子供がいるけど離婚したい…親の離婚が与える子供への影響とは?

子供がいるけど離婚したい…親の離婚が与える子供への影響とは?

離婚をしたいけれど、子供への影響が心配で離婚ができないという人は多いでしょう。 そこで、今回は子供がいるけれど離婚をしたい人が考えなくてはならないことを、離婚するメリット・デメリットと共にご紹介します。 離婚と子どものことについて悩んでいる人は必見です。

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親の離婚に対する子供の本音

親の離婚に対する子供の本音
昨今では、3組に1組の夫婦が離婚をする時代です。 なので、当然子供がいる夫婦もいるでしょう。 しかし、離婚という経験は子供に影響がないのか気になりますよね。 まずは離婚に対する子供の本音を見ていきましょう。

絶対に嫌

「離婚をして離れ離れに暮らすなんて絶対に嫌」(12歳・小学生) 「絶対に嫌、お父さんもお母さんも好きだから、どっちかなんて選べない」(10歳・小学生) やはり、子供の意見としては離婚は絶対に嫌だというのが本音のようです。 特に、子供の年齢が小さいほど離婚を受け入れるのが難しいでしょう。 まだ、思春期になっていなくて両親とも仲が良い場合や、夫婦の仲が悪いということを勘づいていないくらいの子供だと、離婚というのは子供にとって相当なダメージになります。 両親と一緒に暮らせなくなるというのは、大好きな人と引き離されることのになるので、低年齢な子ほど絶対に嫌という子供が多いです

いずれそうなると思っていた

「両親のケンカが絶えないのはわかっていたから、いずれ離婚することになると思っていた」(14歳・中学生) 「父親がほとんど家に帰ってこない家庭だったので、いずれ離婚をするのはわかっていたし、受け入れるしかない」(18歳・高校生) 子供が大きくなると、両親のケンカを見ていたり、両親の雰囲気や片方が家に帰ってこないなど、なんとなく離婚をするのをわかっていたという子供も多いです。 両親の不仲を見ているので、「いつ離婚するんだろう?」「もう辛そうな親の姿を見たくない」と感じている子が多く、離婚をすることで安心したという意見もあります

自分(子供)の気持ちを無視している

「親の都合で離婚をするなんてあり得ない、子供の意見も聞いて欲しい」(17歳・高校生) 「子供の気持ちを無視していると思う、子供がどうなっても良いのか」(15歳・中学生) 離婚というのは、両親の問題で離婚をする場合が多いですよね。 性格の不一致や不倫など、ハッキリ言って子供には関係のないことなので、離婚を決められてしまうと子供からすれば「自分たちの気持ちを無視している」と感じてしまうようです。 しかし、このように感じている子供は、両親に離婚をしてほしくないからこそ「自分たちの意見も聞いて欲しい」と考えていることが多いので、難しい問題でしょう。

正直ほっとした

「幼いころから毎日のようにケンカをしていたので、離婚をすると聞いて正直ほっとした」(20歳・学生) 「母が泣いている姿や、家に帰ってこない父親の思い出が強く、悲しい思いをしてきたので離婚をしてくれて良かったと思う」(19歳・アルバイト) 毎日のように言い争いをしていたり、親が泣いている姿というのは、子供にとって一番見たくない姿です。 なので、離婚をすることでその姿を見なくて良くなるというのは正直ほっとするようですね。 離婚の理由によっては子供のためになることもあるので、離婚の理由や今までの子供たちの前での態度などを思い返してみて離婚を決断しましょう。

これからの生活が不安だ

「これから高校生になって入学金とかのお金がかかるので、家計が心配だし、これからの生活が不安です」(14歳・中学生) 「まだ兄弟が幼いので、金銭面でも精神的な部分でもこれからの生活が不安」(20歳・アルバイト) 離婚をして将来が不安になるのは親だけではありません。 子供も、子供ながらに「これから大丈夫なのかな…」と不安を感じています。 離婚をすることで、子供の進学に対する不安や、転校するのか、住む場所はどうなるのかや親が一人になることで親の負担が増え倒れてしまうのではないか、今までのような生活ができるのかなど…子供はいろいろ不安に感じてしまいます。

子供のためになることも!離婚するメリット

子供のためになることも!離婚するメリット
離婚をすることに対する子供の本音はいかがでしたか? ここからは、離婚をすることで子供に与えるメリットとデメリットを詳しくご説明します。 ますはメリットから見ていきましょう。

我慢することから解放される

離婚をすることで、自分が嫌な相手と一緒に過ごさなくてはならない我慢や、DV、モラハラに耐えるということをしなくて良くなるというのが最大のメリットでしょう。 自分だけでなく場合によっては子供にたくさん我慢をさせていたかもしれません。 その場合は、離婚をすることで子供も我慢させることから解放させられます。 なぜなら、親がモラハラやDVを振るわれている姿や、そこまでいかなくてもケンカをしている姿、悪口を言っている姿というのは、子供にとって悪影響です。 そういう姿を見ていると、子供は「良い子でいよう」として言いたいことを言えずに我慢をしていたり、気を遣いすぎてしまうことがあります。 そうなると、最悪の場合は心のバランスを崩してしまい体調に影響することも… 子供が必要以上に良い子なのであれば、もしかしたら我慢をしているかもしれないので離婚をして我慢から解放してあげたほうが良いでしょう

人生をリセットできる

離婚をすることで、人生をリセットすることができます。 婚姻関係にあるうちは、妻の場合は夫の姓になり戸籍上も夫側の家族という形になっていますよね。 夫の場合も、妻がいることで1つの家族という形ができています。 しかし、離婚をすれば妻や夫という役割は無くなり、1人の人間として暮らしていくことができるのです。 もちろん、子供がいるので「親」という役割は無くなりませんが、妻や夫といった関係が無くなるだけでもだいぶ楽になると思いませんか? お出かけや外食はある程度好きなところに行けるし、配偶者のペースを気にせず行動できるので自分に使える時間が増えます。 さらに、新たな恋愛もできることから人生をリセットすることができるのです。

DVやモラハラから逃げられる

DVやモラハラなど、相手から肉体的や精神的に攻撃を受けている人は、離婚をすることで逃げることができます。 自分の心が壊れてしまったり、殺されてしまうかもという恐怖から解放されるだけでなく、子供の影響にも関係してくるでしょう。 自分の親が暴力を振るわれている姿を見ると、子供に悪影響を及ぼします。 「自分も暴力を振るわれるかも…」という恐怖心で精神的に病んでしまったり、親の暴力を見て育って生きたので、将来自分が結婚をしたときに配偶者に手を挙げる人間になってしまうかもしれません。 なので、離婚をして離れるということは、子供の精神面や成長面でも良い傾向になることが期待できます

離婚することで子供に与えてしまうデメリット

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子供がいるけど離婚したい…親の離婚が与える子供への影響とは?

ここまで離婚をすることで自分にも子どもにもメリットがあることをご紹介しましたが、いかがでしたか? では次は、離婚をすることで自分や子供に与えるデメリットを見ていきましょう。

苗字が変わる

「名字が変わることってデメリットなの?」と疑問に思われる方も多いかもしれませんが、名字が変わるということは大変なのです。 結婚する時もそうだったように、名字が変わることで、印鑑を作りなおしたり、通帳の名義変更、運転免許証の名字の変更、子供の苗字の書き換えなど、様々な手続きが必要になります。 役所に足を運んだり、警察署に行ったりすることはとても時間を使いますし大変ですよね。 さらに、苗字が変わることで職場の人に離婚したことがバレてしまいます。 苗字が変わっていることを知って、心無い人から噂されてしまうこともあるでしょう。

さみしい思いをさせる

暴力を振るわれたり何か事情が無ければ、子供にとって親は大切で大好きな存在です。 そんな人と離れ離れに暮らすことになるのは寂しい思いをさせることになります。 また、学校行事などの集まりで両親が揃っていないというのは、子供にとっては辛いものでしょう。 周りの家族は両親が揃っているのに、自分は片親だけなのは悲しいものです。 なので、子供に寂しい思いをさせないためにも、配偶者から命の危険が脅かされたなどの特別な事情がない限り月に数回は面会をするようにしたり、行事には祖父母と一緒に行けたら行くなどをして、他の子供たちと違うということをあまり感じさせないようにしましょう。

生活水準が下がる

離婚をすると、今までは夫婦で生計を立てていたものが、今度からは1人で賄っていかなくてはなりません。 例えば、住宅ローンや車のローン、生活費が折半だった場合、離婚後は賃貸に移り住むとしても全て自分の収入だけで支払わなくてはならないのです。 もちろん、1人の収入になるので毎月入ってくるお金は減ってしまいます。 入ってくるお金は減ってしまうのに出ていくお金は増えてしまうので、生活水準を落とさざるを得ない人が多いでしょう。 また、親権が無い場合は養育費や、場合によっては慰謝料も支払わなくてはならないので、離婚後は生活が苦しいという人も多いです

転校しなければならない

離婚をしてもそのまま現在の住居に住み続けることができるのなら別ですが、引っ越しをしなくてはならない場合は子供も転校しなくてはなりません。 特に、小学生中学生の子供にとって、転校というのは悲しいものです。 今まで仲の良かった友達と、離れ離れにならなくてはならないですし、また一から友達を作らなくてはならない不安というのは想像以上のものです。 転校することが決まったら、不安がっている子供に寄り添い、不安なことをしっかりと聞いて少しでも不安な気持ちが落ち着けるように子供としっかりと向き合いましょう

周囲からバカにされないか不安

離婚をすると、周囲からバカにされないか不安という人がいます。 離婚をして「バツイチ」というレッテルが貼られるので、特に年配の人からは「結婚に失敗した人」と言われてしまうかもしれません。 ママ友や子供の友達の親からも、陰で離婚をしたことを噂されたりすることもあるでしょう。 さらに、子供がバカにされる可能性もあります。 今でこそ離婚をする夫婦は少なくないので、昔よりは一人親の子供が増えていますが、一人親の子供というのは目立ちます。 学校行事などで、片親しか来ないことを指摘されたり、子供同士でバカにされることがあるということも覚えておきましょう

離婚を決めたら!子供のために絶対やるべきこと

離婚を決めたら!子供のために絶対やるべきこと
最後に、離婚を決めたら子供のためにやるべきことをご紹介します。 子供に寂しい思いをさせないために、子供のことを第一に考えて離婚に向けて動きましょう

親権をどちらが持つか決める

まず考えなくてはならないのが、親権をどちらが持つかということです。 「親権」とは、未成年の子供に対する親の責任や義務のことを言います。 なので、子供がいる家庭は親権をどちらが持つのかきちんと決めないと離婚が認められません。 どちらも親権が欲しいと言って話し合いで決まらない場合は、親権者を決める調停を申し立て、裁判で争うことになるでしょう。 親権には、大きく分けて「身上監護権」と「財産管理権」の2つの権利が含まれていて、「身上監護権」は子供の住居の指定やしつけをする権利、職業を許可する権利、子供に変わって代理・合意を行う権利のことを言います。 「財産管理権」は、わかりやすく言えば子供の預金通帳などの財産を管理する権利です。 普通はどちらも親権者が持つものですが、場合によっては母親が身上管理権を持ち、父親が財産管理権を持つパターンや、親権者は父親だけど海外出張で子供と一緒に暮らせないため、身上管理権は母親というケースもあり得ます。

養育費の負担額を決める

親権者が決まったら、養育費の負担額を決めましょう。 早く離婚をしたくて「養育費はいらない」という人もいますが、片親の給料で子供を育てていくのは厳しいというのが現状です。 なので、子供を希望する将来に進学させたいのであれば、きちんと養育費は話し合いましょう。 養育費は、子供と一緒に暮らさないほうが支払うもので、多くの場合が「子供が自立するまで」支払うことになるでしょう。 「子供が成人するまで」というパターンもありますが、4年制大学に進んだり、大学院にまで行くと成人してからもお金がかかってくるので、「子供が自立するまで」と決めたほうが良いでしょう。 養育費の金額は、話し合いで決まりますが、どうしても決まらない場合は、「養育費算定表」というものがありますので、それを参考にしてください。

面会交流について決める

親権者となった人は、非親権者と子供の面会について話し合いましょう。 非親権者になった人が、面会を望んでいるのであれば、相手から「暴力」などの「子供の利益に反する行為」が無い限り面会させなくてはなりません。 自分が相手に会いたくないからという理由で面会交流を拒むことは出来ないので覚えておきましょう。 なので、夫婦間で「1ヶ月に1回」や「2ヶ月に1回」など、会う回数を決めても良いですし、もしも話し合いで解決しない場合は家庭裁判所に調停を申し立てて決めることができます。 また、非親権者が面会交流を拒んでいる場合は、無理に面会する必要はありません。

離婚後の生活費を工面する

離婚が決まったらすぐに家を出るのではなく、離婚後の生活費をしっかり準備しておきましょう。 離婚をして住む場所が変わる場合は賃貸であれば借りる際の初期費用が掛かります。 家電も揃えなくてはならないので、相当な出費となります。 また、職場を変えなくてはならなかったり、専業主婦(主夫)だった人は働き口を見つけなくてはなりませんし、離婚してから働き始めるのであれば、少なくても初任給がもらえるまでの生活費を用意しておかなくてはなりませんよね。 離婚後はかなりお金が必要になってくるので、生活費をしっかり工面しておきましょう。

サポートしてくれる人を探す

離婚をしたらサポートしてくれる人はいますか? 特に子供が小さいうちは、サポートをしてくれる人がいたほうが良いです。 小さな子供を保育園に預けて、急な体調不良で園から呼び出されることは少なくありません。 とくに入園したばかりの頃は環境の変化や免疫もできていないため、かなりの確率で呼び出されてしまうでしょう。 また、自分自身が体調不良の時に、家事も育児も仕事もストップしてしまう可能性があります。 そうなった時にサポートが受けられる人はいないか考えてみましょう。 多くの人が実家になるでしょうが、理由があって実家に頼れない場合は自治体がサポートしてくれたり、様々なサービスもあるので活用して、一人で抱え込まないようにしてください

子供にきちんと離婚の経緯を説明する

離婚が決まったら、子供にはきちんと離婚の経緯を説明しましょう。 とはいっても、特に子供が小さいご家庭は「お父さんが他の女の人と不倫したから~」などと詳しく状況まで説明すると、子供は深く傷ついてしまいます。 なので、「お父さんとお母さんはケンカばっかりしていたでしょ?だから一緒に暮らせなくなっちゃったの」など、軽い感じで話しましょう。 中学生高校生くらいであれば、離婚の経緯はある程度詳しく伝えてください。 離婚をするということを説明されると、子供は泣きだしたり精神的に不安定になったりします。 しかし、何も知らされないまま突然離れ離れで暮らすよりは、きちんと説明するほうが良いです

精神的なケアをする

両親の離婚は、どの年齢の子供であっても精神的なショックや負担はかなり大きく、心のケアが必要になってきます。 子供の様子をしっかりと観察し、向き合うようにしましょう。 また、離婚後は一人で家庭を支えていかなくてはならないので、イライラや不安が出てきてしまうかもしれません。 しかし、それを子供に当たってしまったり、感じ取られて気を遣わせるようなことはしないでください。 子供の心は複雑で難しいものです。 あなたがしっかりと抱きしめてあげたり、「離婚したのはあなたのせいじゃないよ」と優しく伝えてあげたりすることで少しづつ傷を癒すことができます。 また、園や学校の先生にも報告して、家庭だけでなく外部からもサポートしてもらえるようにしましょう。

まとめ

まとめ
いかがでしたか? 離婚が子どもに与える影響というのは、かなり大きいものです。 離婚後は子供のことを最優先に考え、自分だけでなく周囲の大人とも連携してサポートしていくことが必要となってきます。 とくに、子供が小学生以上になると離婚をすることで「親に裏切られた」と感じてしまい、非行に走ったり引きこもりになってしまうケースも少なくありません。 なので、子供の行動や言動をよく観察して、サインを見逃さないようにしなくてはなりません。 子供発信するサインを見逃さずに対処をして、愛情をしっかりかけていくことが重要なのです

記事の内容は、法的正確性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断または行動する場合は、弁護士にご相談の上、ご自身の責任で行ってください。

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