己否定感になっていってしまいます。 誰かに必要とされたい気持ちが高まった時、どのように対処したらよいのでしょうか？ 対処法を3つ、ご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

視野を広く持つ

自分のやりたいことに集中する

一つの物事をずっと、そして深く考え込んでしまう方は、気分転換に何かに集中することがおすすめです。 できれば、自分の好きなことややりたいことを選び、そのことだけに熱中できる環境を整えてから始めるとより良いでしょう。 達成感が得られることであれば、気を紛らわせられるということだけでなく、自己肯定感にもつながります。 もちろん、心から楽しめることであれば、リフレッシュやリラックス効果も期待できるので、良い気分転換ともなるでしょう。

誰に何を求めているのか整理する

ただ漠然と「誰かに必要とされたい」という気持ちだけがある場合は、いったんその気持ちにしっかり目を向けてノートなどに書き出してみることもおすすめです。 誰に何を求めていて、自分は誰からどのような評価をされたいのかということを、整理してみましょう。 整理ができたら、自分が得たい評価やゴールまでの道筋について詳しく考えてみましょう。 途中で起こりうる問題やリスクについてまで考えられれば完璧です。 この整理と筋立てを考えることで、小さなミスを回避できるだけでなく、自分が求めていた達成感を得やすくなるので、自分に自信をつけられます。 また、この考え方を身に着けることで、周りから頼られたり、必要とされたりすることが多くなるでしょう。

誰かに必要とされたいという気持ちは、決して悪いものではありません。 しかし、その気持ちで心が埋め尽くされてしまうと、ネガティブ思考になってしまったり、他のことが手につかなくなったりしてしまいます。 誰でもいいから必要としてほしい、という気持ちになってしまう前に、適切な対処法で気分転換しましょう。 もし誰かに必要とされたいという気持ちが起きたら、気分転換も良い対処法ではありますが、それを自分のステップアップや自己肯定感、達成感を得るために上手に利用するのが一番です。 いつの間にか、誰かから必要とされる、いなくてはならない存在の人間になっているはずです。