教習所マジックが起こる理由4つ｜かかったら注意するべきことや対処法をご紹介

教習所マジックとは、教習所に通って運転免許を取得する際に、教官に対してときめいたり、恋愛感情を抱いてしまう現象のことです。 運転への不安や緊張からくるドキドキを、教官に対するドキドキと勘違いし、教官に恋心を抱いてしまうことがあるのです。 では、なぜ「マジック」かというと、教習所の卒業と同時に一気に恋が醒めてしまうことが多いからです。 教習中限定の恋にドキドキしてしまう人が多いことからついたネーミングです。

1.教官と近い距離で時間を共有することでドキドキしてしまう

教習所マジックが生じる大きな原因の1つは、教習期間中に教官と一緒に車に乗り込むことです。 車の中は2人だけの閉鎖的な空間になります。2人きりの空間で長期間も時間を共にするわけですから、非日常的な体験として頭に残り、新鮮な感情になるのです。 また、普段会うことのない人と長い時間を共有することは、特別感にも繋がります。 講習を受ける回数が増えるほど距離が縮まり、異性として意識するようになることがあります。

2.運転に対する緊張感がより感情を昂らせる

教習所は、「免許を取得する」という目的意識を持った人が集まる環境であることから、どことなく緊張感が漂っています。 生徒たちは学科試験に向けての勉強だけでなく、実際に運転をするので、気を張っている時間が長いのです。 そんな精神状況の中、教官と一緒に車に乗り込むことで、普段以上に感情が昂ぶってしまうことがあります。まさに吊橋効果とはこのことですね！ そんな一時的な感情の昂りを、教官に対してドキドキしていると錯覚してしまうのです。

3.運転上手な教官の姿は自信があって魅力的に見える

教官は、自分の運転技術に自信を持っている人が多いです。 あなたが運転中、教官から指導されることがあるでしょう。 教官が指導する姿は、生徒から見ると自信にあふれているように見えるはず。 堂々とした自信のある姿が異性として魅力的に映ることがあるのです。

4.「免許を取得する」という共通目標があることで、共感しやすい

教習所の生徒と教官は、免許を取得するという共通の目標を持って取り組んでいます。 同じ目標を持つことで、人はお互いに共感しやすくなります。 共通の目標を持っている教官に対して、親しみやすさや愛着心が湧いてくるのです。 何度か繰り返し顔を合わせていくうちに、親しみやすく感じている教官に対して好感を持つようになる人もいるのです。

教習所の雰囲気が悪化する可能性がある

教習所マジックが起こると、教官と生徒という関係が変わってしまうことがあります。 教官が1人の生徒に特別な扱いをしてしまうと、特別扱いされている生徒が他の生徒たちから嫉妬されてしまうことも考えられます。 そうなると、教習所で過ごす時間が苦痛に感じるようになってしまいます。 また、教官と生徒が恋愛関係になってしまった場合、更に教習所の空気が悪化する可能性があります。 仮に距離が縮まったとしても、公に関係性がわかるような言動は慎んだ方がいいかもしれません。

気が散ってしまい、集中して教習が受けられない

教習所は、運転免許を取得するために必要な技術や知識を教わる場所です。 もし、教習所マジックにかかってしまうと、教官にときめいてしまい、集中して教習を受けられなくなってしまいます。 教官と恋愛関係になったら、偏った指導になって、生徒が免許取得に必要な技術や知識を十分に習得できない可能性も考えられます。 免許が取れなければ、本末転倒な結果を招いてしまうので、目的意識を持って取り組むように心がけましょう。

パワーハラスメントやセクシャルハラスメント

教官の言うことを聞きすぎてしまうが故に、嫌な思いをする可能性も0ではありません。 元々上下関係があるからといって、相手の聞かれたくないことを強引に聞いて言い訳ではありませんし、答えなくてもいいのです。 教習所で働く教官は、教官としての責務を負う人がほとんどではあると思います。 しかし、いろいろな年代の人がいるわけですから、文化や常識も異なります。 時代のギャップから、パワハラやセクハラが生まれるのです。 教官の言動に対して不信感が生じると、生徒たちは心理的に追い詰められることがあります。 教官や指導に対して疑問を感じたら、周りの人に相談してみましょう。

恋愛関係が破綻した場合、居心地が悪くなってしまう

教習所マジックになって、仮に教官と恋愛関係になった場合、うまくいっているときは楽しいかもしれませんが、喧嘩をしたり破局した場合はその後の教習に大きな影響が出てきます。 免許をとらないといけないという焦りに加えて、教官との関係がこじれると、精神的に不安定になってしまうでしょう。 また、教官と恋愛関係にあることがバレた場合、教習所から退学させられる可能性もあるので注意しましょう。

免許を取るまでは規則を守る

運転免許を取得するためには、教習所で成果を出す必要があります。 教官がかっこよく見えてきて、「教習所マジックにかかってるかも」と感じたら、教習所の規則を確認してみてください。 中には教官と生徒の間に恋愛関係が生まれることを禁止している教習所もあります。 教習中は教習所の規則を守ることを意識すれば、自分の感情をコントロールしやすくなるでしょう。 教習期間以外でも、交流を持ちたいと感じるようであれば、免許を取った後にコミュニケーションをとってみるといいかもしれませんね。

とにかく免許を取ることに集中する

教習所の教官をかっこいいと思ってしまったら、教習所マジックにかかる前兆かもしれまんせんね。 免許を取る目的を達成させるには、理性を保たねばなりません。 車校の出会いによって、成立しているカップルもいるでしょうから、恋愛をしてはいけないと言うわけではありません。 ただ、あなた自身が目的を見失わずにいるためにできることとしては、とにかく免許を取ることに集中することです。 変に抑え込みすぎても苦しくなるかもしれませんから、逆に「教習所マジックにかかりかけてます笑」など、冗談っぽく伝えて自分の気持ちをコントロールしてみてもいいかもしれません。

教官に一線引いた態度を取るように心がける

自分の気持ちを伝えるのが苦手な人は、逆に教官に一線引いた態度を取るように心がけるのも一つの手です。 変に恋愛モードに持っていくよりも、少しよそよそしいくらいで接した方が、集中できてちょうどいいこともありますよ。 ただ、一線引く態度をとるデメリットもあります。 それは、教習期間が終わるまでは、自分の気持ちに気づいてもらえないということです。 一線を引くことで、興味がなさそうに感じられてしまったり、冷たい印象を与えてしまうでしょう。

教習所マジックに陥ってしまった場合、まずは自分の気持ちや状況を客観的に見つめることが大切です。 教官に対する恋心が一時的なものではなく、抑えきれない恋愛感情として受け止めようとするのなら、教習期間中はしっかりとルールを守り、相手の気持ちや職場環境にも配慮することが必要です。 教習所マジックは、教習所での運転免許取得をより楽しくすることもあれば、トラブルの原因にもなり得ます。 恋愛感情を抱くこと自体は悪いことではありませんが、自分自身の状況をしっかりと見つめ、運転免許の取得を最優先に考えることが大切です。