既視感ってどんなもの？意味や使い方をわかりやすく解説！
私たちの生活の中で、時おり見聞きする「既視感」という言葉。みなさんは、「既視感」がどういうものなのか知っていますか？この記事では、「既視感」の意味や使い方を分かりやすく解説しています。また、既視感を体験できる作品もいくつかご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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既視感とは？その意味
本やネット、会話の中で時たま出てくる「既視感」という言葉。
そもそも「既視感」とはどんなものなのでしょうか？
間違った使い方をして恥ずかしい思いをしないように、「既視感」という言葉の意味や使い方についてチェックしていきましょう。
なんか既視感あると思ったらそれだwww
— ミズコシユウスケ (@TMGE_YUSUKE) 2019年10月3日
既視感とは過去に見た何かと一致している感覚のこと
「既視感」とは、既に視た感覚と書きますが意味もその通りで、「過去に見た何かと一致している感覚のこと」を指します。
「なんとなく前に見たことがある気がするな」という感覚のことですね。
俗に言う「デジャヴ」と同じ意味と考えて良いでしょう。
「既視感」は、まだ見たことも体験したこともないのに見たことがある、体験したことがあるような感覚になることを指すので、実際に既に見たことがある、体験したことがあるときには使いません。
既視感とはもともと、フランス語のデジャヴから生まれたもの
「既視感」と「デジャヴ」は同じ意味であるということをお伝えしましたが、そもそも「既視感」という言葉は「デジャヴ」から生まれたものであると言われています。
「デジャヴ」はフランス語で、この言葉を日本語に訳したものが「既視感」という言葉なのです。
「デジャヴ」とは反対に、既に見たこと、体験したことがある事柄であるにも関わらず初めて見た、体験したような感覚になることを「シャメヴ」と言います。
日本語に訳すと「未視感」という言葉になります。
既視感の使い方
過去に見た何かと一致している感覚のことを指す「既視感」ですが、実際に使う時にはどのように使うのが正しいのでしょうか。
以下でいくつか例文を挙げてみます。
「初対面の人に既視感を覚える」
「既視感のある建物だ」
このように、「既視感」は初めての事柄に対して使います。
一般的には「～を覚える」「～がある」という使い方をするのです。
既視感とデジャヴの違いは？
すでにお伝えしたとおり「既視感」はフランス語のデジャヴに由来していますが、この二つの言葉に違いはあるのでしょうか？
早速、既視感とデジャヴの違いについてチェックしていきましょう。
本来は同じ意味で違いはなかった
もともと「既視感」と「デジャヴ」という二つの言葉に意味的な違いはなく、どちらも「過去に見た何かと一致している感覚のこと」を指す言葉でした。
しかし、近年のSNSブームの中で「既視感」という言葉は誤用に近い形で意味を変えていき、今では「既視感」と「デジャヴ」は異なる意味を持つ言葉として広く使われるようになったと言われています。
既視感は過去に見た何かと一致している感覚、デジャヴは過去に経験した事がないのにあるかのような感覚
近年では、「既視感」は画像や動画、体験が過去に見た（経験した）何かと一致している感覚、「デジャヴ」は過去に経験したことがないのにまるで経験したことがあるかのような感覚という意味で用いられるようになりました。
例えば、「既視感」は過去に自分が撮影したような写真をSNSで見た際に「この写真どこかで見たことがあるような気がする」という感覚のことを指します。
一方、「デジャヴ」は本来であれば初めて体験することであるにも関わらず「前にもこんなことあったような気がする」という感覚のことを指すのです。
二つの言葉には、過去に実際に目にしたり体験したりしているのか否かという違いがあると言えます。
見たことある気がする…！みんなの既視感体験談
現在では、主に過去に見た何かと一致している感覚のことを指す「既視感」という言葉。
ここからは、編集部に寄せられた実際に既視感を体験した人々のエピソードをご紹介していきます。
この道以前にも歩いた気がすると感じたのですが、テレビで見たのかもしれない
≪22歳・アパレル≫の既視感体験談
「先日、友人と海外旅行に行った時の体験です。
海外に行くこと自体初めてで、そんなはずはないと分かっていたのですが『この道、前にも歩いたような気がする』という感覚になりました。
その時はなぜそのような感覚になったのか分かりませんでしたが、ホテルに戻ってよく考えてみると、以前テレビでその国を旅する特集を見たことがあるのかもしれないと腑に落ちました」
以前にテレビで見た街並みと一致し、初めての道を過去に歩いたことがあるような感覚になったのですね。
何気なく見たものでも、頭の片隅に残っていれば既視感体験に繋がるということでしょう。
どこかで会ったことがあると感じたのですが、幼馴染にとても似ている
≪30歳・会社員≫の既視感体験談
「仕事で、新規のお客様のところへ訪問に行った時の体験です。
アポイントのための電話で何度かお話はしていたのですが、実際にお会いするのは初めての方でした。
一目見た瞬間にどこかで会ったことがあるような、懐かしい感じに襲われたのです。
『初めてお会いするのになぜだろう』とモヤモヤしていたのですが、冷静になってみると幼馴染にとても似ているということに気が付き、『あのときの既視感はこのせいだったのか』と納得しました」
初めて会った人と幼馴染がとても似ていたため、既視感を覚えたのですね。
似ている人はこの世に3人存在するとよく言いますが、このような体験に繋がることもあるのはとても不思議です。
愛犬が亡くなり数年が経ちペットショップへ行ったらそっくりの犬がいてずっと私を見ていた
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≪41歳・主婦≫の既視感体験談
「13年間一緒に暮らしていた愛犬が亡くなって数年が経ち、『そろそろ新しい子を迎えようかな』とペットショップに足を運んだときのことです。
どの子も可愛かったのですが、ある一頭の子犬がじーっと私を見つめているのに気が付きました。
その子犬は亡くなった愛犬にとてもそっくりで、懐かしさと愛しさでいっぱいになりました」
亡くなった愛犬と、ペットショップにいた子犬が似ていたことに既視感を覚えたのですね。
じっと見ていたという子犬の行動が、既視感を覚えたきっかけになったのでしょう。
既視感が登場するおすすめの作品
編集部に寄せられた様々な既視感の体験談をご紹介しましたが、ここからは既視感が登場するおすすめの作品をご紹介していきます。
まだ既視感を実際に体験したことがないという方でも、疑似体験することができるので参考にしてみてください。
坂木司の動物園の鳥
まずご紹介するのは、坂木司著の『動物園の鳥』です。
坂木司は日本の作家で、他人と被らないことを作風にしています。
代表作は「ひきこもり探偵シリーズ」で、日常の謎を追うミステリー小説です。
そんな坂木司の作品で既視感が登場するのが『動物園の鳥』という作品。
『動物園の鳥』は、ひきこもりの主人公、鳥井真一と坂木司が動物園で起きている野良猫の虐待事件を暴いていくというストーリーになっています。
鳥井が掴んだ虐待事件の真実が、彼がひきこもりになってしまった出来事と繋がっていく過程が描かれているのです。
鳥井はどのような真実を掴み、そこに既視感を覚えたのでしょうか？
既視感を覚えたことで、鳥井はどのような行動をとるのでしょう。
『動物園の鳥』を読んで、結末を見届けてくださいね。
北川実亜のギンモクセイ
続いてご紹介するのは、北川実亜の『ギンモクセイ』です。
北川実亜は、ベリーズカフェという携帯小説のサイトで作家として活動していて、主に恋愛小説を公開しています。
今回ご紹介する『ギンモクセイ』は、北川実亜の『キンモクセイ』の続編として公開されたものです。
『ギンモクセイ』は、主人公の医師飯塚が新しく入院してきた谷山梨沙子に対して既視感を覚えるというストーリーです。
なぜ、飯塚は初対面であるはずの患者、谷山に既視感を覚えたのでしょうか。
ぜひ作品を読んでチェックしてみてくださいね。
村田沙耶香のコンビニ人間
続いてご紹介するのは、村田沙耶香の『コンビニ人間』です。
村田沙耶香は、芥川賞や三島賞を受賞したこともある有名な作家で、テレビやラジオにも出演しています。
これからご紹介する『コンビニ人間』は2016年に芥川賞を受賞した作品です。
主人公の古倉恵子は30半ばにして大学時代に始めたコンビニエンスストアのアルバイトを続けていましが、ひょんなことから就職活動をするためにコンビニエンスストアのアルバイトを辞めることになります。
しかし、面接へ行く途中に寄ったコンビニエンスストアで既視感を覚える出来事が起こるのです。
自身の経験から、コンビニエンスストアの窮地を救った古倉。
一体どのような出来事から、コンビニエンスストアを救ったのでしょうか。
作品を読んで古倉とコンビニエンスストアを襲った出来事の結末を見届けましょう。
フランソワ・シマールのサマー・オブ・84
続いてご紹介するのは、フランソワ・シマールの『サマー・オブ・84』です。
フランソワ・シマールは映画監督で、今回ご紹介するのは彼が監督を務めて2018年に公開された『サマー・オブ・84』という映画です。
『サマー・オブ・84』はアメリカのサイコスリラー映画で、1984年のアメリカを舞台にしています。
1984年の夏に子供たちばかりが狙われる連続殺人事件が起き、好奇心旺盛な子供たちが独自の捜査をしていくというストーリーになっています。
この映画は、よくあるサイコスリラー映画として有名で、これまでホラーを見たことがある人であればこの映画に対して既視感を覚えると言われています。
既視感体験をしてみたいという人は、ぜひチェックしてみてください。
柿沼盟子の既視感(デジャヴュ)
最後にご紹介するのは、柿沼盟子の『既視感』です。
柿沼盟子は、日本の俳人で第30回風土新人賞を受賞したこともあります。
今回ご紹介するのは、『既視感（デジャヴュ）』という句集です。
この句集には日常の身辺句が掲載されており、読み手が句集を読むことで既視感を体験することができるようになっています。
多くの句が載っているため、より多くの既視感体験をしたいという人はぜひ読んでみてください。
まとめ
一度は経験してみたい「既視感」。 その由来や意味、使い方をマスターして、日常生活の中で既視感を覚えるようなものを探してみるのも面白そうですね。 まだ既視感体験をしたことがないという人は、今回ご紹介した作品をぜひチェックしてみてください。
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