社交辞令って何？よくあるフレーズと勘違いを防ぐポイント

こんにちは！MIROR PRESS編集部です。 社交辞令という言葉の意味を知っていますか？ よく使われるこの言葉ですが、どのような場面で使う言葉なのか知っておくと相手の言っている事が社交辞令なのかそうではないのか分かるようになります。 まずは社交辞令の意味について見ていきましょう。

社交辞令とは、人間関係を悪化させないための発言のこと

社交辞令とは、人間関係を悪化させないようにするための発言の事を意味します。 例えば、あまり親しくない相手と会話する中で、「この人とはあまり関わりたくないな」と本心で思ってはいても、それをそのまま相手に伝えてしまうと人間関係が悪化してしまいますよね。 それが仕事上の関係など利益に関わってくる関係なら、人間関係が悪化してしまうと自分が困る事になります。 そのため、本心では「この人とはあまり関わりたくないな」と思っていても、言葉では「また今度ご飯に行きましょう」などと思ってもいない発言をすることが社交辞令と言えますね。

社交辞令は、相手を傷つけずに上手に断る手段

社交辞令は、相手を傷つけずに上手に相手からの要求を断る手段でもあります。 例えば相手が「ご飯に行きましょう」と言ってきたとして、内心では「この人は苦手だから行きたくないな」と思っていても、そのまま「嫌だ」と伝えてしまうと関係が悪化してしまいますし、相手も傷付きます。 それを避けるために「今は仕事が忙しくて行けそうにないですが、落ち着いたらまた行きましょう」と相手を傷つけることなくやんわりと断る手段として社交辞令が使われます。 こう言われると相手も嫌な気はしませんし、社交辞令だと分かるはずです。

どういった言葉が社交辞令だと感じるのでしょうか？ ここからは、みんなが感じる社交辞令だと感じる言葉について見ていきましょう。

今度飲みに行きましょう

「よく聞く社交辞令が「今度飲みに行きましょう」ですね。 この言葉を言われて実際に飲みに行った試しがないです。 本当に飲みに行きたいのなら、その場で具体的な日にちを決めたりしますが、社交辞令の場合は具体的な日にちは決めずにこのフレーズだけ言って終わります」（32歳・会社員） 「今度飲みに行きましょう」という誘いの言葉は社交辞令としてよく使われているようです。 本当に飲みに行く気があるならその場で予定を組みますが、社交辞令の場合はその場の雰囲気を悪くしないために言葉だけで具体的な行動はとらないようですね。

お互い暇な時に会いましょう

「お互い暇な時に会いましょうという言葉は社交辞令でよく聞きます。 実際にはお互いの暇な時が偶然重なるという事はないので、お互いに社交辞令と分かっていながら会話しています。 こう言っておけば暇ではない時は会わなくていいのですから、ずっと忙しい場合そのまま会うことは無くなります」（26歳・営業） 「お互い暇な時に会いましょう」というフレーズも社交辞令としてよく使われているようです。 社会人ともなれば毎日忙しい事は分かり気っていますが、それでも「暇な時に」という言葉を使うことでそのまま会わなくても「仕方がない」と終わらせられるので便利な言葉ですね。

今後のご活躍をお祈りします

「仕事でよく聞く社交辞令は「今後のご活躍をお祈りします」ですね。 本心でそんな事を思っている人は誰もいませんが、やっぱり仕事の付き合い上、挨拶としてこのフレーズはよく使われています。 皆使っているから私も使う、という感じですね」（29歳・事務） 「今度のご活躍をお祈りします」という言葉もビジネスシーンなどでよく使用されている社交辞令です。 仕事上付き合いのあった方が異動になったり、退職になったりなど別れの際の社交辞令として使われることが多いでしょう。

何かあれば言ってください

「何かあれば言ってください、って言葉は社交辞令ですよね。 困った事があれば言って下さいも同じような意味ですが、実際困ったことがあった時に頼ると絶対「社交辞令を真に受けてる」と思われるのが関の山です。 真に受ける人はいないでしょうが、実際何もする気がないのにこう言うのはいかがなものかと思う時もあります」（30歳・自営業） 「何かあれば言ってください」と言ってくれる人も、本心では何かしてあげる気はなく社交辞令としてこのフレーズを使っているみたいです。 「自分は味方ですよ」という事を相手にアピールするためにこのフレーズを使う事が多いでしょう。

一度ご挨拶に伺います

「社交辞令の確率が高いのが「一度ご挨拶に伺います」という言葉ですね。 そう言って挨拶に来た試しがありません。 ですから誰かにそう言われた時は「ありがとうございます」などと言って適当に流していますが、この社交辞令に一体何の意味があるのか疑問です」（33歳・会社員） 「一度ご挨拶に伺います」というフレーズも社交辞令である可能性が高いようです。 そう言っておきながら実際に挨拶に来る人の方が少ないため、社交辞令として受け取っておいた方が良さそうですね。

参考にさせていただきます

「職場でよく聞く社交辞令は「参考にさせていただきます」です。 こう言っておけば相手の気持ちを害することなく、相手の意見を受け入れているという意思表示が出来ますよね。 ですが実際には参考にするどころか全く意見を無視して、自分なりのやり方で進めていく事の方が多いと思いますけど」（29歳・販売業） 「参考にさせていただきます」という社交辞令は、相手の気持ちや意見を尊重している雰囲気が出ているため、相手の気持ちを害することなく円滑に会話するために便利な社交辞令ですね。

前向きに検討します

「よく聞くのが、前向きに検討しますというフレーズです。 前向きと付けることで相手に良いイメージを抱かせることが出来ますが、実際には検討した結果却下となる事の方が多いですね。 相手の気持ちや意見などを無碍にせず、「ちゃんと考えています」とアピールする事も出来て使いやすい言葉です」（36歳・会社員） 「前向きに検討します」という言葉は、相手に良いイメージを持たせつつも、相手の意見を全面的に受け入れたという意味ではないので検討の結果、却下となっても初めから断るよりも円滑に進めていける便利なフレーズです。

また機会があればよろしくお願いします

「仕事でよく聞くのが「また機会があればよろしくお願いします」という言葉ですね。 例えば採用募集で断りを入れる時もこう言っておけば悪いイメージはつきませんし、便利です。 他にも、仕事上これからも関係を悪化させてはいけない相手に対してもよくこのフレーズは使いますね」（33歳・保険） 「また機会があればよろしくお願いします」という言葉も、ビジネスシーンでよく使用される言葉です。 こう言っておけば、嫌な雰囲気になる事なくスムーズに断りを入れることが出来ますからね。

男性がよく使う社交辞令のフレーズにはどういったものがあるのでしょうか？ ここからは、男性がよく言う社交辞令のフレーズについて見ていきましょう。

ネイルおしゃれですね

「ネイルおしゃれですね」と男性が言うと、社交辞令の可能性が高いでしょう。 相手の女性の外見を褒めておいた方が女性は良い気分になりますが、あまりにもかけ離れたことを言うと一発で社交辞令だと気付かれてしまいます。 そんな時に便利なのが、ネイルを褒める社交辞令です。 男性からするとネイルの良さは分からないという人も多いですが、言葉だけでも褒めておくと女性は嬉しくなるため、他に褒めるような事が無い女性に対しては「ネイルおしゃれですね」という男性が多いようです。

暇な時があれば、ぜひ誘ってください

男性が言う「暇な時があれば、ぜひ誘ってください」は社交辞令です。 一概に全ての男性がそうとは言い切れませんが、気になる女性が相手なら「暇な時があれば…」と言わずに「いつが暇ですか？」とより具体的に聞いてくるでしょう。 「暇な時があれば、ぜひ誘ってください」」という受け身の姿勢は、男性からすると内心では「興味はないけど、関係を悪くしないためにもこう言っておこう」という気持ちの表れなのです。 そのため、このフレーズは社交辞令の可能性が高いという事ですね。

お綺麗ですね

「お綺麗ですね」というフレーズもかなりの確率で社交辞令であることが多いです。 こう言っておけば、必ず女性は喜びますし、社交辞令と分かっていても嬉しくなってしまうものです。 そのため、とりあえず女性を良い気分にさせるには「お綺麗ですね」と言っておけばいいと思っている男性も多いでしょう。 ですが中には本心から「お綺麗ですね」と言ってくる男性もいるでしょう。 本心からそう言っている場合は、何度も繰り返したりする事が多いため社交辞令かどうではないかの見分けは付きやすいと思います。

性格良さそうですね

外見上何も褒めるようなところが無ければ、とりあえず内面を褒めておけば間違いないと思っている男性も多く、そのため「性格良さそうですね」というフレーズの社交辞令を言ってくる男性もいます。 「性格良さそうですね」と言われると「褒められた」と思いますし、悪い気はしません。 明らかに褒めるところがない外見を無理に褒めるよりも、性格に焦点を当てた方が相手に社交辞令と思われることなく自然に伝えられます。 それにこのフレーズならあまり相手の性格を知らなくても想像で「性格良さそうですね」と言っているだけなので「嘘だ」と思われる事もありません。

一緒にいて落ち着く

「一緒にいて落ち着く」という言葉も社交辞令であることが多いです。 一緒にいて落ち着くという事は、それほど相手に対して気を許しているというアピールにもなりますし、そう言われると女性は嬉しくなってしまうものです。 そのため、無理に外見や内面を褒めるよりも「一緒にいて落ち着く」という社交辞令を使った方が、より自然な感じがして良いですね。 たとえ本心ではそう思っていなくても「あなたに心を許しています」とアピールになるようです。

一方の女性は、どのような社交辞令を言う事が多いのでしょうか？ ここからは、女性がよく言う社交辞令のフレーズについて見ていきましょう。

仕事の予定が決まったら連絡しますね

「仕事の予定が決まったら連絡しますね」という社交辞令は、会う約束を上手く誤魔化すためによく女性が使います。 例えば「いつが暇？」「ご飯に行こうよ」と誘われた時に内心「行きたくないな」と思っていても、素直にそう伝えると相手との関係を悪化させてしまうため、「仕事の予定が決まったら連絡しますね」とやんわり「忙しい」という事をアピールする事で相手の気持ちを傷付けることなく、会う予定を回避する事が出来ます。 仕事と言われると相手も無理には誘えないため、便利な社交辞令としての断り文句ですね。

他の人も誘って飲みましょう

「他の人も誘って飲みましょう」という社交辞令は、「今度飲みに行かない？」と男性から誘われた時に内心「2人きりはキツイな」「この人には興味が無い」と思っている時などに女性がよく使う社交辞令ですね。 相手が「2人きりで」と言っていない限り、「他に人がいてもOK」と受け取るのが普通なので、「他の人も誘って飲みましょう」と言う事で2人きりになる状況を避ける事が出来ます。 相手を傷付けないように、2人きりで飲む事を回避するための社交辞令です。

真面目なんですね

相手の男性をとりあえず褒めておいた方が良いと思う場面で、外見を褒めてもわざとらしくなりそうな時には「真面目なんですね」という社交辞令を使う事が多いでしょう。 「真面目なんですね」と言われて気分を悪くするような男性はいませんし、真面目という事は一般的に良い意味で使われる言葉ですよね。 褒めるところが無い時に、無理にでもお世辞を言った方がいいと思うような時にとりあえず「真面目なんですね」と言っておけば男性は嬉しくなるため、よく女性が使用する社交辞令です。

いけたら行きますね

多数の人が集まる約束などで、内心「行きたくないな」と思っていても、ハッキリと「行けません」と言ってしまう事でその場の雰囲気を悪くしてしまいそうな場面などで「いけたら行きますね」という社交辞令が使われることが多いです。 「行けたら行く」という事は、用事があったり仕事があったりなど何らかの予定があった場合は「行けない」という事を意味しています。 そのため、無理に誘いに乗る必要がなく、結局これなかったとしても「まあ、行けたら行くって言ってたから、結局これなかったんだな」と思われるだけなので便利な社交辞令ですね。

暇な時また連絡しますね

「もう連絡するような事はない」と内心思っていても、相手との関係を悪化させないためには「これからも関わりを続けていく」という意思表示が大切ですよね。 そんな時によく使われる社交辞令が「暇な時また連絡しますね」というフレーズです。 こう言っておけばたとえ実際には連絡をしなかったとしても、「忙しいんだろう」と思われるだけなので相手の気を悪くするような事もありません。 別れ際などに使う事が多い社交辞令でもありますね。

社交辞令は時と場合によっては、勘違いしてしまう事もあります。 最後は、勘違いをしないための社交辞令を見抜くポイントについて見ていきましょう。

言葉ではなく行動を観察する

相手の言葉を100％信じ、真に受けるのではなく、相手の行動を観察するようにしましょう。 例えば「行けたら行く」とよく言う相手が、実際にそう言って来た事はあるのかどうかや、「暇な時にまた連絡しますね」と言ってきた相手からその後一度でも連絡が来たのかどうかを思い返して下さい。 言葉だけで実際には行動が伴っていないような時は、相手の言っていることは社交辞令である可能性が高いでしょう。 相手が日頃から言葉通りの行動を取っているのかを見ておくと、社交辞令かどうかが分かるはずです。

褒め言葉が具体的かどうかを確認する

褒められた時は、その言葉が具体的かどうかを確認してみましょう。 「優しいですね」「真面目ですね」などの褒め方をしてくると社交辞令の可能性があります。 具体的に「〇〇さんてこの間、私の分まで〇〇を用意して下さってましたよね、優しいんですね」などと言ってきた場合は社交辞令ではなく本心から言っている事もありますが、あまりにも曖昧な褒め方をするような時は、本心ではなくただの社交辞令であることが多いでしょう。

その後の返信があるかどうかを確認する

もし相手が本当に「飲みに行きたい」「食事に行きたい」と思っているなら、こちらから連絡をしなくても相手の方から「いつが空いてますか？」と連絡が来るはずです。 そのため、その後の返信があるかどうかを確認しましょう。 社交辞令かどうかも分からない内から、「この間言っていた食事はいつにしますか？」とこちらから連絡してしまうと、「ただの社交辞令だったのに、真に受けてる」と思われてしまう可能性があります。 こちらからは連絡せずに、相手からの返信があるかどうかをまずは見てみましょう。

褒めた後に話を広げるかどうかを確認する

褒めた後に話を広げるかどうかを確認してみましょう。 例えば「優しいですね」と褒めた後に、どういったところが優しいのかについて話を広げてきたら、社交辞令ではない可能性が高いです。 ですが反対に、「優しいですね」と言っただけで話を広げずにすぐ次の話題に移ってしまうなら社交辞令である可能性が高いでしょう。 社交辞令の場合、本心から言っている言葉ではないため話を広げようとしても具体的な話が思いつかず、すぐ別の話題に移ってしまう傾向にあります。

顔が引きつっていないかを確認する

言葉では何とでも言えますが、表情までは隠しきれていない事が多いです。 そのため、社交辞令かどうかを確認したいなら、顔が引きつっていないかどうか見てみましょう。 もし顔が引きつっているようなら、社交辞令を言っている可能性が高いです。 心にもない事を言葉にする時、罪悪感や面倒臭さから表情までは取り繕えていないことが多いからです。 ですが稀に表情まで完璧に変えて社交辞令を言ってくる人もいるため、必ずしも表情だけで判別できる訳ではありません。

いかがでしたでしょうか？ 社交辞令とは、人間関係を悪化させないために発言する言葉の事でした。 「参考にさせていただきます」や「前向きに検討します」など、本心ではそう思っていない時に相手を傷つけずに断ったり、相手の気分を害さないようにするためよく使われるのが社交辞令です。 社交辞令かどうかを見抜くには、言葉だけを信じるのではなく相手の行動や表情など、言葉以外の部分に注目してみる必要がありそうですね。 社交辞令は上手く使う事で人間関係をより円滑に出来るものです。 勘違いを防ぎ上手に社交辞令を見分けて、人間関係をより良くしていきましょう！