寄り添うとは？恋愛における心の繋がりと幸せな関係の作り方を解説

「寄り添う」とは、相手の気持ちに共感して、身近で支えることを意味します。恋愛において寄り添うことは、心の繋がりを強めて、長く続けられる幸せな関係を作り出すために重要な要素です。 早速、どんな寄り添い方が恋愛において大切なのか、そしてどんな効果があるのかを解説します。

気持ちに共感してリアクションを取る

寄り添うためには、まずパートナーの気持ち・考えていることを理解し、共感することが必要です。相手が嬉しい時には共に喜び、悲しい時には共に悲しみます。そして、自分が「共感しているよ」という気持ちを相手に伝えることも絶対に欠かせません。 あからさまなアピールは必要ありませんが、相手が「自分に寄り添ってくれたんだ」と感じられるようになんらかのリアクションを取ることが大切です。気持ちをわかってくれると思うと、何事も隠さずに話せるようになり、ストレスをお互いに緩和しながら交際を続けられるのがメリットですね。

こまやかなコミュニケーションを心がける

寄り添うためには、こまやかなコミュニケーションを心がけることも重要です。相手の話に耳を傾け、共有したいことや相談したいことがあれば積極的に話し合いましょう。 また、日常的な些細なことにも関心を持ち、気配りをすることで相手に寄り添うことができます。普段からコミュニケーションを取るようにしていると、なかなか言えない本音にも気づくことができ、早めにお互いを支え合えるようになっていくでしょう。

困っている時にサポートする

相手が困っている時には、精神的または肉体的（物理的）にサポートすることも大切。相手が悩んでいることに共感しつつ一緒に解決策を考えるなど、積極的にサポートする姿勢を持つことで、パートナーの心の支えになります。 根掘り葉掘り困っていることを聞き出すのは逆効果ですが、パートナーが明らかに落ち込んでいたり頭を悩ませていたりする時は、「何か手伝うよ」と優しく提案してあげてください。「どうしたの？」と聞くと教えてくれないかもしれないので、最初からサポートする意思を示すのがポイントです。

自分とは違う考え方でも否定しない

寄り添う恋愛をするためには、恋人が自分とは異なる考え方や意見を持っていたとしても、「そんなわけない」「ありえない」と否定しないのがベストです。 寄り添うことは共感や同調だけでなく、相手の独自性を尊重し、受け入れることも意味します。相手の個性や考え方は文句を言ってもなかなか直りません。それを理解した上で長い目で寄り添う気持ちを持つことで、より深い絆を築くことができるでしょう。 「そういう考えもあるのか」と広い心で受け止めると、新しい価値観に気づき、自分自身の成長にもつながります。

お互いのプライベートを尊重し合う

寄り添う恋愛とは、お互いのプライベートを尊重し合う付き合い方のことでもあります。相手の時間や空間を邪魔せずに、もともとの趣味やリラックスタイムなど、それぞれの生活を尊重することで、結果的に寄り合う力が上がっていくのです。 一人でないとまとまらない思考もありますので、常に一緒にいようと執着するのではなく、自分のペースをお互いに保つのが重要なポイント。その瞬間の気持ちだけを尊重するのではなく、時間・人生そのものを尊重するのが本当の寄り添う恋愛といえるでしょう。

寄り添う恋愛を実践する意識を持つと、恋人との心の繋がりにおいてだけでなく、恋愛疲れを回避するなど多くのメリットがあります。寄り添う恋愛を目指した時の男性心理や関係性の変化について、続いて解説するのでチェックしてみてください。

彼女のことを心から信頼してくれる

寄り添う言動をしっかり取ってくれる彼女が側にいると、男性は彼女のことを心から信頼するようになります。彼女が自分の支えとなり、困難な時に寄り添ってくれることを実感することで、男性は安心感を得られるのです。なかなか本音や弱音を言えない自尊心の高い男性でも、徐々に心を開いて寄り添いあえるようになっていくでしょう。 信頼関係が築かれることで、より深い絆を感じるようになり、彼女への愛情も深まります。

感謝と労わりの気持ちを大事にするようになる

寄り添う関係にある恋人同士は、お互いに感謝と労わりの気持ちを大切にすることが必要不可欠。特に高めのプライドを心のどこかに持っている男性は、彼女からの感謝や労わりで満たされなかった欲求が解消されます。そして同じように、彼女のことも同じように大事にしようとする姿勢が芽生え、押し付け合いのない交際関係が続けられるのです。 男性は心遣いや思いやりに触れることで、「この女性と付き合ってよかった」という心理状態になります。

交際中のストレスが減る

寄り添う関係を大切にしているカップルは、お互いに支え合うことで、交際中のストレスをかなり減らすことができます。悲しいことや辛いことも共有できる状態なので、一人で抱え込む必要がなくなるのです。 ストレスが減れば、一緒に過ごす時間を純粋に楽しめるようになり、彼女の挙動にしっかりと目を向ける余裕が男性の心に生まれます。彼女のご機嫌取りをする必要がなく、優しくて穏やかな気持ちになっていくので、さらに良好な寄り添いあいができる良い循環になっていくでしょう。

自分勝手な行動をしなくなる

寄り添う態度を彼女が示すようになり、お互いにどう付き合うべきか男性も考え始めると、自分勝手な行動を控えるようになります。これまで思いつきで行動して彼女を困らせていた彼氏も、徐々に大人としての落ち着きを身につけます。 彼女のために何ができるかを考えるようになるので、理想的な寄り添いあいが無理なくできるようになっていくのです。男性は自分勝手な行動をしなくなることで、より成熟した恋愛ができる人へと成長します。

将来を真剣に考えるようになる

寄り添うことについて考えることは、必然的に彼女との将来を真剣に考えるきっかけとなることがあります。お互いに支え合っていくと関係が深まりますので、恋愛感情だけでなくより深い愛情が生まれ、「このまま一生一緒にいたい」という気持ちが強くなるのです。 結婚を意識していない男性なら結婚に目を向けるようになり、もともと成熟しているタイプの男性なら彼女のことを対等な存在として認めてくれます。いずれにしても、その場限りの恋愛にはならないので、感情にまかせて傷つけあってしまうリスクを避けられます。

特別なデートをしなくても満足感を得られる

信頼関係が深まったカップルは、形だけの愛情を求めなくなっていきます。男性は彼女への信頼感が強まると、徐々にゆっくりと過ごせる時間を望むように。派手なイベントに参加したり、特別感が欲しくて、無理なスケジュールの中でデートをしたりしなくなっていくでしょう。 日常の些細なことでも満足感を得られるようになり、心が温かくなるような幸せを感じることができます。面倒だと思ってデートを減らすわけではなく、デートをしないといけないという強迫観念から解放されるという解釈が正しいですね。

寄り添うことが恋愛に大切な要素だとわかっていても、うまくできない女性もいるでしょう。寄り添いたいのに言葉がうまく出てこない、ついきつい態度を取ってしまうなど、困っている内容はさまざま。パートナーにうまく寄り添えない女性は、おもに以下のような特徴と原因があります。

自己肯定感が低すぎる

自己肯定感が低い女性は、自分自身に自信が持てず、他人（特に異性）に頼ることが多い傾向があります。自分を大事にする意味を自覚できていないので、好きな人にも寄り添うことができません。 自己肯定感を高めるためにできるのは、まず自分自身の価値を認めること。どんな小さなことでもいいので、自分なりに頑張っていることや、すこし上手にできることを見つけて、自分を褒めましょう！そうすると自立できるようになり、恋人のことも尊重しようと思えます。

恋愛そのものに積極的になれない

恋愛は素敵なことですが、誰もが恋愛向きとは限りません。恋愛そのものに積極的になれない女性や興味がない女性は、パートナーができても積極的に相手のことを知ろうとしません。恋愛に対して消極的な態度をとることが多く、結果的に寄り添うのが難しくなっていきます。 恋愛を避ける理由は様々ですが、恋愛に対するネガティブなイメージやトラウマが原因であることがあります。このような場合は素直な自分の心の声を聴いて、恋愛に関する過去の出来事を整理し、前向きな思考に変換してみてください。

理想を捨てきれない

寄り添う恋愛がうまくできない女性は、自分の理想や理想的な恋愛のイメージを追い求める傾向があります。しかし、現実の恋愛は必ずしも理想通りにいくものではありません。理想を捨てきれずにいると、相手に対して厳しい要求をし続けることになってしまうでしょう。 押しつけは、寄り添う心と正反対にあるもので、恋愛をこじれさせる原因のひとつです。自分の理想を少しずつ崩し、一番大切な物だけを考え直してみることで、パートナーに素直に寄り添えるようになっていきますよ。

恋愛にトラウマがあって男性を信じられない

男性不信で恋愛にトラウマのある女性は、過去の経験から抜け出せずにいます。自分を傷つけるような経験を男性にさせられたことで、「寄り添うことなんてできない」「寄り添いたくもない」と抵抗を感じている状態です。 トラウマを克服するためには、心の整理や専門家の助けを借りるなど、積極的な取り組みが必要。深いトラウマは、気合でどうにかなるものではありません。家族や友人も含め、他人と協力してゆっくりと解いていくしかないでしょう。

他人に依存してプライベートを壊してしまう

寄り添う恋愛がうまくできない女性は、他人に過度に依存してしまう傾向があります。自分のプライベートよりもパートナーの存在が気になってしまい、時間も自分の行動も、そして自分の体さえもすべて相手に捧げてしまうのです。 これでは、男性側はストレスが溜まりますし、本質を見てくれない彼女に対して愛想が尽きてしまいます。一人の女性として自分を大切にする時間とゆとりを持つことで、パートナーが求めている付き合い方や距離感を理解できるようになります。

男性が女性との関係で「寄り添ってくれていない」と感じる接し方には、いくつかの特徴があります。よかれと思ってやったことが逆効果になってしまう理由とともに、男性が嫌がるNGな勘違いを紹介します。

いつでもどこでもコミュニケーションを取りたがる

男性は束縛されるのを嫌うタイプが多いので、一人の時間を楽しみたいと感じることや、忙しい仕事に集中したいと思うことが多々あります。しかし、女性がいつでもどこでもコミュニケーションを取りたがる態度を見せると、男性は自分の時間や空間を奪われる感覚に陥り、反発するようになってしまうのです。 寄り添うとは、相手の気持ちに共感するだけでなく、お互いに必要な時間や空間を尊重することも含みます。男性の心を知りたいからと言って追いかけまわすのは逆効果です。

自分の気持ちを派手にアピールする

女性が自分の気持ち、喜怒哀楽といった感情を派手にアピールし、主張を押し付ける態度を見せると、男性は寄り添ってくれなくなります。口では「わかるよ」「大変だね」と言ってくれるかもしれませんが、内心は冷静さに欠ける女性の振る舞いを拒絶したいと考えていることでしょう。 寄り添うとは、相手の気持ちを理解し、受け入れることも含まれます。「理解して！」と心をさらけ出し続けるよりも、「これをやったら男性はどう思うかな」と考えてみるのがポイントです。

「こうすべき」を押し付ける

女性が自分の思い通りに物事を進めようとする態度を見せると、男性は自分をコントロールされているように感じることがあります。女性のことが好きでも、自尊心を踏みにじられることは男性にとって屈辱的で、寄り添う心を失う原因に……。 寄り添うとは、お互いに自由な意思決定ができる関係を築くことでもあります。カップルとはいえ、相手に対して「こうすべき」「それはだめ」と持論を押し付けるのではなく、「私はこう思うけれど、あなたはどう思う？」と意見を出し合う社会性が必要です。

無理に話を聞き出そうとする

女性が無理に男性の内心を引き出そうとする態度を見せると、男性はプレッシャーを感じ、逆に心を閉ざしてしまうでしょう。寄り添うためには相手のことを知る必要がありますが、いつ・何を知ってほしいかは人によってさまざま。話したくない時に聞かれても、心の通じ合いを楽しめる男性はいませんよ。 無理に話を聞き出そうとするよりも、相手が話したくなるような心地よい空間を作ることが大切。ゆっくりと二人でくつろげる空間でデートしてみてはどうでしょうか？

寄り添うこととは、恋愛において大切な要素であり、二人の関係を深めるための土台となるものです。しかし、自分が不幸になってしまうような寄り添い方をしてしまうと、関係が偏ってしまう可能性も。最後に、幸せを遠ざけてしまうNGな寄り添い方を紹介します。

男性の意見や感情すべてに同調する

寄り添うとは、相手の気持ちを理解し共感することですが、常に男性の意見や感情に合わせてしまうのはよくありません。あなた自分の意見や感情を押し殺すことで、自己主張ができず、自己肯定感が低下してしまうからです。 気持ちや立場のバランスが取れた関係を築くためには、自分の意見もしっかりと伝えることが必要。「嫌われたくない」「喧嘩したくない」と心を押し殺したままでは、本当の寄り添いはできませんよ。

男性のやりたいことばかりを優先する

寄り添うとは、相手のことを大切にして支えることですが、男性のやりたいことばかりを優先してしまうのも注意が必要です。誘われるがままに男性の趣味に付き合っていると、自分の時間や趣味が犠牲になります。そして男性は自己満足に陥ってしまい、さらにあなたに寄り添わなくなるでしょう。 時には自分の趣味に付き合ってもらったり、お互いに一人で行動する日を作ったりするもおすすめの寄り添い方です。

感情を抑えこんでまで関係を続けようとする

「寄り添う」という言葉には、相手を支えようとする姿勢も含まれますが、感情を抑え込んでまで関係を続けることは避けるべきです。 特に危険なのは、過度なストレス。パートナーを愛して理解したいと思うあまり、自分の心や生活を無視するとストレスで頭が回らなくなります。結果的に寄り添い方をさらに間違える悪循環になるので、どのくらいの寄り添いを求めているのか一度話し合いましょう。そして限界を感じる前に、言葉や行動で感情を上手に伝えることが重要です。

「寄り添う」とは、恋愛における心の繋がりや幸せな関係を築くための重要な要素です。 寄り添うことで、男性心理や関係性にも変化が現れます。寄り添う女性に対して、男性は心から信頼し、感謝や労わりの気持ちを大切にするようになるのです。また、交際中のストレスも減少し、今の恋愛だけでなく将来を見据えた長い付き合いを考えてくれるようになっていきます。 しかし一生懸命頑張っても、男性が「寄り添ってくれていない」と感じる接し方も。過度な距離の詰め方は、男性にとってストレスの種です。その状態で何をしてあげても、寄り添いに欠ける行為だと思われてしまいますよ。 男性の本音を考えつつ実践すべき「寄り添い」ですが、男性優先の考え方はおすすめできません。相手の意見や感情に常に同調しようとするあまり、自分の欲求を抑えることは、ストレスや不満を溜めてしまう原因となります。自分自身を大切にしながら、二人で強い絆を築いていきましょう。