職場でつきまとい被害にあったら？対策から対処法まで徹底解説

職場の男性からの、つきまとい被害にあっていませんか？ 毎日出社する職場だからこそ、目を付けられやすいのです。 今回は、そんな職場でのつきまといについてご紹介していきます。

職場でつきまとってくる男性は、一体何を思ってそのような行動に出ているのでしょうか？ まずは、つきまとってくる男性の心理について見ていきましょう。

相手も自分を好きなはず！という勘違い

職場でつきまとってくる男性は、「相手も自分を好きなはず」と勘違いしていることが多いです。 つまり、「両想い」だと勝手に思っていることが原因でつきまとってくるようですね。 勝手に両想いだと思っていることで、つきまとっても不快に思われないと思い込んでいることが多く、それどころかつきまとわれて相手も嬉しさを感じていると勘違いしていることもあるでしょう。 好きな相手からつきまとわれたら嬉しいはずと、とんでもない勘違いをしているようです。 思い込みの激しい男性は、このタイプになりやすいでしょう。

付き合うために距離を縮めたい！という勝手な思い

「付き合いたい」という気持ちを持っており、そのために距離を縮めたいと勝手な思いを持ってつきまとっていることもあります。 付き合いたいがために、距離を少しでも縮めようと男性なりに頑張っているようですが、その方法を間違えているパターンですね。 少しでも関わりを増やすことで二人の距離は縮まりやすいかも知れませんが、つきまとわれることで相手が嫌な気持ちになるということまでは考慮していないのでしょう。 相手の気持ちを考えるよりも自分の「付き合いたい」という欲求を優先してしまった結果、つきまといになってしまったようですね。

些細なことで恨みをもっている！憎しみの感情

つきまといという行動に出る男性は、恋愛感情以外の感情を持っていることもあります。 ですので、つきまとい＝相手のことが好きという訳でもないようです。 恋愛感情ではなく、憎しみの感情を持ってつきまとっていることもあるでしょう。 些細なことで恨みを持ち、つきまとって復讐する機会を狙っているのかも。 このような心理でつきまとっている男性は、二人きりになった時にどのような行動に出るのか分からないため特に怖い相手かも知れませんね。

好きな人の行動を全て把握したい！という執着心

好きな人のことを知りたいという気持ちは誰でも持つものですが、その気持ちも行き過ぎることで執着心へと変わっていきます。 好きだからこそ、「相手の行動を全て把握したい」という欲求が生まれ、執着心へと変わることによってつきまといという行動に出ているのかも知れません。 職場で相手を見かけると「次は何をするのかな？」「どこへいくのかな？」と相手の行動が気になって仕方がなくなり、把握しないと気が済まないようですね。

相手の心を取り戻したい！復縁を望んだ感情

もし職場でつきまといを行っている相手が、以前交際していた相手なら、「相手の心を取り戻したい」と思い復讐を望んだ感情からそのような行動に出た可能性もあります。 別れた理由は何にせよ、別れたことで相手を逆恨みし、復讐の機会を伺っているのかも。 また、それと同時に「相手の心を取り戻したい」という気持ちがあることも多く、復讐することで相手に注目してもらうことを狙っていることもあるでしょう。 愛情が歪んでしまった結果、つきまといを行っているということですね。

そもそも、どうして職場の男性からつきまといにあってしまうのでしょうか。 ここからは、職場の男性からつきまといに合ってしまう原因について見ていきましょう。

笑顔や愛想の良い対応が必要だから

日頃から誰にでも笑顔を振りまいたり、愛想が良い人はつきまとい男性から狙われやすいです。 本人は無意識の内に笑顔で愛想を振りまいており、誰か特定の人に限ってそのような態度をとっている訳ではありません。 ですが、つきまとい男性から見ると「自分のことが好きだから笑顔が多く愛想が良いんだ」と勘違いしてしまうようです。 また、その笑顔や愛想の良さに惚れてしまい「付き合いたい」と思ってつきまとい行動に出てしまう男性もいるでしょう。

仕事なので一緒にいる時間が長いから

職場にいる時間は、長いことが多いです。 仕事で一緒にいる時間が長くなることで相手に対して親近感が湧きやすく、惚れてしまうこともあるでしょう。 そして「付き合いたい」という勝手な気持ちでつきまとい行動に出る男性もいます。 また、憎しみの感情からつきまとい行動に出る男性も、一緒にいる時間が長いからこそ、些細なことが憎しみの感情を抱かせる火種になってしまうこともあります。 相手の存在が常に目につくところにあるため、更に憎しみの感情が増してしまうのも特徴です。

職場なので個人情報が知られやすいから

職場では個人情報が知られやすいですよね。 住所や携帯番号などの個人情報は聞かれない限り答えることはないと思いますが、職場の人との会話の中で「彼氏がいるのかどうか」「昨日何をしていたのか」「何が好きなのか」などはある程度、周囲に分かってしまいます。 何気なく職場で交わしていた会話をつきまとい男性が聞いていて、「自分の知らないことがある」と勝手に一人で憤慨していることもあるのです。 そしてそこから、「全て把握したい」という執着心に変わってしまうこともあるでしょう。

仕事上、冷たくするわけにいかないから

仕事を円滑に進めていくためには、職場の人間関係は大切ですよね。 そのため、誰かに冷たくするわけにはいかないことも多いです。 誰にでも愛想良く接することで誰からも嫌われることなく、スムーズに仕事を進めていくことが出来ますが、冷たくしないことでつきまとい男性が勘違いすることがあります。 「冷たくされないということは、自分のことが好きだからだ」と勝手に解釈し、その結果つきまとい行動に出る男性もいるでしょう。 そして、つきまとい男性の行動を付け上がらせることにも繋がるのです。

ストーカーだ！と訴えにくい環境だから

職場でもし「この人はストーカーだ」と騒いだら、大問題になりますよね。 同じ社内の人間がストーカー行為を行っていることが知れれば、社内だからこそ大きな問題に発展するでしょう。 そのため、もしもストーカーだと思っていたのが自分の勘違いだった場合、相手のことを傷付けてしまうし社会的信用も自分のせいで失ってしまう、という想いがあり慎重になりがちです。 その結果、つきまといがエスカレートするまで放置してしまうことが多いでしょう。

実際につきまとい被害にあった人はどのようなシチュエーションでつきまとい行為をされたのでしょうか？ ここからは、職場で体験した恐怖のつきまといエピソードについて見ていきましょう。

毎朝、駅で待ち伏せされた

「以前勤めていた会社で、あまり親しくないのにやたらこちらを見てくる同僚がいたんです。 『何だろう？』と思っていた頃、いつも通り会社へ向かうため駅へ行くとその同僚の姿がありました。 今までその駅でその同僚の姿を見たことが無かったので『ここら辺に引っ越したのかな？』と思っていたら、特に話しかけてくる訳でもないのにやたら私の後ろを付いてきました。 後日職場で知ったのですが、その同僚は引っ越しておらず普段はあの駅からかなり遠い駅を利用しているようでした。 それから毎日駅で待ち伏せされるようになり、気持ち悪くて転職しました」（33歳・事務） このように、毎朝駅で待ち伏せされたという体験を持つ方がいました。 早起きして、わざわざ遠い駅まで毎日通っていたのかと思うとぞっとしますね。

昨日一緒にいた男は誰？とラインがきた

「仕事が終わってから彼氏とデートして、翌日会社へ行くとLINEが届きました。 違う部署の男性からでメッセージを開くと、『昨日一緒にいた男は誰？』と来ていました。 どうやら昨日彼氏とデートしたのを見られたようですが、何故そんな事を聞いてくるのか分からないし、どこから見ていたのかも分からず怖くなりました。 その男性とは数回程度しか会話したことが無く、特に親しい訳でもありません。 怖かったのでしばらく彼氏の家に泊まっていましたが、それからは何もありません」（26歳・会社員） 彼氏とデートしていたのを見て、わざわざ一緒にいた男性について聞いてくるつきまといにあったという体験でした。 どこから見ていたのかも分かりませんし、親しくないのにわざわざLINEで聞いてくるのが怖いですね。

隣の部屋に引っ越してきた

「職場でやたら話しかけてくる男性がいたのですが、その男性が隣の部屋に引っ越してきた時は本当に恐怖でした。 私がそのマンションに住んでいることを知っていたようで、引っ越しの挨拶に来た男性を見て私が驚いていると『〇〇さんの隣の部屋にやっと空きが出たからようやく引っ越してこれた』と笑顔で言われました。 もう急いで職場に連絡し、引っ越し先を探し、次の家が決まるまで彼氏の家に居候していましたね。 仕事は勿論やめて、今は違う仕事をしています」（31歳・保険） なんと、隣の部屋に引っ越してきたという恐怖体験もあるようです。 偶然ならまだしも、そこに住んでいるという事を知った上で引っ越してくるのですから女性にしてみれば、恐怖でしかありません。

「怪しい」と感じたなら、どのような行動をとればいいのでしょうか？ ここからは、職場で対策できるつきまとい防止法について見ていきましょう。

二人きりにならないこと

まずは、二人きりにならないことを心掛けましょう。 もしも、つきまとい男性と二人きりになってしまうと何をされるか分かりません。 取り返しのつかないことになってからでは遅いので、たとえ職場であっても油断せず二人きりにならないようにしましょう。 予め上司や同僚など周囲の人に相談しておくことで、二人きりにならないよう協力してくれるかも知れません。 残業の時に二人きりになりそうだったら、誰かと残業の日にちを代わってもらったり、帰りが同じ駅ならなるべく人混みを歩きましょう。

相手と、プライベートな会話をしないこと

なるべく、プライベートな会話をしないように気を付けましょう。 「昨日何をしていた」「どこのお店によく行く」「どこの駅を利用しているか」など、プライベートな情報の入った会話を避けることで相手に余計な情報を与えないようにして下さい。 プライベートな話をしてしまうことで、つきまとい行動が社外にまで及んだりすることもあります。 また「自分の知らないことばかりだ」と思い、全てを把握しようとつきまとい行動が悪化することもあるため、プライベートな会話を避けて仕事の話のみにしましょう。

彼氏がいるアピールをすること

彼氏がいなくても、彼氏がいるということをアピールしておくことでつきまとい行動を制限することが出来そうです。 「付き合いたい」「相手も自分を好きなはず」と思ってつきまとい行動に出ている場合、彼氏がいるということを知れば諦めてくれることもあります。 出来れば「彼氏と同棲している」「家の近くに彼氏がいる」ということまでアピールしておくことで、職場内だけでなく社外でのつきまといも防げることが出来るかも知れませんね。

動じず、冷静な行動を見せること

嫌がったり、怖がったりしてしまうのは仕方がないことなのですが、そのような反応や行動を見せることで逆に相手が喜んで興奮する恐れもあります。 反応が返ってくるということが嬉しく感じてしまうのかも知れません。 ですので、動じずに冷静な行動を見せた方が良いでしょう。 どれだけ動揺していてもあくまで平静を保ち、「何でもない」「気にしていない」という風に装って下さい。 無関心な態度が一番、つきまとう相手にとっては嫌な反応でしょう。

相手を刺激しないこと

相手を刺激してしまうと、どのような行動に出るか分からないため危険です。 刺激しないようにしましょう。 例えばつきまとい行動が頭にきて、相手に「つきまといを止めて」ときっぱり言ってしまうと、相手が逆上してくる恐れもあります。 そのため、相手と直接戦うような姿勢は見せずに、相手を刺激しないようにできるだけ無関心を装いましょう。 話しかけられても急に避けるのではなく、普通の態度で接した方が良さそうです。 ですが「普通の態度」を意識するあまり愛想を振りまいてしまうと相手がつけあがることもあるため、笑顔は控えましょう。

もし本当に職場の男性から付きまとい被害にあったら、どうすれば良いのでしょうか？ 最後は、つきまとい被害にあった時の対処法について見ていきましょう。

証拠や記録を残しておこう

証拠や記録を残しておくと、後で警察や会社に訴える際にとても有利です。 証拠や記録が何もないと、相手にシラを切られてつきまとい行動は無かった、と判断されてしまうこともあります。 そのため、無理のない範囲で証拠や記録を残しておきましょう。 例えば「駅まで付きまとわれた日と時間帯をメモしておく」「届いたLINEを保存」など、些細なことでも証拠や記録を残してまとめておきましょう。 また、社内に防犯カメラがあるなら、防犯カメラに映る位置でなるべく行動することでつきまとわれている映像も残るはずです。

親・兄弟、友人に協力してもらおう

つきまとい被害にあった時は、一人で解決しようとしない事です。 必ず、誰か身近な人に相談しましょう。 親や兄弟、友人、職場の同僚など、相談して協力を仰ぎましょう。 何かあった時でもすぐに理解して駆けつけてくれるように、周囲の人たちに予め相談して下さい。 そして、彼氏がいるなら彼氏に送り迎えを頼んでみましょう。 会社までは無理でも、最寄の駅までや家の近くまでなど、出来るだけ一人にならないような環境を作って下さいね。

上司に相談しよう

ある程度の証拠や記録があるなら、上司に相談してみましょう。 すぐに理解出来なくても、証拠や記録があるなら理解してくれるはずです。 上司に相談することで、何かしら対策をしてくれるはずです。 つきまとっている相手と仕事を組ませないようにしたり、残業や休日出勤などを被らないようにすることもできるでしょう。 また、上司の判断で更に上の立場の人に話がいけば、つきまといの相手の部署異動も出来るかも知れません。 一つ注意が必要なのが、もし穏便に済ませたいのであれば、上司にしっかりとその事を伝えることです。 「相手を逆上させたくないので、上司に相談している事をバレないようにして下さい」と伝えることでこっそりと動いてくれるはずです。

外部機関、窓口に相談しよう

外部機関や相談窓口に相談することで、具体的にどのような対策や行動に出ればいいのかなどアドバイスが貰えるはずです。 夫人相談センターや、男女共同参画センター、犯罪被害者相談窓口など、相談できる外部機関が沢山あります。 今の不安な気持ちを外部機関に相談することで、少し気持ちを持ち直すことが出来るかも知れませんね。 「警察に行くほどではない」と自己判断している場合も、専門的な立場から見ると「危ない状況」と判断されることもあります。 まずは外部機関に相談してみましょう。

警察に相談しよう

つきまといに恐怖を感じて、不安な気持ちがずっと続くのは嫌ですよね。 証拠や記録を残して、周囲の人や上司など会社にも相談したら、警察にも相談しましょう。 証拠や記録を持って行って、今の状況や実際にどのような被害があったのかについて話してみて下さい。 すぐに逮捕、という風にはならないと思いますが、事前に警察に相談することで「自宅周辺の見回りを増やしますね」と言ってくれたりする場合もあります。 警察に相談したという安心感も得られるはずです。

いかがでしたでしょうか？ 毎日通う職場でつきまとい被害に合うのは、恐怖以外のなにものでもありません。 つきまとい行動をする男性は「相手も好きなはず」「付き合いたい」などの行きすぎた恋愛感情を持っていたり、恨みからくる行動でつきまといをしていることもあるようです。 職場はつきまとい被害の多くなりがちな場所なので、普段から気を付けておきましょう。 プライベートな会話を控えたり、彼氏がいるアピールをしておくと防げることもあります。 実際に被害に合ってしまったら慌てず、周囲の人や会社、外部機関、警察など相談することが大切です。 一人で抱え込まないようにして下さいね。 恐怖のつきまとい男性に気を付けましょう！