メンタリズムとは？わかりやすくやり方をご紹介！

「メンタリズム」という言葉を聞いた事はありますか？ 聞いた事はあっても、詳しい意味までは知らないことがほとんどではないでしょうか。 まずは、メンタリズムの意味について見ていきましょう。

元々は心理学の用語で「心理主義」という意味の言葉

「メンタリズム」という言葉は、もともとは心理学の用語であり、「心理主義」という意味の言葉です。 心理学、または哲学でも使われる用語であり、「精神主義」「唯心論」といった意味も持ちます。 心理学という言葉は耳にする機会があると思いますが、人間の心と行動の学問であり、心理学を学ぶことで人はどのような時にどういった行動をとるのか、などが把握できるようになることも多いでしょう。 つまり、「心理主義」という意味を持つメンタリズムとは、人の心の感情を感じ取ったり、自分の思うように誘導する事が出来たりするスキルなのです。

最近は心理の意表をついた「パフォーマンス術」を指すことが多い

最近では「メンタリズム」という言葉の意味として、人の心理の意表をついたパフォーマンス術を指すことが多くなり、こういったパフォーマンスを行う人の事を「メタリスト」と呼んだりもします。 テレビで「メンタリスト」を見たことがあるという人も多いかも知れませんね。 「話していないのに、どうしてそんな事までわかるの？」と驚くようなパフォーマンスを行い、時には人の心を会話で誘導したりなど、まるで魔法使いのように見えるため、メンタリストのパフォーマンスが印象に残っている人も多いでしょう。

メンタリズムには、どういった効果が期待できるのでしょうか？ ここからは、メンタリズムの効果について見ていきましょう。

考えを適切に伝えらえるようになる

メンタリズムを学ぶことで、自分の考えを相手に適切に伝えられるようになる効果があります。 自分が思っている事を、自分の言葉でそのまま伝えても、相手はきちんと理解してくれない事も多いですよね。 それは、相手の立場に立って伝えられていないからでしょう。 ですがメンタリズムを知ることで、相手の気持ちを汲んで、どうやって話せば相手にとって一番理解しやすいのかが分かるようになります。 相手目線に合わせることが出来るので、自分の考えが適切に伝えられるようになるという事ですね。

プレゼン能力が上がる

メンタリズムを学ぶことで、プレゼン能力が上がるという嬉しい効果もあるのです。 先ほどと似たような事ですが、自分の思う事を相手に適切に伝えるためには、相手の立場に立ってみる必要があります。 自分本位で好き勝手にプレゼンしても、自分が言いたい事は相手にちっとも伝わらないでしょう。 「結局なにが言いたいの？」と理解できない部分が出てきてしまいますが、自分としては適切にプレゼンしているつもりなので相手と自分の間にズレが出てきてしまいます。 ですがメンタリズムを学ぶことにより、相手にとってどういった説明方法が分かりやすいのか、自分がこういったら相手はどう思うかなどが分かるようになるため自然とプレゼン能力も上がる訳なのですね。

整理整頓ができるようになる

一見何の関係もなさそうですが、メンタリズムを学ぶことで整理整頓が出来るようになります。 整理整頓っていざ始めようと思っても、どこから手を付けていいか分からなかったり、捨てようと思えるものが少なく結局何も整理できなかったりなど、意外に難しいですよね。 ですがメンタリズムの考え方を知ることで、何を捨てればいいのか、どういった基準で物を捨てればいいのかなどが判断できるようになるため整理整頓が簡単になるでしょう。

情報処理速度が上がる

メンタリズムを学ぶことで、情報処理速度が上がるようになるため、瞬時に判断したり仕事をしていく上でもかなり役立ちます。 情報処理速度が上がると適格な判断を瞬時に行う事が出来るので、効率も良いですし頭の回転が速い人になれるのです。 メンタリズムの考え方を応用することで、他人の心や行動をくみ取ったり誘導するだけでなく、自分自すらも望むように誘導出来てしまうという事でしょう。 情報処理速度が上がれば、仕事だけでなく恋愛や人間関係でも優位になる事が出来るはずです。

記憶力を鍛えられる

メンタリズムを使って、記憶力を鍛えることも出来ます。 勉強する時や仕事をしていく上でも記憶力は大切ですが、日常生活でも記憶力が良いと困る回数が格段に減りますよね。 「エピソード記憶」とは、その出来事を経験した時の内容だけでなく、その出来事に付随した情報も記憶されているのが特徴ですが、このような付随した記憶を沢山持つことで記憶が思い出しやすくなります。 例えば「〇〇さんと食事に行った」という内容だけではあまり覚えていられなくても「〇〇さんと駅前のイタリアンに食事に行き、そこで偶然共通の知り合いに会ったな」と覚えておくと、付随した記憶が沢山詰まった状態になりますよね。

メンタリズムとは具体的にどういった方法なのでしょうか？ ここからは、メタリズムの方法について見ていきましょう。

STEP1：「ドア・イン・ザ・フェイス」を使って誘う

好きな相手とデートしたいと思っても、断られてしまったらショックですよね。 そこでメンタリズムの「ドア・イン・ザ・フェイス」を使って相手を誘ってみましょう。 始めに、相手が断るであろう大きなお願い事をしてみて下さい。 もちろん相手は無理なお願い事を断りますが、そこで多少なりとも罪悪感が生まれますよね。 そして、その次に「デートして下さい」というお願いをしてみるのです。 そうすると初めのお願いを断った罪悪感から「それくらいなら…」と誘いに応じてくれる可能性がアップするでしょう。

STEP2：告白のタイミングはグラスの距離で測る

「良い雰囲気だな」と感じても、相手は実際のところどう思っているか分からないため告白のタイミングは悩むものですが、そんな時はグラスで相手との距離感を図ってみて下さい。 グラスは直接口をつけるものなので、そのまま二人の距離をあらわしています。 そのため、相手がグラスを置く前に自分のグラスを机の上に置き、相手がどの位置にグラスを置いたか確認してみましょう。 この時、相手があなたのグラスのかなり近くにグラスを置いていれば二人の距離はかなり近いという事なので、告白してもいい頃合いのはずです。

STEP3：二の腕にさりげなく触れてみる

メンタリズムにおいて、相手に親近感を抱かせるためにはボディタッチが最適とされています。 そのため、相手の二の腕にさりげなく触れてみましょう。 笑った拍子に軽く触れてみたり、相手に話しかける時などに意識的に二の腕に触れることで相手は自然とあなたに親近感を持つようになります。 ボディタッチする部位の中でも、二の腕は相手に警戒心を抱かせにくい部位でもあるので、相手に警戒されることなく徐々に相手との距離感を近づける事が出来るでしょう。

STEP4：女性には前からではなく横から近づく

好きな女性や気になる女性を見かけた時に、その女性から見て前から近づいていくよりも、横から近づいていったほうがより親しくなれるでしょう。 女性のパーソナルスペースは縦長型なので、前から近づくとこのパーソナルスペースに入る恐れがあり、女性に警戒されてしまいます。 ですが、横から近づくことで、女性のパーソナルスペースに入る事なく距離も近くなるので、警戒心を持たれず親しくなることが出来るでしょう。

STEP5：「シュガーランプ」で次につなげる

もし好きな相手や気になる相手にデートの誘いを断られた場合、すぐに諦めてしまうのはまだ早いです。 「シュガーランプ」という方法で、次のデートに繋げる事が出来るからです。 相手にデートを断られると「無理なのかな」と思い、邪険になってしまったり明らかに落ち込んだ様子を見せたりするなど、相手にとってあまりいい印象を持たれないような反応をしてしまいがちです。 ですがそんな時こそ、「そっか、忙しいし仕方がないね、でもそんなに仕事を頑張っている〇〇さんてすごく素敵です」などと褒めることで相手は悪い気はしませんよね。 これを繰り返していく事で「ここまで褒めてくれるし、そろそろ誘いに乗ってもいいかも」と思うでしょう。

メンタリズムはご紹介した方法以外にも様々なものがあります。 興味が出てきたなら本を読んでみるのがおすすめですよ。 ここからは、メンタリズムがよくわかるおすすめの本について見ていきましょう。

これがメンタリズムです メンタリストになれる本

この本は、最近テレビで話題のメンタリストDaiGoさん著作のメンタリズムの本です。 DaiGoさんはテレビでよく魔法のように人の心をよんだり、視聴者が驚くようなパフォーマンスを披露していますが、この本ではそれらの秘密が語られているそうです。 メンタリズムとは一体何か、について詳しくご紹介されているので、メンタリズムについてもっと詳しく知りたい人にはまず読んでいただきたい一冊ですね。

メンタリズムの罠 TRICKS of the MIND

こちらは、イギリスで大人気のメンタリズム本を、メンタリストDaiGoさんが翻訳したものです。 著作は世界的にも有名なメンタリストであるダレン・ブラウンさんで、ダレン・ブラウンさんのメンタリズムのテクニックについてご紹介されています。 日本で有名なメンタリストDaiGoさんがこの本をバイブルというほど読み込んでいるそうで、興味が湧いてきますよね。 メンタリズムでどのような事が出来るのか、どのような方法で行っているのかなどを知りたいならこの本がおすすめです。

限りなく黒に近いグレーな心理術

こちらもメンタリストDaiGoさん著作の本です。 メンタリズムについて学習していない人でも、人によっては生きていく上で自然とメンタリズムの考えが染みついている人もいます。 そしてそのような人は、人が「なぜそんなにうまくいくのか？」と疑問に思うほど人を操ることに長けていますよね。 そんな人たちに騙されないためにも、そのような人たちの仕掛けやテクニックについて知る事が出来るのがこの本です。

心を操る超プロ メンタリストになる!

この本はラスベガスのマジシャンであるウィンスロップ・サイモンさん著作の、DaiGoさんが翻訳・監修を行った本です。 ビジネスシーンで使えるメンタリズムの具体的なテクニックも記載されているので、メンタリズムを日常生活で有効活用したいと思う人にもおすすめ。 また、メンタリズムの基本的なテクニックやどうやって相手の嘘を見破るかなど、日常ですぐに使えるような情報が満載なので、読み込む事で、目の前の人物が何を思っているのかが分かるようになるかも知れませんね。

人の心を自由に操る技術　ザ・メンタリズム（ＤＶＤ付き）

こちらはメンタリストDaiGoさん著作の、日常生活でも活用できるメンタリズム本です。 メンタリズムについて詳しく知りたい方や、メンタリズムに興味を持った方へ、メンタリズム入門本としておすすめですね。 要求を通しやすくする方法や、面接で自分を魅力的に見せるための方法、相手の返事を操る方法など、知っておくと日常生活で役立つ場面が多いメンタリズムの手法について記載されています。 また、文章だけでは伝わりづらい部分も多いため、DVDで分かりやすく解説してくれるのは有難いですよね。

実例 図解版 メンタリストDaiGoの相手を意のままに操る「話し方」入門

こらもメンタリストDaiGoさん著作の本で、この本には実例が記載されているのでよりメンタリズムへの理解が深まりそうです。 相手を意のままに操る「話し方」に重点を置いているので、知っておくことでどのような場面でも使えそうな手法が沢山つまっていますよ。 また、話し方のテクニック集のような内容になっているため、会話が下手だと思っている方や、会話力を上げたいと思っている方などにもおすすめです。

一瞬でYESを引き出す 心理戦略。

こちらもメンタリストDaiGoさん著作の、ビジネス向けの著書です。 メンタリズムの手法をビジネスに使うことで驚くほど成功するため、この本を読む事でビジネス力が上がりそうですね。 ビジネスは人と人との関わり合いの場面が多いものですが、そんな時にメンタリズムを活用する事で相手の返事を誘導したり、自在に操る事も出来るでしょう。 プレゼン能力や、交渉能力、接客能力など、ビジネスで必要な能力を底上げしたいと思っている方には特におすすめですね。

メンタリズムを実際に自分で活用していこうと思った時、どのような事に注意すればいいのでしょうか？ 最後は、メンタリズムをする時の注意点について見ていきましょう。

努力や勉強が必要

メンタリズムを始めるためには、努力や勉強が必要です。 メンタリズムの手法を知ったからと言って、一朝一夕で出来るものではなく、努力や勉強を重ねてようやく出来るものなのです。 そのため、初めから「簡単そう」「誰にでも出来そう」と思っていると、実際にメンタリズムの手法を使おうとした時に「こんなはずじゃなかった」「全く上手くいかない」とショックを受ける事になってしまうでしょう。 ですから初めから「メンタリズムを取得するには努力と勉強が必要」だという事を頭に入れておくことで根気よく続けていけそうですね。

知りたくなかったことも知ってしまう可能性が

メンタリズムの手法を使うことで、相手が何を考えているのか分かるようになる時があります。 ですが、それは必ずしも良いことではありません。 知りたくなかったことも知ってしまう可能性があるため、メンタリズムの手法を使う時はその事実を心得て覚悟しておきましょう。 「知りたくない」と思うのなら、メンタリズムによって相手の気持ちを読み取ろうとするのは初めからやめておいたほうが良いかも知れません。 その覚悟がある人だけ、メンタリズムの手法について学びましょう。

信用していた人に嘘をつかれることも

メンタリズムの手法によっては「今、この人は嘘をついている」と手に取るように分かってしまう時があります。 そのため、信用していた人に嘘をつかれるような事態も当然出てきます。 今まで信用していた人が嘘をついているという事が分かれば、もうその相手を信用できなくなってしまいますよね。 そうなれば人間不信になってしまう可能性もあるため、メンタリズムを始める前に、信用していた人に嘘をつかれてしまうかも知れないという事も心に留めておきましょう。

強い精神力が必要

メンタリズムを行うには、強い精神力が必要です。 先ほどもご説明した通り、メンタリズムは相手の心理を読み取り誘導する事さえ出来てしまうので、信じていた人に裏切られたり、知りたくもなかった事実を知ってしまう可能性もあります。 普段は隠されている人の本質が見えてくるため、そのような事実にショックを受けてしまう人も多いでしょう。 そのため、メンタリズムを続けていくには多少のショックではへこたれない強い精神力が必要です。 精神力の弱い人が始めてしまうと、人間不信になったり人の事が嫌になってしまうでしょう。

決して悪用しない

メンタリズムは様々な場面で活用できる大変便利なものですが、悪用しようと思えば簡単に悪用出来てしまう怖いものでもあります。 そのため、メンタリズムを決して悪用しないようにしましょう。 例えば、メンタリズムの手法を使って人の人生を狂わせてしまうような事を行ったり、洗脳とも言えるような状態に持ち込むことはメンタリズムを悪用している状態と言えますよね。 そのような事をしないよう、日頃から気を引き締めて行う必要があります。 自分のために使うものですが、行き過ぎた行いは悪用となってしまうのです。

いかがでしたか？ メンタリズムの手法を使うことで、相手の言動を自在に操ることが出来たり、自分をとても魅力的な人物にみせることだって出来てしまいます。 まるで魔法のようなメンタリズムですが、簡単に行えるものではなくある程度の努力や勉強が必要なものです。 ですが日常で気軽に使えるメンタリズムの手法もあるため、少しチャレンジしてみると案外成功するケースもありますよ。 例えばこの記事でご紹介した「ドア・イン・ザ・ファイス」という方法は、ビジネスや恋愛など様々なシーンで活用出来そうですよね。 メンタリズムについて理解を深める事で、日常が今よりもっと快適に過ごせるかも知れません！