行政書士は将来性がない！？行政書士の彼氏と結婚するか悩んだら

「私の彼は行政書士」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。 行政書士は合格率10％ともされる超難関の資格試験。 合格者は「身近な法律家」として行政問題に取り組むことができます。 さて、行政書士の彼と結婚したら、どのような未来が待ち受けているのでしょうか。 年収や将来性などを見据えたいという方は必見です。

行政書士は「行政に提出する書類の作成」などを主に行う職種です。 独立開業ができる資格で、行政書士法人の立ち上げを除き、会社に属することはできません。 ゆえに、行政書士は事業主であり、仕事の受注量に収入が左右される職業であると捉えましょう。 また、行政書士補助者（いわゆるアシスタント）を雇い入れることになった場合、人件費は行政書士報酬から捻出する必要があります。 契約1件に対して請求できる行政書士報酬は大きいのですが、行政書士ができる仕事は多岐にわたるとはいえ、間髪入れずに仕事が舞い込むということは難しいと言えます。 建設業の手続きなど、通年を通して行政手続きが必要な企業との顧問契約や、中小企業の会計記帳請負というような仕事の請け方を考えなければ、コンスタントな収入は難しいと言えます。

行政書士の仕事のメインは、書類作成や行政手続き代行となります。 そのため、官公庁が開庁している時間帯が主な勤務時間となります。 仕事が立て込んでいなければ、土日は休めますし、夜間もプライベートな時間を持つことができます。 行政書士は事業主ですので「自分の好きな時間に仕事ができる」魅力があります。 だからこそ、「子供の運動会や授業参観には事務所をクローズするよ」などというフレキシブルな対応ができると言えます。 また、夫婦の時間を確保することや、子育てに協力的になれる部分も持ち合わせていると捉えることができます。

若い世代が行政書士になる、ということは「難関試験を突破した」ということで一目置かれる存在になることでしょう。 ただし、官公庁への申請手続きなどが業務のメインとなりますので、フットワークが軽いこと、どんな書類作成にも柔軟に対応することが求められます。 官公庁への諸手続きに関しては、今ではインターネットで記載方法などを調べることができますし、以前よりも簡素化が推し進められていますので、若い方でも難なく作成することができます。 ただし、法律や自治体レベルで施行されている法令や条例などを詳しくクライアントにコンサルできるかどうかといった面で経験が求められますので、「頼りない」「使えない」という評価が下されないよう対応していく必要があるでしょう。 将来性・キャリアプランに関しては「いかに顧客（固定客）をつけることができるか」が鍵となります。 年間を通して行政手続きの代行ができる顧客がついてくれれば、収入も安定します。 また、特定行政書士という資格を取得すれば、一般の行政書士では携わることができない行政不服申し立てなどの手続や裁判外紛争解決手続の調停人としても活躍することができますので、こういった資格取得を目指していきましょう。 また、社会保険労務士資格やその他国家資格を取得していくことで、更に顧客を付けることが可能になります。

さて、行政書士として活躍する彼氏と結婚することで、どのようなメリットやデメリットが得られるのでしょうか。 結婚する上で「こんなはずじゃなかった！」と後悔する前にチェックしておきましょう。

メリット：書類作成のプロである行政書士と結婚することで、事前に夫婦の取り決めをしっかりでき、考えのすれ違いを防げる

行政書士は、書類作成のプロフェッショナルです。 矛盾のない理路整然とした話し合いができる人が多いのが特徴です。 そのために事前に決めた夫婦の取り決めなどを守ってくれますし、ある意味自由業のところもありますので、プライベートと仕事の区別を付けることができる方も多いです。 夫婦間の考えのすれ違いを防げるメリットがあります。

デメリット：働けば働いただけ稼げる仕事であるだけに、しっかり稼げる行政書士は多忙なことが多く、留守がちだったり家事や育児の協力を得にくいかも

行政書士は、仕事を受けたら受けた分だけ稼ぐことができます。 補助者を付けることをせず、自分ひとりで全てを行う行政書士は多忙を極めることが多く、留守がちなことも。 ワーカホリックなどの傾向がある方は家事や育児の協力を得にくいことも考えられます。 こんな時は、妻が行政書士会に「補助者登録」を行い、夫婦で行政書士事務所を切り盛りしていくことで、子供を保育園に預けることができますし、行政書士としての夫の仕事量を妻が引き受け、余暇を増やすことも可能となります。

ズバリ、行政書士の彼氏との結婚はアリです。 夫婦で事務所運営ができますし、オンとオフの区別をつけやすい職業としても注目されています。 「まちの身近な法律家」として相談を受ける姿に、頼もしさを感じることもありますし、行政機関へ奔走し頑張っている彼を応援したい、陰で支えてあげたいと思うことでしょう。 行政書士の仕事は丁寧さと取り回しの器用さが鍵となります。 収入面や仕事の受注面でなかなか軌道に乗らないことも考えられますが、複数の国家資格取得などでキャリアアップしていけば、顧客もつきやすくなります。 また、妻が社会労務士や税理士・会計士等の資格を取得すれば、夫婦で仕事の幅を広げることも可能です。 知性や教養の面でも申し分ない職業ですので、そんな彼がいたら結婚を視野に入れたアプローチをしていきましょう。