妊娠しても認知してくれない時の対処法とは？認知について徹底解説！

「妊娠を認知する」「子供を認知しない」とは言いますが、どんな意味なのでしょうか？ ではまずは、子供ができて認知するとはどういう意味なのか、一度確認していきましょう。

認知とは一体どんなものか

子供を認知するとは、自分の子供であることを認めるという意味です。 「この子は私の子供」「この子は俺の子供」 このように認めるのが普通です。 父親として、母親として、妊娠したら認めるのが当たり前ですよね。 みなさんもそう考えている人が多いでしょう。 しかし、男性の中には、「この子は俺の子供じゃない！」と認めてくれないのです。 なかには、「浮気をしていて、そいつの子供じゃないのか？」と疑いをかけてくる男性もいます。 これをいわゆる認知しないというのです。 妊娠を望んでいない男性に多い、認知しないという問題。 妊娠を認知しないのは、自分が責任を取りたくないという男性なりの気持ちがあるのでしょうね。

妊娠を認知しない男性もいますが、認知してもらった方がいいこともあります。 どんないいことがあるのか、子供を認知してもらうことのメリットをご紹介します。

養育費を請求できる

妊娠を認知してもらうことで、養育費を請求することが可能になります。 養育費は子供が成長するにあたって、必要なお金になります。 養育費があるのとないのとでは、生活の質も変わってきますし、子供に及ぼす影響も変化するはずです。 お母さんが一人で育てていくのは、なかなか難しいもの。 そこで養育費があれば、比較的お金の補助があるので、安心して子育てに集中できるはずです。 養育費は、お互いに話し合いをしたり、裁判で決定することになっています。 手続きが必要になるので、音信不通になったりすることがないように注意しましょう。

相続権

妊娠したことを認知してもらうことができれば、相続権も与えられることになります。 父親が死亡した場合、子供も遺産などを相続することができるのです。 認知しない場合は、相続権は与えられません。 できるだけ、妊娠した場合は認知してもらった方がいいということが言えます。 認知している場合、遺産は平等になります。 不平等になってしまうことはないので、認知しておいてよかったとしみじみ感じる母親は多いでしょうね。

戸籍上名前が載る

認知してもらうことで、戸籍上名前が載ることができます。 これは認知しない場合は、戸籍上名前が載らないということになってしまいます。 戸籍上名前が載らないのは、子供にとってかわいそうなことです。 誰の子供かもわからなくなってしまい、成長した時に悩む子供は多いです。 親として責任を持つためにも、戸籍は必要になります。 親権者をどちらにするか決める時にも、戸籍は重要です。 トラブルを防ぐためにも、子供のためにも、認知してもらうべきでしょうね。

妊娠して認知してもらうことでメリットはたくさんありましたね。 しかし、認知してもらうことのデメリットもあります。 どんなデメリットがあるのか、詳しくみていきましょう！

父親側には扶養義務が発生する

妊娠を認知することによって、父親は子供を扶養として扱わなくてはいけません。 子供を育てていくために、父親に対して義務が発生するのです。 妊娠を認知しない父親の多くは、扶養義務から逃れたいという気持ちがあるから。 一生子供を養っていく義務が発生するので、責任逃れしたいと思ってしまうのでしょう。 母親としては、子供の父親がいてくれるのは安心かもしれません。 しかし、父親は扶養として子供を育てる義務が生まれるので、デメリットだと感じてしまうケースもあります。

戸籍上に父親の名前が載る

住民票などを発行したときに、父親の名前が戸籍上載ってしまいます。 戸籍上、父親の名前を子供に見せたくないと考える母親もいるはず。 子供が大きくなったときに、「戸籍上の男の人の名前って誰？」と聞かれてしまうケースも少なくありません。 正直に父親の名前であることは話せる関係であればいいのですが、子供にも悪影響を及ぼす可能性もあります。 「父親が生きているなら会いたい」などという子供もいるので、要注意です。

子供を認知してもらえない… そんな悩みを抱えている女性は少なくありません。 そこでここからは、子供を認知してもらえない場合の方法をご紹介します。

相手のご両親に話す

母親として自分の両親に相談することも大切です。 そして、自分の両親に相談したら、今度は父親の両親に話してみましょう。 「うちの息子が…」と、あなたの立場を理解してくれるはずです。 きっと息子を説得してくれる両親が多いはずですよ。 ただし、中には「うちの息子は悪くない」などと息子の味方をする両親もいます。 相手の両親がどんな人物なのか、しっかり把握してから相談に行くことをおすすめします。 辛い思いをしていることを正直に打ち明けてみましょう！

弁護士に相談する

困った時こそ、弁護士に相談してみましょう。 弁護士なら認知しない場合の対処法を教えてくれます。 どうすれば認知してもらえるのか、的確なアドバイスをしてくれるでしょう。 不安な気持ちで押しつぶされそうな人の味方になってくれます。 誰にも相談することができないと悩んでいる人ほど、弁護士に相談してみましょう。 ただし、弁護士に相談するとなると、料金が発生します。 「お金がなくなってしまった…」と、お金のトラブルが起きないように十分注意しましょう。

ネット相談所に相談してみる

弁護士に直接相談すると、多額の料金が発生してしまう場合があります。 これから子供を育てていく母親の立場としては、出費はできるだけ抑えたいものですよね。 そこでおすすめなのが、ネット相談所です。 自分の状況や父親の状況などを入力するだけで、無料で相談に乗ってくれる相談所もあります。 お金がかかるケースもあるので、説明をしっかり読んでからネット相談は行うようにしましょう。 また、料金がいくらかかるかなどの費用面での契約も必ず把握しておきましょう。

訴える

いくら母親が認知してくれないと悩んでいても、父親が認知することはないもの。 逃げようと父親は必死なので、あなたがいくら説得しても話を聞いてくれない可能性が高いです。 そんなときは、思い切って訴えるという方法もあります。 裁判を経験した母親に話を聞くと、母親側が勝つケースが多いようです。 どうしようもない…と不安を抱えていたり、どうしても認知してほしい！と思っているみなさん。 ぜひ勇気を振り絞ってみてはいかがでしょうか。

第三者も含め話し合う

2人だけで話し合いをしても、まともに聞いてくれない男性が多いはず。 「絶対に認知はしない！」と、あなたに対して強く当たってくる可能性もあります。 そんなときは、第三者も含めて話し合いをすることがおすすめ。 人の意見に耳を傾けることによって、納得してくれるケースもあります。 あなたが一人で話し合いを持ちかけても聞いてくれなかった男性でも、人前では男としてのかっこいい一面を見せなくてはいけないと思うはず。 きっと認知しない場合でも、第三者がいれば認知してくれるはずですよ。

子供の認知をしてもらう上での注意点をご紹介します。 大事なポイントになるので、しっかり覚えておきましょう！

メリットとデメリットを考える

妊娠したことを認知することによって、いいこともあります。 メリットがあるので、父親には絶対に認知してほしいと思っている人も多いかもしれませんね。 しかし、今回ご紹介したように認知することによってデメリットも発生します。 メリットだけを見ることがないように、しっかりデメリットも把握しておきましょう。 もし認知しない場合、子供を育てていくのはあなたです。 メリットばかり考えてデメリットを考えておかないと、子供が成長した時に困ることも出てきます。 そこをしっかり母親として理解しておいてくださいね。

相続はプラスの財産だけではない

子供を認知してもらうことによって、子供は相続権を得ることができるとお話しました。 遺産を相続できるなら、子供のためになると考えている母親も多いかもしれませんね。 しかし、相続できるのは、遺産だけではありません。 子供としてマイナスの財産も子供に相続されてしまう可能性もあるのです。 子供が成長してから、「認知してもらわない方がよかった…」なんて言われたら、母親としてガッカリしますよね。 一生懸命認知してもらうように行動したのに、努力が水の泡になってしまいます。 そうならないためにも、マイナスの財産があることも把握しておきましょう。

老後頼ってくることも

妊娠を認知している場合、父親が子供を頼る可能性も高くなります。 たとえば、父親が倒れたとしましょう。 その時に介護してくれる人が周りにいなければ、子供が介護をしなくてはいけなくなってしまいます。 「誰にも頼ることができないから…」と、扶養である子供を父親が頼りにするのです。 認知しない場合は、老後に頼ることなんてできませんよね。 しかし、認知しているので、いくら子育てをしなかった父親でも、老後は子供を頼るしかなくなってしまうのです。 そうすると子供が苦労することは間違いありません。 このようなケースになった場合、どうするのかなども母親として決めておきましょう。

父親と子供の関係は一生続く

いくら父親と母親が不仲だとしても、父親と子供関係は続きます。 父親としても、扶養として育てている子供であると認識している可能性が高いです。 子供としても、自分の父親だと認識している場合が多いでしょう。 母親として子供は認知してほしいけど、会ってはほしくないなど、様々な意見があるかと思います。 しかし、父子関係というものは一生続くものなのです。 そこを理解しておかないと、子供が成長してから母親として悩むこともあります。 将来父親と子供にはどんな関係になってほしいのか、考えてみましょう。 そうすることで認知するのか認知しないのか、決められるはずです。

この先も関わりを持たなければいけない

もし認知したとしましょう。 この場合、この先も関わりを持たなくてはいけなくなります。 離婚している場合でも、子供の成長に当たって養育費の話などもしなくてはいけません。 裁判をするなら、顔を合わせることも増えてくる可能性があります。 様々なトラブルがこれから起きるかもしれません。 認知しない場合は、一切顔を合わせなくても今後会わなくて済むかもしれません。 しかし、認知するということは子供の父親としてあなたも会う可能性があるということになります。 この先も関わりを持たなくてはいけないということを理解できるなら、認知してもらうのもありでしょうね。

今回は、妊娠しても認知してくれない時の対処法をご紹介しました。 みなさん、きっと認知してくれないことに対して、とても悩んでいる状況だと思います。 不安で、不安で仕方がない人が多いはずです。 そんな時こそ、この記事を読んでいただき、どんな対処をすればいいのか知ってください。 一人で悩んでいると、余計に不安な気持ちが大きくなるので注意してくださいね。 あなたの周りの人たちは、みんな味方をしてくれるもの。 たくさん相談して、子供のためにも認知するのか認知しないのか、決めていきましょう。