恋愛共依存の関係って？タイプ別恋愛共依存の原因と克服方法を徹底解説！

こんにちは！MIROR PRESS編集部、ライターのMです。 突然ですが、あなたには大好きな人がいるでしょうか。 恋愛は幸せでもあり、でも好きだからこそ相手にのめり込んでいってしまう...そんなこともあります。 そもそもがお互いに好きで一緒にいることは間違いないのに、いつしか生活のすべてが彼中心になっている自分に気付いたとき「あれ..？最近私、彼としか会ってない」なんて思うことも。 今回は恋愛中に起こる「恋愛共依存」(きょういぞん、いそん)がテーマです。 人をすごく好きになることは素敵なことですよね。 でも共依存の関係になってしまうことで、自分を大切にできない女性がいます。 恋愛の共依存とは一体どういったものをいうのか？共依存になったときに、どんな危険があるのか？ その意味や特徴も含め、あなたがもし共依存だと思ったならそこから抜け出す方法をご紹介します。

まずは共依存恋愛の意味について触れていこうと思います。 そもそも「共依存」というのは、どちらか一方の状態を意味しているのではないんですね。 好きなあまりそのことで頭がいっぱいになって、ないと落ち着かない...自分でもコントロールできないといった状態を「依存している」と一般的に言いますね。 この依存が、自分だけではなく「お互いに依存している」となった時に「共依存」となるのです。 つまり恋愛共依存とは、恋愛において男女がお互いに強く依存しあっている関係性のことを言います。 依存とは何か？というところで考えるとお分かりいただけると思いますが、自分でも自分が冷静に見られないほど執着してしまう、またその状態を受け入れてしまっている状態ですね。

恋愛で共依存の関係がもたらす危険性って？

そんな恋愛しているうえでの共依存には、危険性をはらんでいることもあります。 一番最悪のパターンを例に出してお話しすると、例えばパートナーDV・デートDVなどの、恋人から受ける体や心への暴力を受けているのに逃げない女性は、この「恋愛共依存」に陥っているという事例がたくさんあるのをご存知でしょうか？ これは、お互いに「好きだから」ということを理由に、パートナーは好きだから、自分のものでいて欲しいからと束縛をする、束縛された方は過剰に怒られたり暴力を振るわれても「こんなに好きだからなんだ」と許してしまう.. といった強い恋愛共依存が起こっている例です。 第三者から見るとどう見ても「なんかおかしいよ」と思う事でも、本人たちにとっては習慣化されて、何がだめなのか、好きなのか、本当にそれで幸せなのかについて考えることをしなくなります。 今この瞬間のあなたは「そこまでじゃない」と思っていても、恋愛共依存には最悪、お互いを深く傷つけあってしまうかもしれない危険性がある、ということは忘れないでいてください。

では、恋愛の共依存がどんな意味なのかが分かったところで、もっと具体的に恋愛共依存になるとどんな状態になってしまうのかということを知っていきましょう。 大きく分けて3つの特徴的な心理と状態があります。 あなたはどうでしょうか、あなた自身とも照らし合わせながらチェックしてみてください。

《1》相手がいないと日常生活さえ送れなくなる

恋愛共依存は、相手がいない状態、相手が自分の知らないことをしている、といった「一人の時間を極端に恐れ、さみしさと強い孤独感を感じてしまう」という特徴があります。 時には仕事や他のことにも支障が出たり、相手と半日連絡が取れないだけでイライラしてしまう、他の事に集中できず大事なことを雑にしてしまうなど、日常生活に支障をきたすことがあるでしょう。 他にも相手がいない時間をやり過ごすことが苦手で、食欲がなくなったり食べすぎてしまう、眠れない、やる気が起きない...などの体調管理ができなくなる人もいます。 元々寂しがり屋で、恋をすると女友達や家族のことをそっちのけで恋愛一直線なタイプの女性や、好きな人がどうあるかによって一喜一憂してしまうタイプの女性は共依存の危険性があるかもしれません。

《2》常にパートナー優先の考え方になる

常にパートナー優先、というのは、分かりやすくタバコがやめられない人の心理を例に出しましょう。 タバコが好きで依存してしまっている人は常に「これが終わったらタバコが吸える」「喫煙できない店では食事したくない」大切な話があると言っているのに「待って、タバコ吸ってから」という風に、タバコが吸えるか吸えないかという考え方を無意識にしてしまっているでしょう。 これと通じるものがあり、恋愛共依存でパートナー優先となると「相手が嫌がるから友達と出かけない」「相手が仕事を休んだから私も休もう」「彼が嫌いな服装はしない」など、パートナーがどういったか、どうしたかで考えを変えてしまうということがあります。 また、当のパートナーの方もそんなあなたを見て「自分の事を好きだから当然」と思ってしまう、そう思いたいから自由を奪ってみたり、わざと傷つけたりしてそれでも離れていかないかどうか試してしまうのです。

《3》相手に異常に尽くし過ぎている

本来、恋愛とはお互いがお互いの価値観や大切なモノを認め合い、どちらかが尽くしている状態ではバランス感覚が保てないものです。 でも恋愛共依存になってしまうと、このバランスの悪さに気付くことができなくなります。 まるで「好きなんだから尽くしているつもりはない」とでも言うように、なんでもかんでもしてあげたり、自分の時間や自分を犠牲にしても相手に尽くすことが「愛情のカタチ」と思ってしまう。 共依存はお互いに依存しあっているので、パートナーも尽くしてくれる彼女を失うのが怖くて強く束縛したり、人間関係をさらに縛ったりします。 相手が困っていたらお金の事だろうがなんだろうが、無理をして助けていませんか。 明日も仕事で身体もしんどいのに「会いたい」と言われたら深夜に家を訪ねていませんか。 彼が嫌がることを徹底的に排除しようと、そればかり考えて友達と縁を切ったり夢を諦めたりしていませんか。 恋愛の共依存は、「えっ！？なんで！」と周りの人が感じるほど、相手に尽くしてしまうんですよ。

では、今度は恋愛共依存でも「カップル」に焦点を当てて考えていきましょう。 共依存の恋愛にうっかりなってしまうカップル、危険信号なカップルの特徴もあります。

タイプ①：二人だけで完結する世界に閉じこもる

「二人でいられればそれでいいよね」「他に何もいらないよね」...そんなことを言い合っていることも。 ラブソングに出てきそうな言葉ですが、実際に本気でこう思ってしまうカップルは狭い世界の中に二人きりで閉じこもってしまい、他の人間関係をないがしろにしてしまうことがあります。 そのせいでより一層「相手がいなくては成り立たない」という生活に入っていき、冷静に見てくれる友人や家族とも遠ざかってしまいやすくなるでしょう。 「愛」は大事で、みんな欲しいものです。 でも「愛がすべて」ではなく、「彼氏がすべて」ではなく、他の人間関係、友人、家族などもいてこそのあなたの人生、環境ですからね。 そして通常はそのことをお互いが分かっているはず。 カップルでお互いが二人きりの世界に閉じこもり、他のものを排除してしまう関係性は恋愛共依存の一歩手前かもしれません。

タイプ②：カップルの二人が平等でない間柄

先ほども少し触れましたが、カップルの二人なのにどちらか一方が尽くす状態、相手に従っている状態は、一見ただの片方の依存に見えて、共依存の可能性があります。 というのは、本当に純粋に好きな人があんまりにも尽くしてくれた時、「そんなにしてくれなくていいよ」「無理しなくていいよ」と思うものではないでしょうか。 不平等でないことを感じていても、そこに違和感がないパートナーにも問題があります。 これは尽くしてくれる相手に依存しているから、そのままにしているのであり、そんな相手を見て「愛されているんだ」と安心感を感じている傾向があるでしょう。

タイプ③：二人とも幼少期や家庭環境に問題がある

では、これまで見てきた①と②のカップルがなぜこのようになってしまうのか深く追ってみると、キーになるのは「家庭環境」「お母さん」です。 すべてがそうとは言い切れないかもしれませんが、そもそも恋愛をしてその相手に依存してしまう性質が作られてしまうのには、幼少期の愛情不足、自己否定感などが原因なことが多いんだとか。 理由があって小さい時から一人でいることが多かったり、愛情を感じられないことで、大人になっても「孤独感」が強かったり「自分の価値」に自信がないのです。 そのために大人になって恋愛をすると、「自分を認めて欲しい」「もっと愛して欲しい」と相手に尽くしすぎてしまったり、離れていかないように縛りたくなってしまうことも。 子供はお母さんに自信がないことは確認して、認めてもらうことで自信をつけていきます。 そして愛情を感じることで安心し、自分の価値を確かに感じることができるのです。 共依存になる人のお母さんを全否定しているわけではもちろんありません。 そのご家庭によってたくさんの事情があるでしょう。 それでも事実、幼い頃になんらかの寂しさ、愛情不足があって愛し方がわからない人はいます。 こう考えると誰を責めることもできない...複雑な問題ですよね。

ここまで進めてきましたが、「だったらどんなカップルなら共依存にならないの？」と疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。 そこで今度は反対に、好きでも共依存になりにくいタイプのカップルの特徴を見ていきましょう！

《1》友達も受け入れオープンな関係の二人

彼氏の友達も、彼女の友達も、その他の人間関係も受け入れて付き合いが二人で完結しない！ たとえば喧嘩も仲の良い時も「どうしたの？」「仲いいよね」なんて友達に突っ込まれているくらいの楽でオープンな関係のカップルは、思い込みが起きにくいので共依存になりにくいでしょう。 恋愛は二人のことで、二人にしか分からないことがたくさんあります。 でもなにかあった時に極端に「これは私たちの問題」「首つっこまないで」とかたくなにシャッターを下ろさず、たまには共通の友人に打ち明けたり、「どう思う？」と聞いてみたりできる関係性だから、強く依存しあって不器用な愛情をかたむけることが少ないでしょう。

《2》お互い自分のことも大切にしている

お互いの自分の事も大切にして、お互いがやりたいこと、一人の時間も充実していること。 自分のことを放り出して相手のことを大切にしていれば、当然ストレスが溜まります。 これが普通の感覚であり、共依存にはならないカップルです。 「今日は友達と遊びたいから帰ったらLINEするねー」「はいはいー」...それが自然で、たまには二人だけで思い切り楽しむというスタイルが当たり前に成立するカップルと言えそう。 結局はストレスを溜め込んだり、相手のことを嫌に思ってしまわないように、適度に自分の時間を持つことをしているのではないでしょうか。 共依存になりにくいだけではなく、恋愛そのものが長続きするようなカップルでしょう。

《3》二人の関係はつねに平等

二人の関係が平等でなくなったり、彼が傲慢になって冷たくなったりすると、彼女は「もっと大事にしてよ！」なんて拗ねて怒るのが自然なカップルの状態かもしれません。 付き合った二人には上下関係はなく、そういったものが出来ればすれ違います。 追いかけたり追いかけられたりする感覚や、付き合っても不安という感情は女性によくありますが、それは「平等でありたい」と思うからこそのものです。 不満や不安があれば彼にぶつけて、喧嘩して、泣きながら仲直りして...というのは自然なこと。 逆に共依存になるカップルは、平等でないことになんとも思わなかったり、それが正しい二人の形だと思い込んでしまうことが問題なのです。 本音をぶつけることができないのも、受け入れてしまうのも「自分を愛して欲しい」と極端に思っている恐れなのかもしれないですね...。

たくさん「恋愛共依存」の特徴や心理を見てきました。 さて、あなたは実際のところ、恋愛共依存になってしまっているでしょうか？ だとしたらとても心配ですし、気づいた今が抜け出すときなのではないかと思います。 好きな気持ちに嘘はないのでしょうし、本当はもっといい関係でありたい..そう思っているのではないでしょうか。 ここからは恋愛共依存から抜け出していくための方法をご紹介します。

少しずつで良いから彼との距離をおいてみて

すぐにはもちろんできない..！でも、彼との距離感、ほんの少しでも開けていきませんか。 共依存の気配がある人にとって「相手と距離をおく」ということはとても怖く、寂しさや不安がまず先にあるのだと思います。 ですがそのままでは、依存関係が強くなるか、抜け出すことがどんどんできなくなるでしょう。 勇気を出して、メールの回数や電話の回数を減らす、会うのは毎日でも泊まらない、忙しい時は「疲れているの」と言ってみる...そういったことを怖がらないでください。 そしてそうやってできた距離の隙間で、あなたがやりたいこと、好きなことをする時間を作りましょう。 細かいことは考えないで、ほんの少しだけでもいいのです。 距離をおいてみると、不思議と楽だな..と感じる夜もあるかもしれません。

周囲の人に助けを求めてみて

「二人だけの世界」から一歩、二歩くらいずつ外に出てみること。 周囲の人や信頼できる人に、素直に打ち明けてみるのも効果的な方法です。 共依存の関係は、秘密にしてふたりだけのルールに従って生活をしてしまいがちになり、誰かが入ってくることを嫌ったりもします。 なのであえてそこから抜け出すために、「もしかしたらお互いに依存してるかもしれない」と誰かに話しているだけでも気持ちが違ってくるでしょう。 そこでもしかしたら「心配してた」と言ってくれる友人もいるかもしれないし、「だったらもっと一緒にどこか行ってみようよ」と言ってくれる人もいるかもしれません。 大事なのは「このことを第三者が知っている」ということです。 助けて！と言わなくても、さりげなく助けを求めることでこれ以上深く依存することを防ぎます。

一人でいる時間も大切にしてみる

一人でいる時間がすごく寂しくて辛いのかもしれませんが、相手がいない時間を大切にしてみると、冷静に色々と整理する時間もできるはずです。 共依存っぽくなっているということは、仕事以外ほぼ相手のことを考えていたり、常に一緒にいることが当たり前になっていることもあるでしょう。 「一人でいる」だけで相手はあなたを嫌いになったりしないし、責めたりもしません。 そこで「なんで一人でいたいとか言うの？」と言われても「一人でいたい気分なだけ」と言えばいいです。 一人で自由な時間も大切に、あなた自身の時間を恋愛以外のことへ向けてみてください。

起きた出来事を書き出してみる

自分たちの状態を冷静に客観視するために、何があったか今までを振り返って書き出してみましょう。 例えば... ・家族に長く会っていないのは彼との付き合いをあまりよく思っていないから ・友達は彼が嫌がるから付き合いをやめてしまった ・毎日スマホチェックされている ・彼が電話に出なかったので何十件もかけてしまったことがある ・スケジュールを報告し合っている など、こんな風にあったこと、やりとりなんかでもいいです。 そして嫌でなければ誰か友達に見せてみたり、自分で冷静に見つめ直してみてはいかがでしょうか。 あなたと彼の状態に「気づくこと」「見ること」が大切で、それだけで共依存から徐々に抜け出していけるはずですよ。

専門家への相談も有効

どうしても気持ちが不安で、共依存だと思うけど一人でなんとかできるかわからない、怖いときはカウンセラーや専門家などプロに相談してみるのもいいでしょう。 本気の気持ちがあれば、かなり心強く、効果の高い方法です。 専門家はただ「共依存」「恋愛の相談」を聞くのではなく、そうなってしまった背景や、昔の事、原因をあなたの過去もひっくるめて引き出してくれます。 根本的な解決をしっかり目指すのなら、プロに頼ってみるのが近道だと言えるでしょう。 きっとあなただけではなく、あなたの話から考えて「彼にどう接していくか」ということもアドバイスをくれるのではないかと思います。 一度、考えてみてもいいかなと楽に構えておきましょう。

いかがでしたか？ 恋愛共依存について解説していきましたが、恋愛共依存になってしまっているからといって自分を責めることはしないでほしいと思います。 原因として家庭環境などにも触れましたが、誰かが悪いのではないからです。 共依存になってしまっても、気づきがあれば変わっていけるはず。 きっとあなたも彼も、本当に望んでいることは傷つけたり縛り合うことでもないですよね。 一人で苦しまず、誰かに打ち明けて甘えてみてください。 そしてゆっくりでいいので、もっと心から幸せでいられるカップルを目指しましょう。 筆者も応援しています。