パーソナルスペースって?広いのと狭いのどちらがいいの?適度な距離の測り方
対人関係のなかで、特に出会いの場面ではお互いのパーソナルスペースの受け止め方がポイントとなります。パーソナルスペースが広いか狭いかについての特徴を理解して、距離感の個人差や自分自身のパーソナルスペースが狭いのかどうかに気づき、対人関係の悩みを軽くしていきましょう。
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プライベートや仕事の場面など、ついつい他者との距離感を気にしてしまうものですよね。
相手が馴れ馴れしく自分のパーソナルスペースに入り込んできたり、自分が相手に対してとった距離感が相手に不快に思われたりなど、苦い経験をした方も多くいらっしゃることでしょう。
誰もが日常的に関わる「パーソナルスペース」について正しく理解することが、コミュニケーションをとる相手とのトラブルを防ぐばかりか、特定の大切な人物(恋人・友人)との親密な関係を強めることにもなります。
あなただけではありません、誰もが難しいと考えています。
気持ちをリラックスさせて読み進めてくださいね。
まず、パーソナルスペースが狭い人の特徴を見ていきます。
あなたの身近に同じタイプの人がいましたら、重ね合わせてイメージしてください。
まだそれほど親しい関係になっていないのに、目の前まで近づいてきて満面の笑顔で話し出す人、あなたの周りにはいませんか?
このような人に対しては、時として圧倒されることもありますね。
しかし、そうしたパーソナルスペースの取り方によって、時間をかけずに良好な関係を築くきっかけを提供してくれているのも事実で、いわゆる天真爛漫キャラとして認知されるタイプです。
こうしたパーソナルスペースが狭い人は、「愛されキャラ」であることがほとんどです。
これまでの成育歴において、たっぷりの愛情を注がれてきた証拠です。
こういうタイプの人は愛されるばかりでなく要求上手だったりしますので、面倒なことを何事もなかったかのように頼んでしまう魔力も持ち合わせています。
アニメに出てくる典型的な運動部マネージャーですね。
常に愛情を受けて育ってきた愛されキャラの人は、周りへの警戒心が少ない分、社交的に行動し、積極的に他者への関りを持ちます。
本人は強く意識してはいません。
成育環境がそのようにさせているのですね。
このような人が活躍する場面をイメージしてみましょう。
新しい集団ができたときは、堅苦しさが伴いますね。
進学や就職などの新しい環境下では、こうしたキャラクターは大いに活躍をします。
合コンでもこうしたタイプの人は場を和ませ盛り上げる貴重な存在です。
もちろん万人受けするキャラクターは存在しませんし、パーソナルスペースに対する感覚は人それぞれですから、注意も必要です。
パーソナルスペースに入り込んでくる人が図々しく思われるのはどんな場合でしょうか?
それは、その人の求めるものが「自己の利益」であることが見え見えの場合です。
このタイプの人は利益優先のため、人間関係のデリケートを大切にできません。
例えば、グループというものはそれぞれ縄張り意識を持った個人が集合した、それこそデリケートな要素をもったものです。
しかし、利益優先型のタイプの人はどんなグループに対しても敷居を低く設定しているかのように入り込みますし、その影響でグループ内またはグループ間でのトラブルメーカーとなってしまうことも少なくありません。
時には男女交際の間にズケズケと入ってくることもあります。
いわゆる、「KY」です。
最近の表現では、忖度ができない人、です。
先ほどの「愛されキャラ」と違い、別なタイプの「パーソナルスペースが狭い人」です。
なぜ、こうした行動に出てしまうのでしょうか?
それは、愛情に飢えて育ったため、一種の愛着障害的な傾向から、承認欲求を満たすために他者へ過度な接近を図ろうとするような人だからです。
「愛されキャラ」に対する「愛されたいキャラ」です。
トラブルメーカー的な存在になるのは、後者の「愛されたいキャラ」のタイプが殆どです。
それではパーソナルスペースが広い人の特徴を見ていきます。
こちらについても、読みながら当てはまりそうな身近な人が浮かんできましたら、イメージを重ね合わせてみてください。
このタイプの人は、握手の距離感を越えて近づくと、表情がこわばったり目をそらせたりしますので、その時点で判別できます。
物理的な距離感だけではなく、くだけた会話などは最初からはせず礼儀や形式を大切にするなど、心理的な距離感も遠いタイプです。
礼儀正しい人だという評価を受けることも多いです。
ただしパーソナルスペースが狭い人にとっては、マイナスの印象を与えてしまうかもしれません。
礼儀正しいといった印象ではなく、とっつきにくい人という印象を与えてしまうこともあります。
特に初対面の際は誰でも相手に多少の警戒心は持つものです。
しかし、何度か会う機会があってもなかなか自己開示をせず、聞かれたことにも最小限のことしか答えず、さらに相手に対して興味を示すような言動がない…という人もいますね。
相手への距離もさることながら、自分のパーソナルスペースに強固なバリアを築いている状態です。
内にこもりがちな性格や度が過ぎた慎重さからの警戒心が、根っこの部分にあるのです。
周囲の人からすると扱いづらいという見方をされてしまいますね。
自分のパーソナルスペースの広さや狭さを客観的にとらえているケースもあります。
かつて狭いパーソナルスペースをとってしまったことの反省から、冷静に距離感を取ろうとするタイプの人です。
これは逆の例もありますね。
広すぎたことを反省し、距離を縮めていこうとしている人です。
人間はさまざまな体験を通して学習をしていきます。
パーソナルスペースの問題は人間関係の基本にあたる部分ですし、主観と主観がぶつかり合う場面でもありますので、苦い経験のある人も多いことでしょう。
その苦い経験から学習し、多くの人々が適切な距離感を探ることを大切なこととしています。
巷で話題の心理学者であるアドラーも、全ての悩みは人間関係を出発点とする旨のことを言っているように、他者との距離感は私たちにとって永遠のテーマですね。
狭い広いというとらえ方ですが、まず自分はどうなのか、そして相手と自分を比べてどうなのか、自分は相手とどのような関係を築きたいのか…人工知能(AI)並みの判断力が必要な気がしてしまいますね。
しかし、AIにはできない「人それぞれだからなぁ」といういい加減さを持ち合わせることも、深く悩まずに済む大切なポイントです。
何はともあれ、自分のスペースを見極めることです。
誰もが悩むことですから、あなたが苦しんでいるのはあなたのせいではありません。
臆病にならず、ちょっとした失敗を繰り返しながらあなた独自の柔軟なパーソナルスペースを見つけてくださいね。
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