ドタキャンとは？ドタキャンされた人の本音とアフターケアの方法

ドタキャンってされると迷惑ですが、具体的にどのような条件が揃えばドタキャンと言えるのでしょうか？ まずは、ドタキャンとは一体何かについて見ていきましょう。

土壇場で約束をキャンセルすること

何気なく使っている「ドタキャン」という言葉ですが、どんな意味があるのでしょうか。 それは、土壇場になって約束していたことをキャンセルするという意味で、土壇場とキャンセルを合わせて「ドタキャン」というようになりました。 土壇場という言葉には、最後の場面や最後の一瞬などの意味があるため、それをキャンセルするという事は、約束などの最後の場面や局面になっていきなり断ってくるということです。 これらの事からも分かるようにドタキャンとは約束のギリギリになってから、いきなり約束をキャンセルされる状況が該当するでしょう。

もともとは「罪人の首を切る刑場」という意味だった

ドタキャンとは土壇場とキャンセルが合わさった言葉と先ほど説明しましたが、その言葉の元になっている「土壇場」という言葉は、もともと「罪人の首を切る刑場」という少し怖い意味を持っています。 昔の罪人は斬首刑という首を斬られてしまう刑に課せられることがありましたが、その罪人の首を斬る場所を刑場と言い、土壇場と言う言葉は斬首刑を行う場所を意味しているようですね。 そのためか、土壇場はピンチに陥っている状態や最終局面と言った意味を持つことがあります。 「ドタキャン」という言葉からは想像もつかない重い意味も隠されているようです。

約束の「当日キャンセル」を言うことが多い

現代では一般的に「ドタキャン」とは、約束の当日になっての断りを言うことが多いでしょう。 約束の時間の数分前に約束を断られると明らかに土壇場での断りなので、ドタキャンと言いますが、たとえ数分前ではなくても当日中なら「ドタキャン」と呼ばれるようです。 数分前に約束をキャンセルされるのも困りますが、当日になってから約束を断られても、断られ断られた側からするといきなり当日の予定が無くなるためどちらにせよ困りますよね。 そのため、当日もドタキャンと揶揄されるようです。

どうして、ドタキャンをしてしまう人が多いのでしょうか？ ここからは、ドタキャンをしてしまう原因とは一体何なのかについてみていきましょう。

急な仕事

止む終えずドタキャンする原因となってしまう理由で多いのが、急な仕事が入った場合などです。 仕事となれば断る訳にもいかず、「責任のある仕事」と「息抜きの遊び」両方を天秤にかけると誰もが「責任のある仕事」を優先せざるを得ませんよね。 元々は仕事のない日を選んで約束をしたけれど、当日になって急な仕事が入ってしまうことで、どうしても仕事を優先しなくてはいけなくなってしまった結果、ドタキャンとなってしまうのでしょう。

体調不良

ドタキャンの原因となってしまう事が多いのが、体調不良です。 「頭が痛い」「お腹が痛い」「熱がある」など、自分自身の体調が悪いと出かけられるような状態ではありません。 無理をして出かけても、結局体調が悪化して相手にさらに迷惑をかけてしまう事もあるでしょう。 また、「熱がある」「風邪をひいている」などの場合は相手にうつしてしまう心配もあるため、余計遠慮しますよね。 そのため、体調不良になると自分が出かけられるような状態ではない事はもちろん、相手への配慮も伴ってドタキャンとなってしまう事が多いです。

身内、知り合いの不幸

稀に起こるのが、身内や知り合いの不幸です。 身内や知り合いに不幸があれば、遊んでいる場合ではないですよね。 故人との最後の面会でもあるお葬式やお通夜などに出席しなくてはいけませんし、悲しみで遊んでいる気分ではない事も多いでしょう。 「この先、何度も会える相手との約束」か「姿を見られるのが最期」の相手かと言われると誰でも後者を選択するのが自然ですよね。 頻繁に起こる原因ではありませんが、時にはこういったことが原因で仕方なくドタキャンとなってしまう事もあります。

事故などのトラブル

約束をした当日に事故などのトラブルに巻き込まれてしまい、やむなくドタキャンしなくてはいけない状況になってしまう事もあります。 例えば交通事故などに巻き込まれてしまうと、自分自身がケガをして病院に行かなくてはいけなくなることもありますし、自分が加害者側となってしまった時も被害者との話し合いなどで遊びどころではなくなってしまうでしょう。 交通事故であったり、他人の喧嘩に巻き込まれてしまったり、電車で痴漢にあったりなど、予期せぬトラブルに巻き込まれてしまった結果時間が無くなり、ドタキャンしてしまうのです。

ダブルブッキング

性格が適当な人や雑な人によく起こるのが、ダブルブッキングです。 「この日は空いてるから予定を入れてもOK」と思い約束をして、その後になってその日は実は予定が入っていた事を思い出したり、人から指摘されて初めて気が付き、ダブルブッキング状態となってしまう事があります。 また、それ以外にも前から約束をしていた日に彼氏にデートに誘われたりする事で、そちらの予定を優先させる事もあるでしょう。 そして、ダブルブッキングが原因でドタキャンする時は素直にそう相手に伝える人は少ないのです。 大体「体調不良で」「仕事が」と嘘をついて、断りの連絡を入れる人が多いですね。

ドタキャンされた側の人は、どう感じているのでしょうか？ ここからは、ドタキャンされた人の本音とは？についてみていきましょう。

軽く見られた！という印象

「ドタキャンされると軽く見られているのかな、と思います。 どうしても仕方ない理由なら納得出来ますが、『それって私との約束より重要？』と思うような理由だと軽く思われているんだなと思いますね。 相手にとって私ってその程度の存在でしかないんだな、と感じます」（30歳・会社員） ドタキャンされることで「軽く見られた」と感じる方もいるようです。 ドタキャン理由にもよるみたいですが、仕方がないと納得できる理由でない限りはそう思うようですね。

だらしがない！と感じる

「ドタキャンを何度も繰り返してくる人は『だらしがない人』というイメージを持ちます。 そして、もうその人を誘う事は無くなりますね。 自分の予定管理もできないなんて、だらしない人としか思えないです。 身内の不幸とか急なトラブルとかならまだ分かりますが、仕事が入ったとか体調不良とかだと『それって前日に分からなかったの？』と感じます」（29歳・事務） ドタキャンをする人に対しては、「だらしない」と感じるという意見もありました。 自分で予定管理がしっかりと出来ていないからこそドタキャンとなる場合も多く、そういった面を見てだらしないと思うようですね。

ドタキャンの理由について、怪しいと感じる

「体調不良で…とか、身内に不幸が…とか言われてドタキャンされると、毎回どうしても怪しいと疑ってしまいます。 昔一度ドタキャンされた相手が、実は彼氏とデートしていたと後から知りそれ以来疑うようになってしまいました。 本当に仕方がない理由でドタキャンする人もいるとは思うのですが、少なからず怪しいと思ってしまう自分が嫌ですね」（25歳・保険） このように、ドタキャンの理由について怪しいと感じる方も見えるようですね。 一度嘘をつかれた経験を持っていると「この人も嘘の理由でドタキャンしているのでは」と勘ぐってしまうみたいです。

もう約束したくないと感じる

「どのような理由であっても、ドタキャンされるともう約束したくないと感じます。 また、予想出来ないトラブルとか不幸は仕方がありませんが、それ以外の予想出来たであろう出来事でドタキャンされるとむかつきますよね。 こちらはわざわざ予定を空けていたのに、急にキャンセルされることで時間を無駄にした気分になりますし、損したような気持ちになります」（36歳・自営業） 一度ドタキャンされると、もう約束したくないと感じると言った厳しい意見もありました。 確かにドタキャンされると時間を無駄にした気持ちになりますし、分からなくもないですね。

仕方ないと思う

「ドタキャンは仕方がないと思います。 悪気があってドタキャンしている訳ではないと思うので別に何も思いませんよ。 また別の日に会えば良いだけです。 ただ、何度もドタキャンを繰り返されるとさすがに『怪しい』と思ってもう誘いませんけどね」（29歳・会社員） 仕方がない、という寛容な意見もありました。 何度もドタキャンを繰り返されない限りは腹を立てたりもすることがないようですね。 また別の日に会う約束さえすれば、「仕方がない」と納得できるようです。

もし自分がドタキャンをしてしまった時の、正しい対応とは一体何なのでしょうか？ 最後は、ドタキャンしてしまった時のアフターケアについてみていきましょう。

丁寧な謝罪をすること

もしドタキャンをしてしまったら、それがどのような理由でもまずは丁寧な謝罪をしましょう。 相手のその日の予定を潰してしまったのですから、軽く「ごめんごめん」と謝罪しても相手にとっては腹が立つだけです。 そのため、ドタキャンしてしまった事に対して丁寧な謝罪をする必要があります。 また、謝罪と同時にドタキャン理由も説明しましょう。 例えば「体調不良で行けそうにない、ごめん」と言われるよりも「今日は熱が出ていて行けそうにない、本当にごめん」と言われた方が「それなら仕方がない」と思いますよね。

お礼を言うこと

謝罪をして許してもらったら、許してもらった事に対してお礼を言いましょう。 「いいよ」「それなら仕方がないよ」などと言われたら「本当にありがとう」とお礼の気持ちを伝えることで、相手も嫌な気はしませんよね。 「いいよ」と言われて安心し、そこから連絡を返さないなどの行為は相手の気持ちを害してしまいます。 たとえ予期できないトラブルで仕方がなくドタキャンをしてしまった場合も、お礼は必ず伝えるようにしましょう。

相手の予定に合わせて！次の約束をすること

ドタキャンをしてしまった段階で、次の約束をしておきましょう。 また、その時は自分の都合の良い日に合わせてもらうのではなく、相手の都合の良い日を優先させるようにして下さい。 ドタキャンをしておいて、「〇日が空いてるけどこの日に会おう」というのはあまりにも身勝手ですよね。 予定を潰された相手の気持ちも考えて、相手が予定の調整をしなくてもいいように、相手の都合の良い日に次の約束をしましょう。 次の約束をしておくと「会いたくなかったからドタキャンされた訳ではない」と相手も思えます。

食事やカフェをご馳走すること

次に会った時は、カフェなどで食事をご馳走すると良いでしょう。 「この間はごめんね、お詫びにここは私に奢らせて」と伝え、奢ることで相手もドタキャンされた事を根に持つような事はないはずです。 ですが、あまりにも高価な食事は相手も気が引けてしまう事があるため、カフェなどのあまり高くない場所でさらっと奢ることがコツ。 相手の心理的な負担にならないよう、値段に配慮しましょう。

ちょっとした贈り物をすること

食事を奢ること以外にも、ちょっとした贈り物をするという手もあります。 ですが、食事を奢った場合は贈り物は控えた方が良さそうです。 食事を奢って贈り物までしてしまうと、相手も遠慮してしまうでしょう。 そして贈り物をする時は、食事と同じようにあまりにも高価なものはやめた方が無難です。 ちょっとした贈り物を意識し、誕生日プレゼントなどよりも低価格な、気軽に使えるものをプレゼントしましょう。 日常的に使える、ハンカチやハンドクリームなどのちょっとしたものがオススメです。

相手の寛大さを褒めること

ドタキャンを許してもらえたなら、相手の寛大さを褒めましょう。 例えば「許してくれるなんて、心が広いね」などさりげない形で褒めることで、相手は嬉しくなるはずです。 ですが注意も必要で、あまりにも褒め過ぎてしまうと相手も「本当はそんな事思っていないでしょ」とヨイショされている事に気が付いてしまうかも知れません。 そうなると嘘臭くなってしまうため、出来るだけさりげなくさらっと褒めて下さいね。

しばらくは、相手の予定に合わせること

ドタキャンしてからしばらくは、相手の予定に合わせて予定を組みましょう。 ドタキャンして相手の予定を一日潰したのにも関わらず、「私は〇日と〇日しか空いてないけど、〇日の方が良いな」などと自分本位な予定の組み方をしてしまうと相手は「なんでいつも私が合わせなくちゃいけないの」と思ってしまいます。 しばらくの間は相手の希望の日に会う約束をしていく事で、信用を取り戻しましょう。 そうする事で「反省している」という気持ちが伝わります。

相手の行きたい場所に付き合うこと

次回の約束は、相手の行きたい場所に付き合うようにして下さい。 ですがその時、「どこでも良いよ」などと言う言い方をすると「私と会っても楽しくないのかな？」と思ってしまうため、「この間はドタキャンしてしまったから、次は〇〇の行きたい場所に付き合うよ」と伝えた方が好印象です。 相手の行きたい場所を優先して付き合ってあげることで、ドタキャンしてしまった事の埋め合わせをしましょう。 その気持ちが相手にも伝わり、「誠実な人だな」と思ってもらえるはずです。

相手を褒めること

次回会った時は、相手を褒めるようにしましょう。 人から褒められると、誰でも嬉しいですし、良い気分になりますよね。 そのため、相手のことを褒めることであなたと会う時のイメージが良いものになるでしょう。 ですが褒め過ぎると怪しまれてしまうため、出来るだけさりげなく褒めるようにして下さい。 「その髪型可愛いね」「〇〇は優しいね」など、適度に褒めることで、相手は良い気分になるはずです。

聞き役に徹すること

次に会った時は、聞き役に徹することで相手に反省している気持ちを示すことが出来ます。 たとえ相手にドタキャンの件を責められたとしても、反論せずに聞き役に徹しましょう。 話を聞いてもらうことで相手も気持ちがスッキリするかも知れません。 また聞き役に徹することで、相手が自分の話したいことを思う存分話すことが出来るため気分が良くなります。 もしも相手が無口な人だったら、こちらから質問をする事で話を引き出すことが出来るでしょう。

もう二度とドタキャンしない！と約束すること

一度ドタキャンをしてしまうと「この人はドタキャンしてくるから会いたくないな」と思われ、信用を失ってしまう事もあるでしょう。 そのため、もう二度とドタキャンをしないという事を約束しておくと良さそうです。 ですから、約束をしたからにはそれを守らなくてはいけません。 約束したのにも関わらず再びドタキャンをするようでは、今度こそ本当に「約束をしたくない」と思われてしまう可能性もあります。 ドタキャンをしない事を約束し、さらにその約束を守り続ける事で信用は回復するでしょう。

いかがでしたか？ ドタキャンとは土壇場での約束のキャンセルの事であり、一般的には当日中のキャンセルはドタキャンに該当してしまうようです。 そして、ドタキャンの原因とは身内の不幸や予期せぬトラブルなど仕方がない理由の場合もあれば、ダブルブッキングや仕事が入ってしまったなど、ある程度予想して回避出来そうな理由の場合もありましたね。 ですがどのような理由であっても、ドタキャンをされることで不快な気持ちになる人は多いようです。 「軽く見られている」「もう約束したくない」と思われてしまう可能性もあるのです。 もしもドタキャンをしてしまったなら、その後のアフターケアが大切です。 きちんと謝罪の気持ちを伝え、お詫びを行動で示しましょう。 誠意をもって対応すれば、きっと許してもらえるはずです！