嫌いな人を気にしない方法とは？嫌いな人を気にしないメリットとは？

生きていれば、どうしても苦手な人や嫌いな人と出会ってしまうもの。 価値観や性格は人それぞれなので、色々な人と接する中で「相手の考え方が理解できない」「相手の言動が気に食わない」と思うこともあるでしょう。 嫌いな人がそばにいると嫌でも意識してしまい、テンションが下がったり不快な思いをすることもありますよね。 「できれば気にしたくない」という人の為に、今回は嫌いな人を気にしない方法をご紹介します。

嫌いな人とは、一緒にいてストレスを感じる人のこと

ウマが合わない相手と二人っきりだと、なんとなく居心地が悪いですよね。 そういう時に感じる、「気まずい」「この状況から早く抜け出したい」といったモヤモヤした気持ちは、大きなストレスになる恐れがあります。 また嫌いな人がそばにいると、「相手の喋り方がイライラする」「一緒にいると嫌味や悪口を言ってくる」といった感じで、相手の言動がいちいち気になりイライラしてしまうこともあるでしょう 他にも、「罪をなすり付けられた」とか「好きな人を横取りされた」といった何かしらのトラブルが過去にあったり、敵対心や嫉妬心から相手のことをどうしても好きになれないこともあるのです。

嫌いな人は、考え方次第で気にせずに済む

「嫌いな人の存在感や言動がどうしても気になってしまう」という人は多いでしょう。 ですが、気にすれば気にするほど、ストレスは溜まってしまうもの。 では、この状況をどうすればいいのか？ 実は、考え方次第で嫌いな人を気にせずに済むのです。 その考え方については以下の「嫌いな人を気にしない方法」で詳しく説明していきますが、考え方を変え自分を上手くコントロールできれば、嫌いな人に対する不快感も最小限に抑えることができるでしょう。

それでは本題の、嫌いな人を気にしない方法をご紹介していきます。 実際に試してみて、自分に合った方法を見つけてみてくださいね。 さっそく見ていきましょう。

別世界の人間だと考える

「この人のことをどうしても好きになれない」と思ったときは、相手のことを別世界の人間だと考えて接してみるのも方法の一つです。 育ってきた環境や文化、考え方や常識が自分とは全く違う存在となれば、理解するのは難しいですよね。 嫌いな人を受け入れられないことにモヤモヤしている人も、「理解できない」と割り切ることができれば、相手を好きになれないことに罪悪感を抱かなくて済むでしょう。 さらに、嫌いな人から不快な言動を受けたとしても、「相手は別世界の人間だから仕方ない」「まともに取り合っても無駄」と思うことができれば、「他人の気持ちが分からないのか」とか「なんでそんなことをするんだ」といった怒りも軽減されるはずです。

同じレベルで見ない

嫌いな人のことを自分と同じレベルで見ていると、どうしても相手に期待しすぎてしまうものです。 「この状況なら相手もこう動くはず」と期待し、いざ嫌いな人が自分の思った通りに動いてくれないと、イライラも倍増してしまいます。 中には嫌いな人のことを理解しようと、頑張って歩み寄ろうとする人もいるでしょう。 ですが、相手も自分と同じように歩み寄る努力をしてくれるとは限りません。 歩み寄りが一方的なものだと相手との距離もなかなか縮まらず、自分だけが疲れて終わってしまう恐れもあります。 ですから、自分と相手を同じレベルで見ないのも、嫌いな人を気にしない方法です。 少し嫌な考え方ですが、自分より劣っている相手として見れば、許容範囲も広がるのではないでしょうか？ 例えば、大人が公共の場でバカ騒ぎをしていたら「周りの事を考えて欲しい」と苛立ってしまうかもしれませんが、赤ん坊が公共の場で泣いている場合は「赤ちゃんだし仕方がないか」で許せますよね。

自分の鏡だと思って接する

嫌いな人のことを自分自身だと思って接すると、相手の言動に大きな不快感を抱くのを防げます。 イラっとしても「これは自分の鏡だ」と思うことで、不思議と冷静になり怒りもかき消されるのです。 少し複雑かもしれませんが、イライラするよりはストレスも少なくなります。 とは言っても、「全然似てないし、嫌いな人を自分とは思えない」という人も少なくないでしょう。 ですが人間は、自分と気が合わない人物と同じ言動や考え方をしてしまうこともあるのだとか。 特に嫌いな相手がこちらに関心や好意を持っていると、言動や思考が似てくるそうです。 もちろん全ての人が当てはまるわけではありませんが、自分では気付いていないだけということもあるので、「人の振り見て我が振り直せ」精神で接してみてください。

相手のペースに乗らない

嫌いな人のペースに巻き込まれ振り回されるから、意識してしまうケースもあるでしょう。 気にしないようにするには、相手のペースに乗らず無関心を保つことも大切です。 まず必要以上に気を遣って相手に合わせることをやめましょう。 「相手のペースに巻き込まれそう」と思ったら、別の話題を振ったり「これから用事がある」などと適当な理由をつけて一旦その場を離れたりするのも効果的です。 また、大きなリアクションを取ってしまうと、相手は面白がってますます絡んでくる恐れがあります。 ですからリアクションは控えめに、嫌いな人の言動にはできるだけ無関心でいることを心掛けてみてください。

教えてくれる人だと捉える

嫌いな相手のことを「自分に嫌いな人との接し方を教えてくれる先生」と捉えることで、不快感が緩和されることもあります。 先生＝自分より立場が上の人物の言動なら、多少は受け入れられるのではないでしょうか。 教えてくれる人と言っても、嫌いな人が正しい言動を取るとは限りません。 中には、間違った言動や常識外れな言動を取ることもあるでしょう。 そういうときは、相手の事を反面教師だと思ってみてください。

精神的に強くなる

精神的に強くなることで、嫌いな人が気にならなくなる可能性もあります。 少し時間は掛かるかもしれませんが、嫌いな人と前向きに接することで精神が鍛えられるはずです。 最初は苦痛で仕方がないかもしれませんが、耐性がつけば嫌いな人から受けるダメージも小さく感じるようになるでしょう。 実践する際は、ストレスが溜まり過ぎない程度に頑張ってみてくださいね。

できるだけ距離を置く

苦手・嫌いなものからできるだけ距離を置くのも、気にしない方法の一つです。 常に嫌いな人の近くにいれば、ストレスは当然大きくなります。 ですから、可能な限り関わるのを避けるのがベストなのです。 同じ職場や学校だと相手と全く接点を持たないことは難しいと思うので、せめてこちらからは必要以上に関わらないようにしましょう。 露骨に避けるのは、トラブルの原因になる恐れもあるので注意が必要です。 大勢でいるときは適度な距離を保ちつつ、二人きりになる状況はできるだけ避けるようにしてみてくださいね。

やるべきことに集中する

他の事で気を紛らわせることができれば、近くに嫌いな人がいてもそこまで気になりません。 やるべきことがあるなら、そちらに意識を集中させましょう。 仕事でも勉強でも、何でも構いません。 やるべきことが思いつかないときは、楽しいことをイメージして現実逃避をするのも、精神を守る方法の一つです。 また、何もしない時間を作ってしまうと、嫌いな人のことで頭がいっぱいになってしまう恐れがあるので、あえて忙しくして嫌いな人の存在を考える暇すら作らないのも手ですね。

視野を広げる

視野を広げることで、嫌いな人が気にならなくなることもあるでしょう。 例えば、視野を広げ先の事を考えてみると、「嫌いな人のことを考え続けてもネガティブになるだけだし、このままでは時間を無駄にするかも」と気付けるはずです。 視野を広げ「嫌いな人にとらわれる必要はない」と納得することができれば、嫌いな人がやたら気になることもなくなるでしょう。 視野を広げるという意味でも、新しい人間関係を築くのもおすすめです。 嫌いな人について悩み続けるのではなく、仲良くなれそうな人との時間を大切にするほうが有意義な時間の使い方ができますし、こっちのほうが精神的にもずっとラクなはずですよ。

嫌いな人を気にしない方法を見てきましたが、続いては嫌いな人を気にしなくて済むことで得られる効果をご紹介していきます。 気にしないメリットを知れば、「気にしないなんて無理」と諦めている人も「頑張ってみようかな」と思えるかもしれませんよ？ それでは見ていきましょう。

目標達成に時間を注げる

嫌な事って一度考え出すと、なかなか頭から離れませんよね。 嫌いな人に対しても同じで、「あの人と顔を合わせなくちゃならないなんて憂鬱だな」とか「あの人の、ああいうところが本当に気に食わない」といった感じで、ついダラダラと考えてしまうこともあるでしょう。 ですが嫌いな人を気にしなくなれば、そんな無駄な時間を過ごさなくて済みます。 空いた時間を目標達成の為に使えば、達成率や成功率も高まるでしょう。 たくさん目標を達成していけば、より充実した人生を送ることができますね。

ストレスを軽減できる

嫌いな人を気にしないことで得られる最大の効果は、ストレスが軽減されることです。 嫌いな人の存在はどうしてもストレスになります。 また、その存在を気にすればするほどストレスは大きくなってしまうでしょう。 ですから嫌いな人を気にしなくて済めば、ストレスは最小限に抑えることができるのです。 ストレスフリーな生活を送ることができれば心にも余裕ができて、嫌いな人のことも受け入れられるようになるかもしれませんよ。

人生がラクになる

嫌いな人を気にしなければ、人生がラクになるでしょう。 先程の「ストレスを軽減できる」という話とリンクしますが、嫌な事が減ればその分人生は楽しく充実したものになります。 また、嫌いな人を気にしないことを通して心がラクになる考え方や方法を身に付ければ、人間関係だけでなく仕事や恋愛や趣味など他の事にも応用できるはずです。 すると悩みの数も減り、人生そのものがラクになるでしょう。

人間関係がスムーズになる

嫌いな人を気にしなければ人間関係がスムーズになります。 必要以上に気にしなければ嫌いな人と一緒にいても大きな不快感を抱くこともないので、人間関係に悩まされることも減るでしょう。 それに、ネガティブな感情になって関係のない人達を巻き込む恐れもなくなるので、周りの人とも良好な関係を築くことができるはずです。 ちなみに関係のない人達を巻き込むというのは、ストレスで周りに当たってしまったり、ネガティブな感情が伝染して空気を悪くしてしまうなどが挙げられます。 好きな相手・嫌いな相手に関係なく、意識のしすぎは円滑なコミュニケーションの妨げになるので、周りに気を遣いすぎてしまう人は気にしすぎない術を身に付けたほうがいいかもしれませんね。

自分の時間を大切にできる

上で説明した「目標達成に時間を注げる」というのもそうですが、嫌いな人を気にしないことで得られる効果には、自分の時間を大切にできるというものもあります。 嫌いな人を気にしなくなれば、目の前のことに集中したり他の事を楽しんだりする余裕も出てきて、マイペースに過ごすことができるでしょう。 そんな風に自分の時間を大切にできれば、人生はさらに豊かになるはずです。

ここからは、職場や学校で嫌いな人を気にしなくなるおすすめの本をご紹介していきます。 どの本も「気にしない」テクニックがたくさん書かれているので、嫌いな人を気にしない方法のヒントにもなるはずです。 興味のある本があれば、ぜひ読んでみてくださいね。

つい「気にしすぎる自分」から抜け出す本

最初に紹介するのは、原裕輝 著の「つい「気にしすぎる自分」から抜け出す本」です。 『つい「気にしすぎる自分」から抜け出す本』では、気にしすぎてしまう原因や気にする人と気にしない人との違い、嫌な気持ちを引きずらない人になる為の心理テクニックなどが紹介されています。 必要以上に気にして、反省と後悔を繰り返してしまう人には特におすすめの本です。 「あの時、別の言い方をすれば良かった」とか「もっとこうすれば良かった」などと考えすぎて心が疲れ切ってしまう前に、この本で心穏やかな日々を送る為の心持ちを学び、ストレスから解放されましょう。

苦手な人が気にならなくなる本

山﨑洋実 著の「苦手な人が気にならなくなる本」も、嫌いな人との付き合い方のヒントになるでしょう。 この本では、仕事の人間関係に関するよくある悩みを解決する為のコミュニケーション法に加え、人付き合いがラクになる考え方やすぐに実践できる簡単なメソッドなどが紹介されています。 文章だけでなくマンガもあるので分かりやすいですし、書き込み式のワークシートが付いており実践のモチベーションも上がるでしょう。 「職場に自分と合わない人がいる」「仕事の人間関係で悩んでいる」という人はぜひ読んでみてください。

気にしない生き方

続いては、吉村昇洋 著の「気にしない生き方」です。 この本には、日々の悩み・不安・迷いなどを解消し、気疲れした心を軽くする方法などが紹介されています。 例えば、「身体をラクにすると心もラクになる」「世の中が決めた勝ち負けの基準に執着しない」「自分が感じている怒りを客観視する」「モチベーションを保つ為に環境を整える」など、仏教の教えを交えた生き方のコツが、臨床心理士であり禅僧の吉村昇洋さんにより解説されているのです。 些細なことで悩んだり他人に振り回されたり、失敗を引きずりやすい人には特におすすめの本になります。

全然気にしない技術

家入一真・森田正康 著の「ぜんぜん気にしない技術」では、二人の著者がそれぞれの人生で得た「気にしない技術」が紹介されています。 「こんなことをしたらこうなるのでは？」という思い込みや考えすぎにとらわれず、自分に正直になる為の方法が学べますよ。 「嫌いな人を気にしない方法が知りたい」という人だけでなく、自分の気持ちより他人の目や世間体を気にしてしまう人にもおすすめの本です。 「自分に自信がなく、他人が羨ましく感じる」「怒られたくないし、失敗もしたくない」「周りの人に嫌われたくない」と考えて窮屈な思いをしている人はぜひ読んでみてください。

「繊細さん」の本

武田友紀 著の「「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本」は、7万部を超えるベストセラー。 「自分の事かも」と共感する人続出でSNSでは大反響を呼び、テレビやラジオにも数多く取り上げられた本になります。 著者は、HSP(人一倍敏感な人)専門カウンセラーの武田友紀さんです。 気にしすぎない為のテクニックが満載で、読者からは「このテクニックを実践したおかげで、人間関係など色々なことがラクになった」との声も寄せられているのだとか。 「細かいことまで気になり、ストレスが溜まりやすい」といった繊細さんはぜひ読んでみてくださいね。

嫌いな人を気にしない方法に加え、嫌いな人を気にしないメリットや嫌いな人を気にしない方法の参考になる本をご紹介してきましたが、いかがでしたか？ 嫌いな人と学校や職場が同じであっても、今回紹介した方法を実践すればイライラも多少は緩和されるはずです。 嫌いな人とできるだけ関わらないことを意識し状況に合わせて上手く対処できれば、毎日をもっとストレスフリーに過ごすことができるでしょう。