元彼が使っていた香水を嗅ぐと彼を思いだす！これって未練？

街を歩いている時、たまたますれ違った人から元彼と同じ香水の匂いがして、思わず振り返ってしまった、という経験はありませんか？ 「この香り、なんだっけ？」というよりは、直感的に元彼の顔を思い出してしまいますよね？ 前を向いて進んでいたはずなのに、まだ未練があるのかしら？と思ってしまいますが、実はこれ“未練”とは何の関係もなかったんです。 では、どういう事なのか説明していきましょう。

香水の匂いで元彼の事を思い出してしまい「新しい彼氏もいるから、どうにかこの未練を断ち切りたい！」と思っているアナタ。 安心してください。 それは、元彼の対する未練ではなく、人間の脳と嗅覚による本能的な反応で、科学的な根拠があったのです。 どういうことなのか、具体的に説明していきましょう。

嗅覚は思い出と密接に結びついている

人や動物が、外界を感知するためになくてはならないもの“五感”。 視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚と5つの感覚で得た情報を脳に送り、様々な事を判断したり記憶したりします。 その中で嗅覚というのは“大脳新皮質”を経由せず、“大脳辺縁系”という感情や本能行動をつかさどる部分に直結しています。 つまり“におい”というものは、感情に直接作用しているのです。 同じ匂いで振り返ってしまうのは“未練”というよりも、人間の“本能”的な仕組みなのです。

科学的にも証明されているプルースト効果

同じ香水の匂いで振り返ってしまうのは、“におい”から思い出される記憶が、他の感覚器よりも情動的な反応を引き起こしてしまうからです。 これは、科学の力で解明されており“プルースト効果”と呼ばれています。 フランスの文豪“マルセル・プルーストの作品【失われたときを求めて】の中で、主人公が紅茶にマドレーヌを浸し、その匂いで幼少期を思い出すというシーンがあり、この描写を元に名前がつきました。 1900年初めに書かれた作品の中で登場する不思議な現象が、長い年月を経て科学的に証明される、まるで小説のようなお話ですよね。

元彼を思い出すからと行って必ずしもも未練があるわけではない

香水の匂い＝元彼という方程式は、未練というわけではなく、人間の本能的な反応だという事がわかりましたね。 懐かしい匂いに、胸がキュンとなったり切なくなったりするのは、嗅覚が感情に直接呼びかけてしまうためで、必ずしも未練があるというわけではありません。 ですので、あまり気にしすぎず、新しい恋愛を楽しんでください。 脳のシステム上仕方のない現象ですので、むしろ「この未練を捨てたい！」というのは、難しいでしょう。

むしろ元彼をいい思い出に変換できている証拠

辛い別れを乗り越えた後、元彼と同じ匂いを懐かしく感じるのは、いい思い出に変換できている証拠でもあります。 もしも、その恋愛が辛く悲しいものならば不快な匂いに感じてしまうでしょうし、人間は悲しい思い出は忘れていってしまうものです。 その中でいて“いい匂い”と感じたり、切ない気持ちになってしまうのは、感情がプラスに働いているという事。 「未練タラタラで、こんな自分が嫌…」ではなく、きちんと新しい恋に向かって進んでいますので、自信を持ってください。

ちなみに香水でもいい匂いだと感じる相手は相性が◎

人間は、嗅覚を使って遺伝子レベルでの相性を測ると言われています。 特に女性は、より強い子どもを産むために、自分と遠い遺伝子の人を“いい匂い”と感じます。 同じような遺伝子の人にはそれを感じません。 「お父さんが臭くて嫌だ・・・」は、お父さんが臭いのではなく、この原理によるものです。 ですので、“いい匂い”と感じる相手は、遺伝子のレベルで相性のいい相手という事になります。 長い時間を一緒に過ごすのですから、どんなにイケメンで、どんなにお金持ちでも“臭い”人は嫌ですよね？

嗅覚が感情に呼びかけ、元彼を思い出させてしまうことはわかりました。 香水の他には、どんな香りがあるのでしょうか？ ふとした瞬間に元彼を思い出してしまうものランキングにしてみましたので、「これは未練か？否か？！」を図る参考にしてみてください。

3位：柔軟剤の香り

まずは、柔軟剤の匂いです。 最近では、衣類に香りをつけるタイプの柔軟剤が多く販売されており、いい匂いの服を着ている男性も多いです。 元彼と同じ匂いのする柔軟剤に、安心感や心地よさを覚えてしまうこともあるでしょう。 しかし、元彼を求めて同じ柔軟剤を使ってしまってはダメです。 それでは、いつまでも思い出に引きずられてしまい、新しい恋ができなくなってしまいます。 また、現在お付き合いしている方も、彼と同じ柔軟剤は使わないようにしましょう。 同じ匂いがしてしまうことで“家族”になってしまい、トキメキが失われますよ。

2位：元彼の吸っていたタバコの香り

タバコを吸わない人からすれば、不快でしかない“タバコの香り”。 しかし、元彼が吸っていたものとなると“いい匂い”と感じてしまうのは、元彼の事がいい思い出に変換されているからです。 かといって、元彼と同じタバコを吸い始めたり、そのタバコを吸っている人を探し側にいたり…なんて事をすると、体を壊してしまう危険性がありますので、注意してください。 ふと香るその瞬間に“キュン”とする。 思い出とは、この程度にとどめておくのが、心にも体にも健康的です。

1位：元彼のつけていた香水の匂い

やはり、堂々の一番は香水の匂いです。 日常的にある匂いではないので特別感があり、非日常を思わせます。 しかも、数ある香水の匂いの中で元彼と同じ匂いを感じると、「運命？！」とすら思ってしまいます。 あなたの一番好きな匂いになっているかもしれませんね。 だからといって、未練があるわけではありません。 きっと、新しい恋愛をしていくうちに“好きな匂い”が更新されていく事でしょう。 そしていつの日か、一生を添い遂げる“好きな匂い”に出会えますので、頑張ってください。

いかがでしたか？ 元彼の使っていた香水の匂いで、元彼を思い出すのは未練ではなく、本能的な現象だったんですね。 そして“匂い”というものが、恋愛においても重要な部分を占めることもわかりましたね。 アナタにとって特別な“いい匂い”の人を、探してみてください！