職場の同僚や上司が自分にだけ冷たい《理由》と《対処法》

「何だか最近職場の人が冷たい…」「転職先の職場の人が冷たい気がする」などと思った事はありませんか？ 職場の人が冷たいのは、自分が原因なのでしょうか？ 今回は、職場の人が冷たい原因や対処法についてご紹介していきます。

職場の人が冷たいとは言っても、具体的にどういった時にそう感じるのでしょうか？ まずは、職場の人が冷たいと感じる瞬間について見ていきましょう。

質問を飛ばされる

「複数人で話している時に、何故か私だけ質問されずに飛ばされると冷たいと感じます。 一緒に会話しているはずなのに、自分だけ質問を飛ばされるとまるで存在を無視されているようで悲しくなります。 私は会話に参加出来ていないのかと不安にもなりますね。 相手と親しくないので『私には聞かないの？』とも言えませんし…」（32歳・会社員） 自分だけ質問を飛ばされると冷たいと思うようですね。 自分も会話に参加しているのに、まるで自分の存在だけ無視されたような気持ちになってしまいます。

自分がミスしたときだけ、ひどく叱られる

「今の職場は転職したばかりで仕事も完璧に覚えておらずミスも多いのですが、私がミスした時だけひどく叱るくせに、他の人がミスした時は『気を付けてね』しか言われていません。 嫌われているのでしょうか？ 私と全く同じミスをした相手にも『しょうがないなあ』としか言っていないのを聞いて、腹が立ちました」（26歳・事務） 自分がミスした時だけひどく叱られると、冷たいと思うようです。 同じミスをした相手には軽く注意したり呆れる様子を見せただけで、その違いに腹が立ってしまうようですね。

自分に対してだけ、笑顔を向けてくれない

「職場の人のほとんどがそうなのですが、私に対してだけ笑顔を向けてくれない気がします。 ただの被害妄想かも知れませんが、それでも明らかに表情などが違うのが分かります。 転職したてでまだ職場の環境に慣れていないのもあるのかも知れませんが、自分にだけ笑顔が向けられないのは寂しいですし、冷たいな、と感じますね」（29歳・販売業） 自分に対してだけ、笑顔を向けてくれない事に気づいた時も冷たいなと思うようです。 他の人への対応と自分への対応に明らかな違いがあると分かるとショックですよね。

飲み会の不参加を、すぐに受け入れられる

「職場の飲み会で、私が行けない事を伝えると『そうなんだ』『了解』と言われるのに対して、他の人には『〇〇さんが来ないと盛り上がりませんよ～』『絶対来て』など、不参加をすぐには受け入れず粘っている様子を見ると『なんだか私には冷たいな』と思います。 私が『行けない』と伝えるとすぐに受け入れられるという事は、私は必要ないと思われているのでしょうか？」（39歳・保険） 飲み会への不参加をすぐに受け入れられると「私は必要ないのでは」とショックを受けるみたいですね。 他の人に対しての反応と、自分の時の反応のギャップに冷たさを感じるようです。

職場の人が自分にだけキツかったり、冷たいと感じるのはどのような時なのでしょうか？ ここからは、職場の人が自分にだけ冷たい・キツイ瞬間について見ていきましょう。

ミスをして叱られる時

「私がミスをすると、すごく怒られます。 でも同期の他の人は軽い注意だけで済んでいるのを見ると『おかしい』と思いますね」（25歳・事務） 「ミスをすると凄く叱られるのですが、私の時だけ明らかに叱り方がキツイです。 そこまで言われるほどのミスではない時も全力で叱ってくるので、私の事が嫌いなんじゃないかと思っています」（29歳・美容師） ミスをして叱られる時に「冷たい」「キツイ」と思うようですね。 他の人と比べて自分の時だけ叱り方が違うと、その違いに冷たさを感じるのでしょう。

挨拶した時

「職場の先輩は、私が挨拶しても無視です。 聞こえていないフリなんでしょうが、他の同期が挨拶すると挨拶が返ってくるので私が嫌われているだけなのかも知れません」（32歳・会社員） 「私が挨拶した時と他の人が挨拶した時では、返事が全く違う人がいます。 私が挨拶しても目も合わせずに『おはよう』と返すだけなのに、他の人が挨拶すると元気よく相手の目を見て『おはよう』と言っています」（28歳・会社員） 挨拶した時にも、その反応によっては冷たさやキツさを感じる事があるようです。 自分だけ無視されたりやる気の無い挨拶をされ、他の人には元気よく挨拶している様子を見ると「嫌われている？」と誰でも思いますよね。

仕事を教えてもらう時

「仕事を教えてもらう時、自分と他の同期には教え方に差があるように思います。 自分に対しては質問しても『それくらい自分で考えて』と言ってくるのに、他の同期が質問すると丁寧に答えています」（24歳・派遣） 「転職先で仕事を教えてもらう時に『どうしてそんな事も分からないの』などと言われていますが、入社したばかりで分からなくて当然です。 他の人に対しては『〇〇さんはこれが上手いね』などと褒めているのを見るのですが、自分には何もないです」（26歳・製造業） 仕事を教えてもらう時にも冷たさやキツさを感じるようです。 自分にだけ教え方が雑だったり、やたら叱ってくるのに対し他の人には褒めたり丁寧だったりすると、その差に冷たさを感じるでしょう。

業務時間外の雑談時

「仕事中はみんな自分の仕事に集中しているので特に何も感じませんが、休憩中などの雑談の時に私に対してだけ冷たい気がしています。 話を振ってもくれませんし、私が話しかけてもさっさと話を切り上げてきます」（32歳・会社員） 「仕事終わりに女性同士で集まってよく話をしているのですが、イマイチそこに混ざれていないせいか、私にだけ冷たいです。 私が参加しても話を振られるどころか質問すらされません」（33歳・事務） 仕事中だけでなく業務時間外の雑談時にも、冷たさやキツさを感じる事があるみたいですね。 自由な時間だからこそ、話かけられなかったりすると冷たいと思うようです。

仕事の割り振りをもらう時

「上司が私に振ってくる仕事って、他の人に比べて難しいものばかりなんです。 これって私が嫌われているからでしょうか？」（29歳・会社員） 「仕事の割り振りで、いつも自分だけ難しい面倒な仕事ばかりやらされています。 他の人は簡単なすぐに終わる仕事なのに、今日も自分だけ残業ですよ」（38歳・会社員） 仕事の割り振りをもらう時にも、冷たさやキツさを感じることがあります。 他の人の貰った仕事に比べて自分の仕事だけ、面倒だったり難しかったりすると理不尽さを感じてしまうようですね。

そもそも、どうして職場の人から冷たくされてしまうのでしょうか？ ここからは、職場の人に冷たくされてしまう原因について見ていきましょう。

経験が浅い新人だから

経験が浅い新人だと、まだ職場での人間関係も築けていない事も多く、仕事も完璧には覚えられていませんよね。 そのため、冷たくされている可能性があります。 古くからいるベテランは既に職場で人間関係を築けているためフレンドリーに話しかける相手もいますし、仕事も全て覚えられているので怒られるような事もありません。 新人は職場の人と打ち解けた関係を直ぐには築きにくい立場であるため、周囲との壁を感じてしまい、冷たく映っていることもあるでしょう。

どうしても許せない過去があるから

新人ではないのに「冷たい」と感じるなら、どうしても許せない過去があるから冷たくされている可能性もあります。 例えばあなたが過去にしたミスや過ちなどで、あなた本人は忘れていたり「大したことない」と思って忘れている事でも周囲にとってはどうしても許せないと思われている事があるでしょう。 ミスをしたのにそのまま放置してしまいその結果、他人に迷惑をかけたり、過去に自分のミスを他人のせいにしてしまった事があったりなど、思い返してみると思い当たる節があるかも知れません。 その事について職場のみんなが覚えていて、気を許していない可能性もあるという事ですね。

自分自身が「壁」を作っているから

職場の人が冷たいと感じる原因は、自分自身が壁を作ってしまっているからという場合もあります。 人は自分に対して、心を開いていない人間に対してあまり良い感情を持ちません。 そのため、あなた自身が周囲に壁を作ってしまっている状態だと、周囲を自ら遠ざけてしまっている可能性があるでしょう。 態度には出ていないつもりでも、周囲から見ると表情の変化だったり言葉遣いだったりなど、些細な事から「壁を作られている」と思う事があるのですね。

悪い噂などで、勘違いされているから

あなたが知らないだけで、悪い噂などが流されている可能性もあります。 あなたに関する根も葉もない噂が一人歩きし、そのせいで周囲に勘違いされ悪い印象を持たれてしまう事で冷たい扱いを受けてしまう事があるでしょう。 あなたに個人的に恨みを持つ人が噂を流していたり、悪意はなくても勘違いから噂になってしまう事などもあります。 職場という人がたくさん集まる環境では噂も流れやすくなってしまうため、噂を信じる人も少なからずいる事でしょう。

社風が性格的に合っていないから

そもそもその会社の社風が、性格的に合っていない事も考えられます。 他の社員は、その会社の社風にどっぷりつかりうまく会社に適合している中、あなただけがどうしても性格的に馴染みにくい環境であると周囲から浮いてしまいますよね。 そういった場合、浮いた存在であるあなたに周囲が冷たく当たる事もあるでしょう。 例えばあなた自身は全く体育会系ではないのに、会社の社風が体育会系だと全くタイプの違った社風で「合わない」と感じ、浮いてしまう事になります。

新人でも、職場で冷たくされない人もいますよね。 冷たくされる人と一体どこが違うのでしょうか？ ここからは、職場で冷たくされる人とされない人の違いについて見ていきましょう。

仕事上で優れているかどうかの違い

職場はやはり仕事を行う場所であるため、仕事で周囲から一目置かれている人は冷たくされる事はないでしょう。 仕事上で優れていると、周囲から憧れや尊敬を持たれやすいため、邪険に扱われるどころか人が集まってくるはずです。 一方で、仕事が出来ないと職場の人たちからの扱いは冷たいものになりがちです。 このように職場という環境上仕事ができるかできないかは、冷たくされるかどうかに大きく影響してくるようですね。

恩があるかどうかの違い

誰でも、恩がある相手に冷たく接する人はいないでしょう。 「以前、残業を手伝ってもらった恩がある」「ミスをかばってもらった恩がある」など、恩を感じている相手に対しては冷たくするどころか「恩返ししたい」と思う人も多いです。 そのため、人のために動いて周囲に恩を売ることが出来る人は、冷たくされにくいのです。 自分の仕事も大切ですが、自分の仕事だけに捉われず周囲に気配りが出来る人は恩を売る機会も多く、冷たくされるような事もないでしょう。

ポジティブかどうかの違い

いつも明るく、前向きな人は周囲の人から好かれやすいです。 ポジティブな考えを持っている人はその思考が言動にも表れてくるため、職場の人にも好かれる事が多いでしょう。 そのため誰からも好かれ、周囲に人も集まってくる事が多いため冷たくされるような事はありません。 反対にネガティブな人はいつも暗く、一緒にいても暗い気持ちになってしまうような発言が多いため、人が離れていき周囲から冷たくされる事も多くなってしまいます。

キャリアの違い

冷たくされるかどうかは、キャリアも大きく影響してきます。 キャリアが長いと、それだけ社内での顔も広いでしょう。 そして人脈が広い人は冷たい扱いを受けにくく、周囲にも「この人には良い顔をしておこう」「この人の機嫌は損ねないようにしよう」などと思われる事も多いです。 万が一冷たくして、その人の機嫌を損ねてしまい、自分自身の悪い噂が広まったら困りますからね。 反対にキャリアの短い人はまだ社内での人間関係が出来上がっていないので「どうでもいい人」と思われがちで、冷たい扱いを受ける事も多いのです。

コミュニケーション能力が高いかどうかの違い

コミュニケーション能力が高いかどうかでも、冷たくされるかどうかは違ってきます。 先ほどご説明しましたが、冷たくされる原因の一つに「自分自身が壁を作ってしまっている」というものがありましたね。 職場の人に対して壁を作ってしまうと、冷たくされてしまう可能性があるのです。 ですが反対に、コミュニケーション能力が高いと相手に壁を感じさせることなく、好印象を持ってもらえる事が出来ます。 そうなると相手も心を開いてくれるため、冷たくされる事もないでしょう。

職場の人が冷たいと感じる時は、どのような行動に出れば良いのでしょうか？ 最後は、職場の人が冷たいと感じたら試したい対処法について見ていきましょう。

仕事をおぼえる努力をすること

もしあなたが新人だったり、仕事がまだ完璧ではないのなら、まずが仕事を覚える努力をしましょう。 経験が浅かったり仕事の覚えが遅かったりする事が、冷たくされる原因の一つになってしまっているかも知れません。 仕事を完璧に覚えて、人に頼ってもらえるほどになると冷たくされるような事は無くなるでしょう。 また、仕事を覚えようと一生懸命に頑張る姿は、人に好感を与えるものです。 すぐには覚えられなくても、一生懸命覚えようと頑張っている姿勢を周囲に見せましょう。

明るい挨拶と笑顔を向けること

誰に対しても、明るい挨拶と笑顔を向ける事を心がけましょう。 そうする事で、周囲はあなたに対して壁を感じる事がなくなります。 「話しかけやすい人」を意識し、たとえあまり親しくない相手でも明るい挨拶と笑顔を向ける事により、好印象を持ってもらえるはずです。 初めは相手からの反応が冷たいままでも、めげずに明るい挨拶と笑顔を意識してみて下さい。 徐々にあなたに心を開いてくれる人が増えていくはずです。

役に立ち、恩をつくること

人の役に立ち、恩をつくることを意識してみましょう。 普段から「自分の仕事だけこなしていればいい」「他人の事は知らない」などと思い自分の仕事が終わればすぐに帰宅しているなら、一度周囲にも目を向けてみて下さい。 誰かが困っていたり、一人ではこなせそうにない仕事量で残業をする予定だったりした時は、あなたが助けてあげましょう。 そうする事で、その相手に恩を売る事が出来ます。 そうなれば相手はあなたに感謝し、冷たい扱いをされる事も無くなるはずです。

異動願を申し出ること

色々と頑張ってみても、冷たい態度が改善されないのなら異動願を申し出てみましょう。 あなたがどう頑張っても覆せない原因があるのかも知れません。 そんな時は粘るのではなく、環境を変えてみるのです。 異動願なら転職する事もなく環境を一気に変えることが出来るため、もう一度初めからやり直す事が出来そうですね。 あなたが過去にしたミスや言動のせいで周囲が冷たいまま変化が無ければ、思い切って異動願で環境を変えてみると良さそうです。

転職を考えること

異動が出来ない職場や、異動してもすぐに噂が伝わりそうな職場なら、思い切って転職するのもアリです。 どう頑張っても冷たい態度のままだったり、そもそもその会社の社風が合っていない事が原因の場合は、努力しても改善されないかも知れません。 今の職場に拘るのではなく、自分に合った社風の会社に転職してみる事で、案外簡単に改善される事もありますよ。 自分を変えてもダメなら環境を変えてみる事も有効です。 転職も視野に入れてみましょう。

いかがでしたか？ 職場の人が冷たいと感じるなら何かしらの原因があるはずです。 自分自身が壁を作ってしまっている事が原因だったり、自分の知らないところで噂が流れているような事もあります。 まずは原因を探ってみましょう。 原因が分かったなら、自分自身や周囲への対応などを改善してみて下さい。 それでもだめなら異動願を申し出たり、思い切って転職してみるなど環境を変える事も大切です。 自分だけが原因ではない事も多いため、悩み過ぎないようにしましょう！