デジャブの意味とは？例文からデジャブをみる原因まですべて解説！

「デジャブ」の意味をご存じですか？ よく耳にする「デジャブ」という言葉ですが、どのような意味なのでしょうか。 まずは、デジャブの意味について見ていきましょう。

デジャブとは既視感のこと

デジャブとは、既視感のことを意味しています。 「あれ、この風景のこの感じ、どこかで見たことがある」などと、一度体験したことがあるかのような錯覚に陥る状態がデジャブですね。 実際に昔見たことがあるものを「昔、見たことがある」と思う状態ではなく、初めて目にするもののはずなのに、なぜか既視感を感じ、しかし記憶を探ってもやっぱり見たことがないはず、と思うような状態はまさしくデジャブでしょう。

「デジャブ」という言葉は、どのように使うのでしょうか？ ここからは、デジャブを使う時の例文について見ていきましょう。

引越し先でデジャブを感じた

「引っ越し先でデジャブを感じた」という例文は、引っ越しをした新しい土地でデジャブを感じたという事ですね。 引っ越しをした場所という事は、今まで住んでいた場所とは別の場所という事なので、「懐かしい」という感覚や思い出がある訳ではありません。 そのため、新たな土地で「この瞬間のこの風景、見たことがある」と感じるならそれはデジャブの可能性が高いでしょう。 引っ越し先で「初めて住む場所なのに、この光景見たことがある」と思った時などにこの例文を使用します。

さっきの発言にデジャブを感じた

「さっきの発言にデジャブを感じた」という例文は、誰かが言った発言に対し、デジャブを感じたという事ですね。 思い出話に対して「懐かしい」と思う感覚ではなく、初めて相手が発言した言葉なのに、なぜかその発言に既視感を感じるという事でしょう。 誰かが言った発言に対して「この言葉、このシチュエーションで聞いたことがあるな」と思った場合などに「さっきの発言にデジャブを感じた」という例文が使用できます。

どのような時に、デジャブを感じることが多いのでしょうか？ ここからは、みんなのデジャブ体験について見ていきましょう。

友達と会話をしている時に、以前話したことがある会話だとを感じた

「放課後の教室で友達と恋愛話をしている時に、友達が言った『私の好きな人は〇〇君』という発言に対して、『あれ？この前この話しなかったっけ？』とデジャブを感じました。 以前話したことがある会話だと思って友達に聞いてみたのですが、好きな人を私に伝えるのは初めてといっていたので、この会話をするのも初めての様でした。 これってデジャブなのかな、と不思議です」（18歳・高校生） 友達と会話している時に、「話したことがある会話だ」と思い聞いてみると初めてした会話だと言われたようですね。 以前話したことがある会話だと思っていたのに、初めてする会話だったという体験談です。

目の前の人の行動を観察していたら、以前同じような行動をしたと感じた

「この間待ち合わせをしている最中に暇だったで、目の前にいた人の行動を何気なく観察していたのですが、道に落ちていた空き缶を拾ってごみ箱に捨てており、それを目にした瞬間以前同じような行動をした、と瞬間的に感じることがありました。 ですが記憶を探っても、自分が道に落ちている空き缶を拾ってごみ箱に捨てたような記憶はなく、なぜあの瞬間そう思ったのか不思議ですね」（30歳・会社員） 見知らぬ目の前の人の行動を見て、「以前同じような行動をした」と感じたものの、記憶を探ってみてもそのような思い出はなかった、というデジャブでした。 自分だけでなく他人の行動にも既視感を覚えるようですね。

初めて行った旅行先が、一度行ったことがあるように感じた

「初めて彼氏と訪れた旅行先が、なぜか一度行ったことがあるように感じました。 でも実際に行った記憶はなくて、家族に聞いても『行ったことはない』と言われて、小さいころの記憶でもないようです。 意識していない時にテレビなどで見ていたのでしょうか？ あの瞬間は本当に『来たことがある』となぜか確信していました」（26歳・事務） 初めて行った旅行先が、一度行ったことがあるように感じたというデジャブでした。 周囲に確認してもやはり実際に行った形跡はなく、腑に落ちない様子ですね。

新曲が昔聞いたことがあるような曲だった

「好きなアーティストの新曲が出たのでわくわくして聞いてみると、昔聞いたことがあるような曲でした。 でも新曲なので、聞いたことがあったらおかしいですよね。 以前出している曲に似ている訳でもなく、『昔聞いたことがある』となぜか確信を持って、不思議な体験でした。 似ている曲を知らないうちに聞いて、そう思ったのでしょうか」（35歳・製造業） 新曲のはずなのに、昔聞いたことがある曲だと感じるデジャブもあるようです。 その曲に似ている曲を聴いたという訳でもなく、不思議ですね。

新しいCMが、昔見たことがあるようなCMだった

「妹と一緒にリビングでテレビを見ていた時、『あっこれ新しいCMだ』と妹が言ったCMが、昔見たことがあるようなCMでした。 昔見たCMに似ているという意味ではなく、昔確かにどこかで見たことがあると思えるようなCMで、『本当に新しいCMか？』と思い検索しましたが、やっぱり新しいCMでした。 何かと勘違いしていたのでしょうか？」（20歳・大学生） 新しいCMが昔見たことがあるCMだった、というデジャブもあるようです。 昔流れていたCMに似ているという訳ではなく、昔そのCMを見たことがあると確信するような不思議な感覚のようですね。

そもそも、どうしてデジャブが起きるのでしょうか？ ここからは、デジャブの原因について見ていきましょう。

激しい思い込み

激しい思い込みをすることで、デジャブだと勘違いしてしまう事があります。 例えば過去の記憶なのに「絶対こんな記憶はない、これはデジャブだ」と激しい思い込みを行うことにより、起こった出来事がデジャブだと信じ込んでしまう事もあるでしょう。 もう少し疑い深く「もしかしたら過去にこんな事があったかも」と考えると記憶を思い出すことが出来てデジャブではなかった、となることがありますが、激しい思い込みをしてしまうともうその考え以外考えられなくなってしまうため、デジャブだと間違った認識を持ちやすいのですね。

ストレスを感じている

ストレスを感じている時にもデジャブは起こります。 デジャブは頭の中で起こっている出来事で、ストレスや疲労を過剰に感じていると脳が疲れ切っており、疲れ切った状態であると脳が誤作動を起こしやすいのでしょう。 普通に考えればただの記憶違いや、勘違いなのに、脳がストレスを受けて疲れている状態だと「デジャブだ」と感じてしまう事があるのです。 普段からストレスをため込み発散できずにため込んでしまっていたり、仕事などで一時的にストレスが溜まっている状態であると脳が正常に作動せずデジャブだと勘違いしてしまうという事ですね。

脳の機能障害

スピリチュアルな話ではなく、現実的に考えると脳の機能障害である可能性もあります。 毎日のようにデジャブを感じていたり、あまりにもデジャブを感じることが多いようなら、記憶障害などの何らかの障害の場合もあるのです。 記憶障害や精神疾患など、脳の機能に異常があることが原因でデジャブを頻繁に感じるのでしょう。 デジャブをスピリチュアル的な視点で見ていると脳の機能障害に気づくのが遅れてしまう事もあるため、あまりにも頻繁に起こるならデジャブを不思議な出来事で終わらせずに、体の異常を疑ったほうが良さそうですね。

目の機能障害

デジャブは脳の障害だけでなく、目の機能障害が原因になっていることがあります。 右目と左目の情報が脳に届くまで多少の誤差があり、そのため片方の目が見た情報が先に脳に到達し、左右の目で同時に見たと思っている情報でもどちらかの目の情報が先に脳に入ってしまうことがあるのです。 そのため、「あれ、この景色見たことがあるな」と一瞬で思う訳ですね。 このように目の機能の障害によりデジャブが引き起こされているケースもあり、人間の身体的な機能が原因となっているパターンもあるようです。

デジャブによく遭遇する人は、どのような特徴を持っているのでしょうか？ ここからは、デジャブによく遭遇する人の特徴について見ていきましょう。

10代、20代のような年齢が若い人

デジャブが起こりやすいのは経験豊かな高齢の方ではなく、10代や20代のような年齢の若い人なのです。 その中でも特に12歳から25歳の間の年齢層にデジャブが起こりやすいとされていて、その年齢を超えるとデジャブは少しづつ減っていく傾向にあります。 なぜ年齢の若い人にデジャブが起こりやすいのかは分かっていませんが、様々なことを初めて経験する機会の多い10代、20代の人はもしかすると脳の誤作動が起こりやすいのかも知れませんね。

旅行が好きで行動力が高い

旅行が好きで行動力が高い人は、いつもの行動とは全く違った行動をとることが多いため、デジャブが起こりやすいでしょう。 旅行というと見知らぬ土地に行き、見知らぬ人との出会いがあったり、まだ見たことのない景色を見たりすることが出来ますよね。 それらは脳への刺激となります。 また、行動力が高いと初めての事にも果敢にチャレンジするなど、いつもと違った行動をとりやすいでしょう。 そのため、これらの刺激が脳に与えられることによりデジャブの引き金となっているかも知れないのです。

ストレスを感じやすい

先ほども少しご説明しましたが、デジャブが起こる原因の一つにストレスを感じていることがあります。 そのため、普段からストレスを人以上に感じやすい人はそれだけデジャブが起こる回数も多く、デジャブが起こりやすい人といえるでしょう。 ストレスを感じることにより脳が疲労し、勘違いや錯覚などを起こしやすい状態となり、その結果デジャブが多くなってしまうようですね。 普段からストレスをため込んでしまっている人も、デジャブが多いでしょう。

肉体的なストレスがある

ストレスは、何も脳だけの話ではありません。 肉体的なストレスがあることで体が疲労しデジャブが頻繁に起こる事もあります。 仕事で体を酷使し疲れ果てている状態が続いていたり、自分の持つ体力以上の力を出すことが多い人など、肉体的なストレスを感じることでデジャブが起こるでしょう。 肉体的なストレスは脳へも影響し、勘違いや錯覚を起こしてしまいます。 脳と体は密接に関係しているため、脳によるストレスだけでなく肉体的なストレスもデジャブが起こる確率を上げてしまうようですね。

忘れたい記憶がある

忘れたい記憶があったり、トラウマがあったりすることでもデジャブが引き起こされます。 「忘れたい」と思っている記憶と似たような事が起こると、脳が強いストレスを受けてデジャブとなってしまう事が多いでしょう。 例えばいじめられた経験が「忘れたい記憶」となっている場合に、いじめに近いようなことをされただけでも脳は強いストレスを受け、トラウマがフラッシュバックしデジャブが引き起こされます。 このように忘れたいと思っている記憶がある人や、過去にトラウマを抱えている人などは人よりデジャブが起こりやすい状態と言えますね。

感受性が豊か

感受性が豊かな人は、いい意味でも悪い意味でも周囲からの影響を受けやすい人です。 少しの事でも感動したり笑ったりなど、他人の機微や感情に影響を受けやすいのですね。 そのため、このように感受性が豊かな人は周囲からの影響を受けることでデジャブが人よりも多くなる傾向にあります。 そして、先ほどもご説明したようにデジャブが起こりやすい人は10代、20代が多いですが、10代、20代の思春期の時期は誰でも感受性が豊かで周囲からの影響も受けやすい時期ですよね。 このように、感受性の豊かさもデジャブが起こる要因の一つとなっているため、感受性が豊かな人はデジャブが起こりやすいでしょう。

ところで、デジャブを止める方法はあるのでしょうか？ 最後は、デジャブを止める方法について見ていきましょう。

デジャブに対して不安感を抱きすぎない

何が原因でデジャブが起こっているのか分からなかったり、デジャブ自体、得体の知れないものなので、デジャブに対して不安感を抱いてしまう方もみえるかも知れません。 ですがデジャブに対して不安感を抱きすぎると、それがストレスとなり余計にデジャブが頻発してしまう可能性が上がってしまうでしょう。 そのためデジャブを止めたいなら、デジャブに対して必要以上に不安感を抱きすぎないようにすることが大切です。 得体の知れないものだと不安がらずに、デジャブを受け止めましょう。

デジャブをあえて楽しむ

デジャブをあえて楽しむことで、逆にデジャブが止まるかも知れません。 デジャブを気にしすぎて不安がるよりも、デジャブの不思議な感覚を楽しむことでストレスに感じなくなり、気が付けば自然とデジャブが減っていくでしょう。 デジャブは誰でも体験するものではないため、デジャブを体験した時は不安がるのではなく「貴重な体験が出来てよかった」くらいに思っておきましょう。 デジャブの不思議な感覚をあえて楽しむことにより、デジャブ自体に不安要素を感じなくなり、気にせず過ごすうちにデジャブの回数も減るはずです。

焦らずにリラックスする

デジャブを早く止めようと焦ってしまうと、デジャブ自体がストレスになってしまいます。 そうなると反対に、デジャブが起こる回数が増えてしまう可能性もあるため、焦らずリラックスすることが大切です。 焦れば焦るほど余計にデジャブが増えてしまうという悪循環になってしまう恐れもあるため、焦ってデジャブを止めようとするのではなく「早くなくなればいいな」くらいの軽い気持ちで受け止め、リラックスしましょう。

ストレスを解消する

溜まってしまったストレスを解消することも大事ですね。 デジャブの原因の一つとなるストレスは、日常生活で溜まっていってしまうものです。 日常の中で溜まる小さなストレスも、そのまま放っておくと蓄積されて大きなストレスとなるため、こまめに解消していくことでデジャブの原因を減らすことが出来るでしょう。 自分の好きな事をしたり、友達とお喋りしたりなど、「心地いい」「楽しい」と感じることを積極的に行うことで、ストレスは徐々に解消されデジャブも減っていくはずです。

いかがでしたか？ デジャブとは、「この景色見たことある」などと感じる既視感のことでした。 ただの思い出や記憶などではなく、実際には初めてみる光景や初めての体験のはずなのに、なぜか見覚えがあったり体験したことがあると確信する不思議な現象です。 ストレスや体の機能の障害など様々な原因がありますが、デジャブをよく体験する人には共通する特徴があり、感受性が豊かであったり比較的若い年齢の方が多いでしょう。 そしてデジャブに困っているなら、ストレスを解消したり不安を感じすぎないようにデジャブを楽しむことが大切です。 デジャブを怖がることなく、その不思議な感覚を楽しんでいるうちにいつの間にか起こらなくなるはずですよ！