中絶を経験した彼氏の気持ちって？どう話し合いどう付き合うべき？

中絶って女性にとっては本当に不安でおそろしくて、辛い出来事ですよね。 ほんのひと時であれども、一度は自分のお腹のなかに宿った命を自らの判断で絶ってしまうというのは、とてつもなく大きな不安や、罪悪感などが襲いかかるものだと思います。 今後子供を授かることができるのか？など、女性にとっては今だけの問題でなく、これから先も不安が付きまとう大きな問題ですが、果たして彼氏のほうはどう思っているのでしょうか？ 彼氏の気持ちと今後の付き合い方を見ていきましょう。

女性にとっては自らの身体を傷つける中絶。 自分を責めたり、精神的にも不安定になりがちで、自分のことでいっぱいいっぱいになってしまうこともあるでしょう。 ですが、中絶後も彼氏と関係をうまく保とうと思うのなら、自分のことばかりではなく、彼氏の気持ちを理解することも大切です。

中絶は女性だけでなく男性の心も傷つけるもの。

中絶によりあなたの気持ちはとても傷ついていることでしょう。 「わたしは心も身体も傷ついているのに、彼氏にとっては何もなくて、なんてことない出来事なのかも」などとマイナス思考になってしまい、彼氏のことを責めてしまうこともありますよね。 確かに中絶は女性の心も身体も傷つけてしまうもの。 ですが、男性の心も傷つけているのです。

では一体彼氏はどう思っているのでしょうか？ 罪悪感だったり、この先の不安だったり、自分のことでいっぱいいっぱいで、なかなか彼氏の気持ちまで考えたり、思いやれる余裕はないですよね。 その気持ちも理解できますが、彼氏の気持ちを知ることもこれからのあなたにとって大切なことです。 ここでは彼氏の気持ちについてご紹介します。

愛しているはずの人傷つけてしまい、やるせなさを感じている

彼氏は愛しているはずのあなたを傷つけてしまったことにやるせなさを感じているでしょう。 これから先もずっと、「実際子供が欲しくなったときに授かることができるのかな」という不安と戦わなければいけない原因を作ってしまったこと、手術により実際あなたの身体に傷をつけてしまうことになること、大きな不安や罪悪感であなたの心を傷つけてしまったこと、本当にやるせなく感じているはずです。 いくら二人の子供だと言っても、いざ中絶となると結局傷つくのは女性自身で、男性の身体に傷はつきません。 「自分がこの辛さを代わってあげることができたらいいのに...」と、自分が身代わりになることができないもどかしさで、彼氏自身も苦しんでいることでしょう。

自分の彼女との子供を堕した罪悪感を感じている

あなた自身は、一度自分のお腹の中に宿った命を絶ってしまったことに、本当に大きな罪悪感を感じていることでしょう。 でも、それはあなただけではなく、彼氏自身も自分の遺伝子が組み込まれた、自分とあなたとの間にできた命を絶ってしまわざるを得なかったことに、罪悪感を感じていることでしょう。 「実際に生まれていたらどんな子だったのかな、どっちに似ていたのかな」などとあなたもきっと考えたことがあるかと思いますが、それと同じく彼氏もそう考えています。 ふたりの半分ずつで宿った命です。 あなただけではなく、もちろん彼氏も罪悪感を感じています。 「だからといって罪が半分になるわけでもないし...」とあなたは自分を責めてしまうかもしれませんが、彼氏も同じぐらい罪悪感を感じていることは覚えておいてください。

子供を産んでいいよと言ってあげられなかった自分を一番責めている

彼氏は「産んでいいよ」と言ってあげられなかった自分をとても責めています。 今の立場や、仕事、収入、いろんな面での不足が自分自身にあって、結果的にあなたを傷つけることになってしまったことを、そうせざるを得なかった自分を不甲斐なく思っていることでしょう。 実際に出産・子育てとなると「好きだから」という気持ちだけではどうしても乗り越えられない、「お金」が必要になってくるという現実問題があります。 「自分がもっと立場のある人間だったら」「自分がもっと稼げていたら」などと彼氏も自分を責めているでしょう。 出産ができるのは女性だけですが、言い換えるとその間は女性は物理的に働くことはできませんし、その間のお金を稼ぐことは男性だけができることです。 まだ学生だから、入社したばかりで収入が少ないからなど様々な理由があると思いますが、好きという気持ちだけではカバーできない現実問題があり、「産んでいいよ」と言ってあげられない自分を一番責めていることでしょう。

一生責任を取らないと、と義務感に縛られる

彼氏はこの先もずっと、一生責任を取らないとと義務感に縛られている場合もあります。 女性にとって中絶は「堕したら終わり」ではもちろんないですよね。 「この先子供が欲しいと思ったタイミングで本当に授かることができるんだろうか？」「この中絶のせいで今後妊娠しにくい身体になったら？」などと先のことを考えても不安でいっぱいですよね。 その逆も然りで、彼氏自身も「一生考えなければいけない、逃げることのできない不安を植え付けてしまったのだから、自分が責任を取らないと」と義務感を感じています。 女性にとっては、今の彼氏と別れて新しい彼氏ができたとしても、本当に一生付きまとう問題ですが、正直彼氏にとっては、次の新しい彼女ができてしまえばもう関係のないことなんじゃないかと、不安に、また恨めしく思ってしまいますよね。 ですので、もしあなたの彼氏が、今のあなたのそんな気持ちを理解して「一生責任を取る」と義務感を感じているのであれば、それはとても素敵なことですし、あなたの一生の相手なのかもしれません。

もう今までとは同じようには関われない

もう今までとは同じようには関われないと思っている。 その「同じように」がどっちに転ぶのかで大きな違いはありますが、ひとつは「よりあなたとの付き合いを真剣に考える」パターン。 今は自分の収入や立場など現実的な問題があり、中絶をせざるを得なかったけど、次もしこのようなことがあれば、絶対にその事実を喜んで受け入れることができるように、産めるようにと、真剣に準備を始めることもあるでしょう。 「一緒に住もう」や、「貯金をする」などと、現実的に彼氏が動き出したのであれば、今までと同じではなく、あなたを「この先家族になる相手」として真剣に捉えている可能性があります。 もうひとつのパターンは、とても残念ですが、もうあなたとは今後付き合えないと思っているパターンです。 あなたのことを深く傷つけてしまったことを後悔して、それに添い遂げることのできない力不足の自分と向き合うことができなくて逃げ出したくなっているのか、ただただこの件に関して今後もずっと責められるんじゃないかなどと面倒に感じてしまっているのかです。 そういう対応を取る彼氏なのであれば、いずれにせよあなたの一生のパートナーではなかったと思うので、中絶したことを正解だと思い、前向きに捉えましょう。

中絶後はあなたの気持ちも不安定になっていると思いますし、彼氏もどうしたらいいかわからなかったりなどで、二人の関係性自体も危うくなってしまうことも少なくないでしょう。 そんな二人の関係性を改善するにはどうしたらいいのでしょうか？ 彼氏の気持ちを汲み取って関係を改善する方法をお伝えします。

一度お互いが中絶に対して思っている本音を伝え合う

綺麗事ばかりでは、あなたも納得できずもやもやしてしまいますよね。 一度お互いが中絶に対して思っている本音を伝え合いましょう。 デリケートな話題なので、どう伝えたら良いのかも難しかったり、「本当の気持ちを伝えて関係が悪くなったらどうしよう...」などと不安に思うこともあると思いますが、本音を伝え合わないまま、表面上の関係性を続けることのほうが、最終的にあなたと彼氏の関係性を悪くしてしまうことになります。 自分の本音を彼氏にぶつけることで、あなたも多少なりとスッキリし、彼氏の本音を聞くことで納得できる部分もあることでしょう。 勇気のいることではありますが、ふたりにとって大きな問題だからこそ、本音を伝え合う必要がありますよ。 どちらかが本音を隠してしまうようであれば、うまくいかないので「お互い本音を伝えよう」というのを大前提としてふたりの認識にしておくようにしましょうね。

感情的にはならず、相手も自分も責めない

感情的にならず、相手のことも自分のことも責めないようにしましょう。 精神的に不安定になってしまうあなたの気持ちも十分に理解できますが、こういう時だからこそ、感情的にならないようにするのが大切です。 感情的になってしまうことで、伝わるはずの言葉も、伝わらない可能性があります。 また、今のあなたにとっては残酷に聞こえてしまうでしょうが、中絶という事実は事実ですし、取り消すことも、後戻りすることもできません。 「あの時、あなたがああしてれば...！」などと相手のことを責めたとて、もはやどうしようもないことです。 終わったってしまったことに対して、相手のことを責めても、自分のことを責めても、そこからは何も生まれませんよ。 感情的にならず、冷静に、また論理的に今後どうすべきかを考え、話し合えるようにしましょうね。

罪悪感や責任感を度外視して今後一緒にいたいのかを話し合う

罪悪感や責任感を一旦度外視して、本当にふたりが今後一緒にいたいと思っているのかを話し合いましょう。 もちろん中絶という事実には罪悪感や責任感がどうしても付きまといますよね。 それを度外視するというのはなかなか難しいことかもしれませんが、彼氏が「中絶をさせてしまったのだから、すぐに別れるわけにはいかない...責任を持って付き合っておかなければ」と考えていたとしたら、それはあなたにとっては不本意ですよね。 もちろん罪悪感や責任感をナシにすることはできないというのは重々承知ですが、ふたりの中で一旦それを置いておいて、本当に相手のことをどう思っているのか、今後も一緒にいたいと思っているのかを話し合うというのはとても重要なことです。 だからといって「罪悪感や責任感を感じなくていいよ、ナシにしていいよ」というわけではないと思うので、その点を彼氏に伝え間違えないように注意しましょうね。

見えなくても同じように傷ついている彼氏の気持ちを配慮した言動をとる

見えなくても同じように傷ついている彼氏の気持ちを配慮した言動を取りましょう。 あなたの身体は実際に傷ついているし、心ももちろん傷ついていますよね。 「私ばっかり傷ついている...」「中絶はどうあっても女性だけが傷つくもの」などと思ってしまいがちですが、果たして本当に彼氏は全く傷ついていないのでしょうか？ 彼氏が傷ついているそぶりを見せていなかったとしても、それはあなたへの配慮で、「彼女がこんなにも傷ついているのに、自分が傷ついているような態度を見せてはいけない」と思っている場合もありますよ。 「あなたは全然傷ついてないじゃない！」「あなたには関係の無いことなんでしょ？」などとつい言ってしまいそうになりますが、彼氏も見えなくても同じように傷ついていることでしょう。 自分のことばかりではなく、彼氏の気持ちも配慮してみてください。 今は自分のことでいっぱいいっぱいになってしまう気持ちもわかりますが、少し気をつけて彼氏を見てみることで、違った見え方ができ、自分の思い込みを改めることになるかもしれませんよ。

中絶というふたりの間の大きな出来事だからこそ、彼氏が自分のことを本当はどう思っているのかや、彼氏の人間としての本質が見えたりもしますよね。 彼氏の対応や考えによっては別れたほうがいい場合ももちろんあります。 ここでは中絶後に彼氏と別れるべき3つの場合をご紹介します。

中絶させたことを全く悪いと思っている様子も傷ついている様子もない

彼氏が全く悪いと思っている様子も傷ついている様子もなければ、スッパリ別れましょう。 ふたりの責任でできた子供ですので、中絶はもちろんふたりの問題です。 実際に手術を受け、傷つくのはあなたの身体なのに、彼氏が全く悪いと思っている様子もなければ、傷ついている様子もないということであれば、残念ながらあなたは本当に愛されていなかった可能性があります。 もしくはあなたのことを都合のいい女だと思っているのかも。 「これはふたりの問題じゃないの？私だけの問題なの？」などと切り出し、彼氏がはぐらかしたり、上部だけの甘い言葉を囁くようであれば、今の彼氏は残念ながらあなたの一生の相手ではありません。 こういった問題が起きたときこそ、人間の本質が見えたりするものですので、「むしろ早い段階で彼氏の本質が知れて良かった」ぐらいの気持ちでいきましょう。 この先その彼氏と付き合ってたとしても、あなたは幸せになれていなかったはずです。 あなたの貴重な人生の時間を無駄にしなくて良かったですよ。 早い段階でそれを知ることができるきっかけがあったことに感謝するぐらいの心意気で、前向きにいきましょう！

話をするたびに違うことを言うなど発言に一貫性がない

話をするたびに違うことを言うなど、発言に一貫性がない場合も別れを考えるべきです。 本当にあなたのことを好きで、今回の件について誠実に考えているのだとしたら、話をするたびに違うことを言うなんてことはあり得ません。 「ちゃんと働くから、そしたら本当に俺の子供を産んでね」などと言っていたのに、実際仕事の話をしたらはぐらかされたり、一緒に住む提案をしたら、「まだ時期じゃないから...」などと曖昧な返答しかなかったりするようでしたら、残念ながら彼氏はあなたに本気だったわけではなく、あなたは適当に扱われている可能性があります。 そもそも話をするたびに違うことを言うような、一貫性がない男性をあなたは今後もずっと信用できますか？ そんな彼氏のことを信用してこの先もずっと一緒にいれますか？ 付き合いを続けていく上で「信用」は最も大切です。 あなたがこの件で少しでも彼氏を「信用できないのかもしれない...」と思うようであれば、この先間違いなくうまくいかないでしょう。 疑心暗鬼になりながら、付き合いを続けることは、あなたの心を疲弊させてしまい、辛い思いをしてしまうことになります。 早めに別れを切り出したほうがあなたのためですよ。

次に子供ができた場合も含め、彼氏と一緒にいて幸せになれる未来が見えるのか

次に子供ができた場合も含め、彼氏と一緒にいて幸せになれる未来が見えるのかをよく考えましょう。 確かに今回の中絶は、年齢や金銭的なことや、立場など、現実的にどうしようもない問題があり、そうせざるを得なかったのかもしれません。 では、果たして年齢や、金銭的なこと、立場などがクリアになったとき、あなたは今の彼氏と一緒にいて本当に幸せになれる未来が見えますか？ 彼と結婚して、子供を産んで、幸せな家庭を築けるイメージができますか？ 「彼が就職してきちんと働いていれば、間違いなく結婚していたし、出産していたと思う」など、あなたにイメージができるようであれば、本当にタイミング的に「今」ではなかっただけで、今後ふたりの間にまた命を授かって幸せな家庭を築ける未来があるのかもしれません。 しかし、逆にそのイメージができないようであれば、少し考え直してみてください。 もちろん今の彼氏と本当に結婚するのかどうかなどは全く別の話ですが、将来の幸せなイメージができないような相手と付き合っていることが本当にあなたにとって幸せなことなのか、正しいことなのかには疑問が生まれます。 今回の出来事はあなたの幸せについて考える大切なきっかけなのかもしれませんよ。

いかがでしたか？ 中絶はあなたにとって本当に辛い経験だったでしょう。 人生でどう何度も経験するものでもない、大きな出来事だからこそ、普段の生活では見えなかった彼氏の本当の気持ちや、人間としての本質が見えるきっかけでもあります。 本当に今の彼氏があなたを幸せにしてくれる相手なのか、あなたの幸せのために考えてみましょうね。