蛙化現象で悩む人にかける言葉とは│心理や具体的な対処法も解説します

蛙化現象で悩む人にかける言葉を選ぶ前に、知っておいてほしいのが「どうして蛙化現象になってしまうのか」です。この心理を知らずに声をかけてしまうと、むしろ相手を傷つけてしまう可能性があります。蛙化現象は最近SNSなどでも見かけることが多く、悩む人が増えている問題のため、触れやすい話だと思われがちですが、実はかなりナイーブな問題です。ここでは具体的に心理を解説するので、一緒に見ていきましょう。

1.自己肯定感が低く自分が嫌い

蛙化現象になる人の多くは、自己肯定感が低い傾向があります。自己肯定感が低い人は自分が幸せになることを受け入れられなかったり、自分が誰かから好かれたときに「こんな私を好きになるなんて…見る目がない」と相手のことを否定したりしてしまいます。蛙化現象になるのは、自分が好きだと思った相手が受け入れられない自分という存在に好意を抱くことに対しての拒絶反応であることも多く、友だちとしてうまく関係が築けていても、恋人という特別な存在になることが受け入れられないのでしょう。

2.恋愛経験が少なく進め方が分からない

恋愛経験が少ない人が蛙化現象になりやすいのは、友だちの先の関係になる進め方が分からず、分からないと悩んでいる間に相手への気持ちが冷めてしまったり、恋愛で悩む自分に対して恥ずかしさを感じてしまったりするようです。本来であれば、両思いになって恋人同士になれば、その後の関係は2人で築いていくはずです。しかし、恋愛経験が少なく蛙化現象になる人は、自分にプレッシャーをかけたり、自分に厳しかったりする傾向があるため、「自分だけでなんとかしなきゃ」と思ってしまうみたい。そんな自分に直面したときに嫌になってしまい、好きな人への気持ちが冷めてしまうこともあるのです。

3.両思いになると恋愛に冷めてしまう

恋をしているときのピークは付き合うまでの期間という人はいますよね。しかし、好きな人と付き合えることになると嬉しく感じるでしょうし、その後は恋人として幸せを掴む人が多いはずです。しかし、恋に恋するタイプの人にとって、両思いという幸せはそこまで幸せなものではなく、むしろ片思いをしている自分が好きなこともあるのでしょう。このタイプの人は両思いになった途端気持ちが冷めてしまうことも多く、「手に入れられないぐらいがちょうど良い」なんて気持ちを感じることもあるようです。

4.理想と現実のギャップに気付いてしまった

付き合う前の「好きな人」として相手を見ているときは、恋のフィルターがかかっているのでとても素敵な人に見えても、恋人として一緒に時間を過ごすことになると、理想と現実のギャップに気付いてしまうこともあるでしょう。そこも含めて相手の魅力と感じ取れれば良いのですが、理想が高い人は現実のギャップをなかなか受け入れることができません。そのため、両思いになったり、恋人になった途端に「この人はない」と冷めてしまうこともあるようです。

5.過去の恋愛のトラウマが蘇った

蛙化現象になってしまう人のなかには、過去の恋愛にトラウマを抱えていて「またあんなことになるんじゃないか」といった気持ちが蘇ることで、咄嗟に相手と距離を取ってしまうこともあるようです。相手のことを好きな気持ちがあっても、トラウマが蘇ってしまうと自分の心を守ってしまうのが人間の性ともいえるはず。このタイプの人は、新しい恋を通して過去と今を切り離すことができると、蛙化現象を克服できることもありますが、誰しもトラウマと向き合うのはかなり難しく、克服までに時間を要してしまうこもあるでしょう。

6.プライドが高く恥をかきたくない

蛙化現象になってしまう人のなかには、プライドが高く、恋愛で恥をかきたくない」という想いを持っている人がいます。このタイプの人は、自分にプレッシャーをかけることも多く、自己肯定感も低い傾向があります。とくに恋愛経験が少なくてプライドが高い人は蛙化現象になりやすいのです。 たとえば「この人と付き合ったら自分は周りからどんな風に見られるだろう」と思ったり「自分が恋人にどれだけ良いところを見せられるだろう」と思ったりすることもあるみたい。恋人という存在が特別な存在だからこそ、自分の魅力を一番に知っている人と捉えてしまい、その思考が暴走することで、自分にとってメリットのある付き合い方をしようと考えてしまうのかもしれません。 そんな人が蛙化現象になるのは、「相手と一緒にいても自分にメリットがない」と思ったり「自分ばかりが●●している」と思い込んでしまったりすることが原因であることも多いです。

蛙化現象はとても繊細な問題なので、もし友だちに蛙化現象で悩む人がいれば「どんな言葉をかけたらいいんだろう」と悩んでしまうこともあるでしょう。ここでは具体的に蛙化現象で悩む友だちにかける言葉を解説します。

「気分転換に遊びに行こう」

蛙化現象で悩む友だちにとって蛙化現象はとても難しい問題です。なかなか人に言いにくかったり、理解されなかったりする部分があるので、深刻に考えている人もいるはず。友だちとして優しい言葉をかけることも良いですが、あえて「気分転換をしにいこう」と言えるのは、友だちだからこその言葉でしょう。共に悩むことも良いかもしれませんが、友だちとして悩む相手を楽しませて笑顔にすることを心がけてみてください。

「どんな話でも聞くよ」

蛙化現象はSNSで話題になることも多く、その度「クズ」といった言葉が一緒に出てくることも多いです。好きだった人と恋人になれた途端、相手に冷めてしまい、関係を自分から絶ってしまうような行動は、された側からすると身勝手と感じてしまうこともあるでしょう。実際、された側の意見を見ると結構辛いものも多いのが事実です。 しかし、友だちはなりたくて蛙化現象になっているわけではないはず。悩んでいる素振りを見せているのであれば、一人の友達として「どんな話でも聞くよ」と声をかけてあげましょう。それだけで救われる気持ちもあるはずです。

「味方だからね」

蛙化現象になってしまう人のなかには、自身の行動が原因で相手を傷つけてしまうこともあり、なかにはトラブルを引き起こしてしまう人もいるようです。蛙化現象はされた側からすると辛く許しがたい行動ともいえますが、している方はしたくてしているわけではありません。根本的なことから考えると、たとえば幼少期に家族に漁れなかった家庭環境が自己肯定感を下げる要因となり、蛙化現象を引き起こしている可能性もあるのです。そんな状況でなってしまう蛙化現象に悩んでいる友だちには「味方だからね」という言葉をかけてあげてください。

お付き合いをしている恋人がもし蛙化現象で悩んでいるのであれば、恋人として関係を良好に保てるような選択をとってもらえる言葉をかけたいですよね。蛙化現象を体験する当事者でもあるので、冷静になれない部分もあるかもしれませんが、ここでどんな言葉をかけたらいいかを覚えておきましょう。

「ちょっと距離を置いてみよう」

蛙化現象で悩んでいる人にとって、悩んでいる今はとてもつらい時間です。恋人のことを好きな気持ちはあるけど、自分の心が「受け付けない」という矛盾した状態で、本人はとてもしんどさを感じているはず。もし悩まないタイプの蛙化現象になる人であれば、あなたに相談せず関係を断っている可能性もあります。もしあなたに今の現状を言葉にして伝えてくれているのであれば、きっとあなたの恋人はあなたのことを大事に思うからこそ、本当のことを話してくれているのでしょう。そんな相手を大事にしたいと思うのであれば、「ちょっと距離を置いてみよう」と伝えてみてもいいかもしれません。もちろん、数ヶ月など長い期間を空ける必要はなく、たとえば、1週間程度だけでも良いので、相手が冷静になれる時間を作ってあげましょう。

「怒ってないから大丈夫だよ」

蛙化現象で悩む人のなかには、既にあなたに冷たい態度をとるなどの拒否反応を見せてしまっている可能性もあるでしょう。その場合、蛙化現象に悩む恋人が心配に想うのが「嫌われないかな」「怒っていないかな」という不安なはずです。実際、原因もなく冷たい態度を取られるなどしている以上、あなた自身がつらさやしんどさを感じてしまっている可能性はあります。その気持ちに嘘をつく必要はありませんが、恋人が本気で蛙化現象に悩んでいて、それを克服しようと行動しているのであれば、「怒ってないよ」「大丈夫だよ」と声をかけてあげましょう。ただし、この言葉だけでは「この人に何を言っても許してもらえる」と思われる可能性があるので、「でも同じことはもうされたくないな」などと自身の気持ちを追加することがおすすめです。

「時間をかけて一緒に考えよう」

蛙化現象の克服にはかなりの時間を要します。克服するとなれば、まずは自分自身の気持ちと向き合う必要がありますし、恋人や好きな人とも向き合う必要も出てきます。蛙化現象の克服は難しく、克服のために辛い過去を思い出したり、自分と向き合ったり、逃げたくなることも多いのが現実です。そんな蛙化現象に悩む恋人を大切に想い、「なんとかしてあげたい」という気持ちを感じているのであれば、「時間をかけて一緒に考えよう」と声をかけてあげてください。 蛙化現象の克服を考える人の多くは「今すぐに克服したい」と焦りを感じる傾向がありますが、この問題は焦っても意味がないため、恋人が「一緒に時間をかけて向き合おう」と言ってくれるだけで安心できる気持ちがあるでしょう。

蛙化現象になってしまったとき、恋人や好きな人に対してどんな言葉をかけていいのかが分からない人は多いはずです。まず覚えておいてほしいのが、蛙化現象になる人のなかには、咄嗟に相手のことが無理になってしまい、相手の気持ちも考えずに関係を断ってしまう人もいます。しかし、あなたは自身が蛙化現象になっていることを理解したうえで、「相手になんて言葉をかけたらいいんだろう」と考えられているのです。それは、自分優位ではなく、相手の事を考えられている証拠でもあります。 ここでは蛙化現象になってしまったときに相手にかける言葉を紹介するので、一緒に見ていきましょう。

「自分の気持ちが分からなくて、少し考える時間が欲しい」

蛙化現象になると、気持ちがすごくモヤモヤしてしまう傾向があります。心のなかでは相手のことを好きと思えているのに、体が勝手に相手を拒絶してしまうような不思議な感覚で、その矛盾に疲れてしまう人は多いはず。そんなときは、勝手に相手から離れるのではなく「自分の気持ちが分からない」と正直に伝えましょう。恋人であれば「少し考える時間が欲しい」と伝えてみることも大事です。 そのときに伝えてほしいのが、「あなたのことを大事に思うからこそ、傷つけたくないと思っている」という想いです。自分のためではなく、相手を大切に思うからこその悩みなので、ここは思っていることをしっかり言葉にして伝えたほうが、互いのためになります。

「●●のことは好きだけど、気持ちがモヤモヤしていて…」

「●●のことは好きだけど、気持ちがモヤモヤしていて…」と、今感じている本心を正直に話してみることも大事です。蛙化現象はSNSなどで取り上げられる機会も増えているものの、まだその現象について知らない人も多く、名前を知っている程度の人も多いはず。「これは蛙化現象って言うらしいんだけど…」とすべてを話してみることで、好きな人や恋人にもあなたの悩みが伝わるでしょうし、自分で言葉にすることで気持ちがスッキリすることもあるのです。

「好きだからこそ、しっかりと向き合いたい」

蛙化現象で悩むあなたがもし、好きな人や恋人に対して「向き合いたい」という気持ちがあるのなら、その想いを言葉にして伝えましょう。蛙化現象において自分と向き合うこと、そして相手と向き合うことは克服に必要です。そのぶん、心が苦しくなることもあれば、逃げ出したくなることもあるかもしれません。それを踏まえたうえでも向き合いたいと思える相手なら、ちゃんと今感じている想いを言葉にして伝えてみましょう。

蛙化現象になってしまった場合、多くの人は「克服したい」と思うはず。克服をしようとなれば、根本的な問題を見つめなおす必要もあるため、ここでは具体的に蛙化現象への根本的な対処法を解説します。一緒に見ていきましょう。

自己肯定感を上げる

蛙化現象への根本的な対処法としてまず行ってほしいのが、自己肯定感を上げることです。自己肯定感はそう簡単に上げられるものではありません。低くなった要因を追求して、自分を認めたり、許可を出したりする必要があります。ときには過去の苦しい思い出を思い出すこともあるでしょう。 ただ、最初から難しく考える必要はありません。まずはいつも頑張っている自分を褒めてあげたり、ちょっとでも成長したと思えば「すごいね」と言葉にして声をかけてあげたりと、簡単な方法で自己肯定感を上げる方法をとってください。内面の深い部分と向き合うのは、いつも頑張っている自分を認めてからのほうが上手くいきますよ。

長期的な関係を作り、相手に慣れる

蛙化現象で悩む人に多いのは、恋愛をする相手にまだ慣れておらず、理想と現実のギャップに気付いてしまうこともあるはず。友だちと恋人ではまるで相手が変わったかのように感じてしまうのは、まだ相手に慣れていない可能性が高いです。そこで大事なのが、長期的な関係を作って相手に慣れることです。たとえば、蛙化現象になって恋人としての関係が終わってしまった恋人がいた場合、可能であれば相手と友だちに戻ってみましょう。「好きになる人」という認識ではなく、ただ一人の人間として関係を築いていくと、また恋人になる機会が訪れたときに、案外うまく付き合えることもあります。

恋愛にプレッシャーを感じないようにする

蛙化現象で悩む人のなかには、恋愛経験が少なく、なおかつプライドが高い人も多いです。そうなると「恋愛も完璧にできる理想の自分」といったイメージが頭の中で出来上がっている可能性があり、実際に恋人ができたときに自分にたくさんのプレッシャーをかけてしまい、心が疲弊してしまいます。そこで大事になるのが、恋愛を「好きな人との時間を楽しむもの」「幸せになれるもの」といった方向で捉えること。 ときに「恋愛上手」「恋愛下手」なんて言葉を使う人もいますが、恋愛に上手い、下手なんてものはありません。自分が相手を大切に思えて、その時間が幸せだと思えればそれで良いのです。そのぐらいの気持ちでいることは蛙化現象になりやすい人にとってとても大事なことですよ。

蛙化現象で悩んでしまう人の多くは、この問題と向き合うことの難しさや、克服の難しさを感じています。向き合うことは孤独で、理解されないことも多いので、「自分が蛙化現象である」という事実から逃げたくなってしまうこともあるでしょう。もしあなたの周りに蛙化現象であることに悩んでいて、あなたにその悩みを打ち明けてくれた人がいるなら「分かるよ」などと肯定をすることは逆効果になる可能性があります。相手の心に寄り添い、話を聞いてあげたり、「味方でいるよ」と言ってあげたりと、相手のことを想った言動を取ってあげてください。