中絶する理由はどんなことがある？仕事、経済的な都合…中絶理由別のすべき事

皆さん、こんにちは！MIROR PRESS編集部です。 この記事では「妊娠中絶」について、まとめています。 中絶の理由や、中絶せざるおえない状況に陥ったときの対処法等を解説しています。 もし、あなたが中絶を考えているのであれば、ぜひ参考にしてみてください。 また、あなたの友人が望まない妊娠で悩んでいるようであれば、この記事をお薦めください。

では、まず最初に、どのような理由で「中絶」を選ぶ女性がいるのか？ 代表的な「中絶」理由を、5つまとめてみました。 単純に、計画的ではない妊娠だったため・・・という訳だけはないようですね。

《1》子どもができるとは思っていなかったのに、避妊が不十分でできてしまった

「自分では完璧に避妊をしているつもりでした。 なので、妊娠が分かったときは驚きましたし、自分の考えの甘さを痛感しました」（20歳・大学生） 「中絶」理由で最も多いのが、この「避妊をしていたので、妊娠するとは思わなかった」というものです。 コンドームを代表とする避妊手段は、世の中に数多く存在します。 しかし、そのどれもが100％の避妊効果があるとは言い切れません。 妊娠を望まないのであれば、自分の身体について知ることが大切です。 基礎体温をつけたり、排卵周期を把握することで、危険日のセックスは避けるなどの留意が必要でしょう。 あらためて、パートナーと避妊について話し合ってみてください。

《2》現在の経済状況、仕事の状況では子どもを産んでも育てることができない

「妊娠が分かったとき、”産みたい！”って心から思いました。 でも、当時の経済力では出産はおろか、まともな育児ができないと判断し諦めました」（25歳・会社員） 経済的な理由で、「中絶」を選ぶ女性も少なくありません。 パートナーやご自身が、安定した収入を得れる状況に無いケースを指します。 一般的に、子ども一人を育てるのに、1,000万円は必要と言われています。 但し、私立学校への進学、海外留学、一人暮らし、等をすれば、更に上乗せされてくるでしょう。 もちろん、世の中には就学補助制度などが存在します。 家庭の事情に左右されずに、優秀な若者をサポートしていく仕組みです。 しかし、このような制度類は、かなり困窮を極めた家庭にのみ適用されることも多いのが現状です。 将来、自分の子どもが夢を抱いたときに、全力で背中を押してあげることが出来ないのは、親として辛いですよね。

《3》まだ学生であるなどで親の反対があり、産むことができない

「彼氏と私の間では、子どもを育てていく覚悟をしました。 でも、まだ若かったので、どちらの両親からも大反対を受けてしまい・・・」（24歳・美容師） 自分たちの意志ではなく、親などの周囲の反対の結果、「中絶」を選ぶケースです。 10代などの若いうちに妊娠した、成人済みだがまだ学生・・・といった場合に多いです。 特に10代など、若年層の妊娠・出産はリスクが高いとも言えます。 まだ女性としての身体、機能が成熟仕切っていない人も多い年代だからです。 もちろん「中絶」も、若い心や身体に大きな負担を掛けることになります。 しかし、その若さゆえの回復力を見込んで、反対する親が少なくないのでしょう。

《4》性犯罪の被害に遭い、望まない妊娠をしてしまった

中には、レイプ等の性犯罪の被害を受け、妊娠してしまったという女性もいます。 これは、どの角度から考えても、望まない妊娠と言えますね。 その結果、「中絶」を選択することも、当然のこととご理解頂けると思います。

《5》羊水検査をしたところ、子どもに障害があることがわかり中絶を決意した

「高齢出産ということもあり、念のため羊水検査をお願いしたんです。 その結果、お腹の赤ちゃんが障がいを持って生まれてくることが判明して・・・主人とよく話し合って、決断しました」（38歳・会社員） 中には、望んだ妊娠の末「羊水検査」で赤ちゃんに障がいがあることが分かり、「中絶」を選ぶご夫婦もいます。 出産後の生活面や、赤ちゃん自身の人生を考慮し、その結論に至るのでしょうね。 晩婚化が進む現代では、35歳以上の高齢妊娠・出産も珍しくありません。 そんな状況の中で、「羊水検査」もかなり一般的に行われるようになりました。 「羊水検査」とは、お腹の赤ちゃんがダウン症などの障がいを持っているか否かの検査です。 その類の検査方法の中では、最も精度が高いと言われています。 検査は義務ではありません。 検査結果を受けての判断も、自分たちに委ねられています（「中絶」は妊娠22週未満が条件）

「中絶」と言っても、その理由には様々なケースがあることを、お分かり頂けたのではないでしょうか。 では、今まさに「中絶」するかどうかで悩んでいる！ または、今後そのような場面に遭遇した場合はどうすればいいの？ と、不安を抱かれている女性に向けて、「中絶」で悩んだ場合の対処法を解説していきます。

《1》ひとりで悩んでしまう女性が多いけれど、ひとりで悩まず誰かに相談すること

まずは、誰かに相談してください！ 決して、一人で悩まない！というのが最大のポイントです。 母体である、あなたが一人で抱え込むことで受ける精神的ストレスは、計り知れません。 出産を選んでも、「中絶」を選んでも、なるべくご自身には心身ともに負担を掛けないようにすべきです。 パートナーは勿論のこと、ご両親や兄弟などの家族、友人など、相談相手は誰でも構いません。 身近な人へ相談しにくければ、クリニックの先生に話を聞いてもらうのもアリでしょう。 ひとりで、ため込まないで！

《2》パートナーにも事実を話し、一緒にきちんと話し合うこと

妊娠した以上、パートナーとの話し合いは必須でしょう。 相手が、彼氏や夫などのパートナーであれ、遊びの相手であれ、です。 それが、二人の問題であると認識しないといけません。 「中絶」という選択肢が出てきた場合には、お互いが納得いく理由を考えましょう。 また、「中絶」費用の負担についてや、手術後の二人の関係についても話し合うべきです。 目を背けたい内容ばかりですが、お互いのために曖昧な部分は無い状態にしておきましょう。

《3》産みたいときは、産むことが本当にできないのかじっくり考え、話し合いをすること

シンプルに自分自身は、「産みたいか」どうかを考えてみてください。 これは、母親であるあなたにしか、出せない答えです。 その結果、「産みたい」と思えるのであれば、「産むため」の方法を探っていけばよいのです。 お金のこと、仕事のこと、これからの人生のこと等。 赤ちゃんを産むことに対する課題点を、ひとつひとつ見ていき、解決策を考えてはみませんか？

「一人では悩まない」というのが、望まない妊娠をしたときのポイントでした。 では、誰に相談するのがよいのでしょうか。 ここでは、更に具体的に、相談相手としての候補をご紹介していきます。

《1》姉妹に相談する：親ほど熱くなりすぎず、でも親身になってくれるかも

身近な相談相手といえば、「家族」です。 その中でも、姉妹がいる場合は、お姉ちゃんまたは妹に相談することをお薦めします。 親だと、「うちの可愛い娘に何てことを！」と、彼氏を糾弾するかもしれません。 感情的になり過ぎて、冷静に話し合いができない場合も想定できます。 その点、姉妹だと親に比べて、ある程度冷静に親身になって話を聞いてくれるでしょう。 また、両親との話し合いの仲介役にもなってくれると言えます。

《2》女友達に相談する：つらい気持ちを受け止めてくれるはず

女友達に相談をするのは、どうでしょうか？ 普段から恋愛トークなどをし、あなたと彼氏の関係性を分かっている友達だと尚良いですね。 あなたの抱える不安感を、受け止めてくれるはずです。 また、客観的な立場で意見や対処法をアドバイスしてくれる可能性も高いです。 もし、パートナーとの話し合いが上手くいかない場合にも、女友達は強い味方となってくれるでしょう。

《3》ネットの掲示板で相談する：匿名掲示板は便利だけど、心無いコメントに注意

家族にも、友人にも相談できない、あるいは相談する勇気がでない・・・ そんな、あなたにはネットの掲示板を利用することをお薦めします。 あなたと同じ境遇の女性や、婦人科クリニックの医師が話を聞いてくれる場合もあります。 しかし、あくまでも匿名で顔の見えない世界ですので、心無いコメントを受ける覚悟が必要です。 また、個人情報を必要以上に開示することのないよう注意してください。 （参考）「お空の赤ちゃん相談所」 https://enmanji.com/soudan/

では、いざ「中絶」を決断した際に、気をつけるべきことはないのでしょうか。 ここでは、「中絶」をする際の注意点について、ご紹介をしていきます。

《1》中絶は時期が進めば進むほど負担が大きくなるので、望まない妊娠が発覚したらできるだけ早めに行動をすること

「中絶」は、いつでも可能という訳ではありません。 母体保護法により、妊娠22週目以降の「中絶」手術は禁止されています。 「中絶」するのであれば、なるべく早期に行いましょう。 そのほうが、心身ともに母体へのダメージが低くて済みます。 一般的には、妊娠12週目以降の「中絶」手術は、リスクが高まると言われています。 人工的に陣痛を起こしたり、器具を挿入したりするため、です。 また、赤ちゃんの重みを十分に感じられる時期ですので、手術後の喪失感や罪悪感も高まるのでしょう。

《2》心身共につらいことなので、できるだけパートナーに支えてもらうこと

できるだけ、パートナーに支えてもらいましょう。 望まない妊娠をしたことで、一人で罪悪感や自己責任を感じてしまう女性は少なくありません。 しかし、妊娠はひとりではできないことです。 特に母体である女性の受ける負担は大きいため、パートナーに心から甘えてサポートを求めましょう。

《3》避妊していなかった・不十分だったという場合、二度と繰り返さない決心をすること

「中絶」とは、どんな理由があれ悲しい出来事と言えます。 それを二度と繰り返さない！という決心をして、前を向くことが大切です。 特に、避妊の失敗や、そもそも避妊をしていなかった・・・等の理由で、望まない妊娠をしてしまった場合には、具体的に対策をしていきましょう。 男性任せにはせずに、自分の身は自分で守ることが必要です。

ここまで、「中絶」についてまとめてきました。 参考になりましたでしょうか。 ポイントは、次の3点です。 ・「中絶」の理由には、様々ななパターンがある ・望まない妊娠をした場合は、一人で抱え込まない ・「中絶」を決断した場合は、なるべく早く行動する 「中絶」という経験は、決してポジティブなものではないでしょう。 しかし、その経験から学ぶことも多いはず。 中絶をしたくて子供を作る人はいないはずです。 あまり、自分を責め過ぎずに、天国の赤ちゃんのためにも前向きに歩んでいきましょう！