セックスレスを理由に人工受精・体外受精は出来る。治療前の確認事項

人工授精・体外受精・顕微鏡受精の方法の違い

ここではあくまでセックスレスの場合に人工授精をしたらどうなるかの話を中心にしていくため一度方法についての医学的な詳しい説明をする事は避けますが、 それぞれ ・人工授精は精子を女性内の子宮に注入する方法 ・体外受精は精子と卵子を体外で受精させる方法 ・顕微鏡受精は厳密に言うと違うが、体外受精と方法論は同じ だと考えれば問題はありません。 セックスレスで治療を受けようとした場合、一番使用される可能性が高い方法は人工授精で、それでも受精する事ができなかった場合、体外受精にシフトしていく事が多いです。 ちなみに一番自然妊娠に近い方法が人工授精です。

人工授精・体外受精・顕微鏡受精の費用

人工授精は、一度の治療で１〜３万円が相場となっています。 一方で、体外受精では、一度での費用が1０～3０万円 顕微鏡受精では費用が一度での費用が3０～5０万円と体外受精・顕微鏡受精はかなり高額になっています。

人工授精・体外受精・顕微鏡受精の妊娠率

もちろん方法が違うので、妊娠する確率が変わってきます。一度で成功するのは相当珍しいのです。 実際の確率としては人工授精では約5%、体外受精では約15～25%、顕微授精では約15～20%となっています。

人工授精・体外受精・顕微鏡受精のお金周りでの注意事項

人工受精でも体外受精でも、セックスレスを理由に治療を受ける事は可能です。 しかし、セックスレスの場合ですと、助成金を受けられない可能性があります。 助成金の有無の判断は、担当医に一任されており、

当然医師の判断によって変わってくる事なので、一概に助成金が出るかどうかを判断する事はできません。 基本的にかなり高額な治療となってしまう事もあるので、治療を決定する前に、助成金について担当医に相談しておくようにしましょう。

人工授精・体外受精ともに、セックスレスが理由であっても、治療を受ける事はできます。 しかし、費用が相当かかること、特に男性は自分の子供という実感を持つ事が難しいこと、そして一度始めたら最後までやりきることなど、2人の同意なしに行なうのは難しいです。 始めてから、「やっぱりやめたい」とならないためにも、治療を始める前に確認しておくべき項目をご紹介します。

お互いに身体的な問題がないかを確認する

始めに人工受精の場合には、”男性の精子が正常である事”、そして”女性の卵子・子宮ともに正常であること”が必要条件となっています。 治療を時始めてから、異常が発覚するケースも少なくありません。 スムーズな妊娠を目指すためにも、事前に確認しておくことが大切です。

2人の同意を確認する

先ほども少し触れましたが、人工授精・体外受精ともに2人の同意が必要です。 いざ治療をするとなった時に、やっぱりやめたいと言い出す男性も多くいますので、一定期間は絶対に治療を続けるという意志をしっかりと確認しておきましょう。

その際に具体的な治療の流れや費用も知っておく

人工授精、体外受精ともに男性が想像しているよりも手間がかかったり、体外受精の場合には費用もかかってきます。 そのため、「治療を始めてみた時にこんなにめんどくさいとは思わなかったと」途中でやめてしまう男性もいます。 それを防ぐためにも、細かい段取りから費用まで全ての情報を知った上で治療をするかの決断をしてください。

治療する期間や回数をあらかじめ設定しておく

一度や二度の人工授精・体外受精で妊娠できれば問題は有りませんが、何度試してみてもなかなか妊娠できないこともあります。 その際に、いつまで続けるのかあやふやなままダラダラと治療を続ける事に対して、男性はもう諦めようと言ってくるというケースも多くあります。 それを避けるためにも治療を始めたら、"この期間でできなかったら諦める””この金額まで使ったら終わりにする”といったような期限を設けておきましょう。

男性が人工受精・体外受精に対して、抱いているイメージは女性が想像している事とは少し異なっています。 そして、男性ならではの考え方や印象もあります。 旦那さんに人工受精や体外受精の話を持ちかけるためにも、同意してもらいやすくするためにも男性の心理を見ておきましょう。

自分の子供だという実感が持ちにくい

男性が実際に射精した結果にできた子供ではないので、自分が作った子供という実感が感じにくいです。 そのため、人工受精・体外受精に抵抗を感じている男性が多いのも納得できます。

人工授精・体外受精には違和感を感じる

やはり、ここでも自分が膣内で射精していない事が問題になってくるようです。 なぜか違和感を感じる、あまり人工受精や体外受精はしたくない、出来るだけ避けたいと感じている男性は多いです。 その気持ちを理解した上で、話し合いが出来ると同意を得られやすくなります。

人工受精・体外受精を簡単に出来るものだと思っている

女性はきちんとリサーチをして、段取りや費用についても知った上で治療をしようと考えています。 しかし、セックスレスの夫婦の男性は、セックスや子作りに関心が薄い場合も多いので、自ら検索したりせずに手軽に出来るものだと思って治療に同意する事があります。 そのため、先ほどお話ししたような治療の途中でやめたくなるといった事態が発生してきます

実際にセックスレスだが、子供が欲しいという思いから人工授精・体外受精の治療を受けた方もたくさんいます。 その方の体験談をいくつかご紹介します。 人工授精・体外受精をするのかを決断するためにも、具体的な流れや体験してみた生の声を聞いてみましょう。そして、あなたたちのこれからを決めるのに役立つはずです。

セックスレスが原因で子供を授かることが出来ないなんて悲しいこと。 しかし、セックスレスでも人口授精や体外受精をすることが出来るとのことでした。その場合には、夫婦どちらともの強い意志や同意が必要になってきます。 ２人の気持ちが通じ合えば、お互いを励ましながら治療することが出来ることも。 今回の記事を参考にして、まずはお医者さんに相談してみてください！