職場で音楽を流すのはあり？なし？集中力や心理は音楽によって変わる？

皆さんの職場は、職場で音楽を流しているでしょうか。 職場で音楽だなんてとんでもないと思う方もいるでしょうが、意外と今音楽を流している職場も多いです。 そこで今回は、職場で音楽を流すのはありかなしかということについて解説します。

まずは、職場で音楽を流すメリットついて見ていきましょう。 職場で音楽を流すのは、仕事をするうえでどのようなメリットがあるのでしょうか。

和やかな雰囲気が生まれる

音楽を聴くことでみんなリラックスできて、和やかな雰囲気が生まれます。 やっぱり音楽を聴くと楽しい気持ちになれますよね。 リズムに乗って仕事を頑張れるので、和やかに仕事を進めることができるようになるのです。 いつもイライラする人も、音楽を聴けば比較的イライラが少なくて済みます。 イライラする人が減ればみんなが働きやすいと感じるようになり、作業効率アップに繋がるんです。

テンポよく仕事ができる

音楽があると、メリハリをつけて仕事に取り組めるというメリットがあります。 曲がノリノリだと、自分もノリノリになって仕事をこなせるんです。 静かにダラダラと仕事することがなくなるので、能率がアップし、みんな楽しく仕事ができるようになるんですね。 疲れているときも、音楽を聴けば、自分を奮い立たせて頑張ることができます。 ただし、テンポにノリすぎてケアレスミスをしないように気をつけましょう。

テンションが上がる

好きな音楽やアップテンポの音楽を聴くと、テンションが上がりますよね。 仕事でテンションは大事で、テンションが上がると一日頑張れる気持ちになります。 テンションが上がっていれば、もう少し頑張らないといけないというときに、もうひと踏ん張りできるでしょう。 逆にテンションが低いと、早く休みたいと思って仕事が進みません。 音楽は、テンションが低くなりがちな職場環境を改善するのに一役買っているわけです。

職場で音楽を流すことはいいことだらけのように思えますが、実はデメリットもあります。 ここからは、職場で音楽を流すデメリットを2つご紹介していきましょう。

集中できない

基本的に音楽は人の集中力を高めますが、曲によっては逆に集中力を阻害することがあります。 音楽の方が気になってしまい、仕事に集中できないことがあるわけです。 例えば懐かしい曲ばかり職場で流していると「この曲好きだったな」「昔はこんなことがあったな」などと考え、仕事以外のことを考えてばかりになります。 次はどんな曲が流れるのか気になるようになって、業務が疎かになることもあるのです。 知っている曲ばかり流れるせいで、仕事が進まないわけですね。 音楽があれば、絶対に集中力が高まるわけではありません。

音楽によっては耳障りに感じる

音楽の好みは千差万別ですから、音楽によっては耳障りに感じることもあります。 自分が嫌いな音楽ばかり流れていたら、大きなストレスでしょう。 集中やリラックスに効果があると言われるクラシックでさえも、人によっては聴きたくない、それなら流さない方がマシだと思ってしまうこともあります。 音楽でイライラするなら、何のために音楽を流しているのかわからなくなるのです。 職場は多くの人がいますから、自分に合わない音楽を流されたときに音楽を変えてもらうわけにもいきません。 選曲とセンスが合うかどうかで、自分の精神状態に影響が出るのが難点です。

ここからは逆に、職場で音楽を流さず静かにしていることのメリットを見ていきます。 音楽を流さないことで、どのような効果があるのでしょうか。

集中できる

職場に音楽がなくて静かなことで、集中できるというメリットがあります。 音楽に気を取られることがないので、余計なことがなくて集中できるというわけです。 音楽はリラックス効果があって集中に繋がる反面、音楽が気になって集中できなくなるリスクもありました。 静かな状態なら何も影響がなく、仕事だけに向き合えます。 何か音が出ると気が散ってしまうという人にとっては、静かな環境は嬉しいでしょう。

話し声や電話の声が聞き取りやすい

音楽が流れていると、人の話し声が聴きとりにくいというデメリットがあります。 逆に静かな状態なら、余計な音がなくて人の話し声が聴き取りやすいです。 特にあまり耳が良くない人にとっては、静かな環境の方がありがたいでしょう。 音楽があると、どうしてもその音が気になってしまいますからね。 また、音に敏感な人も、人と話しながら音楽の音も気になってしまうということがあるので、静かな方が会話がスムーズにできます。 音楽は、音に関する行動をしたいときに邪魔になってしまうんです。

マイペースで仕事ができる

音楽が流れていると、テンポ良く仕事できる反面、音楽に乗せられてしまうという一面があります。 ノリノリなのはいいのですが、確認作業など静かに行うべき作業が集中してできなくなるデメリットがあるんです。 対して静かな状態なら音楽に乗せられることがないので、マイペースに仕事ができるんですね。 音楽に乗って雑な仕事をやることもなくなり、慎重に仕事をこなすことができます。 細やかな作業が求められる仕事など、業務内容によっては音楽がない方がいいということがあるわけです。

職場に音楽がなくて静かなことにも、デメリットがあります。 もしもデメリットがないなら、職場で音楽を流す人はいません。 ここからは、どのようなデメリットがあるか見てみましょう。

話しかけづらい雰囲気になる

職場で静かに黙々と仕事しているシーンを想像してみてください。 ものすごく重々しく、息苦しさを感じませんか？ 変な緊張感がありますよね。 思わず神経質になりそうな感じがします。 静か過ぎることは、職場全体が重い雰囲気になって、話しかけづらくなるというデメリットがあるんです。 ちょっとした音を出すのもはばかられるようになり、気軽に同僚に話せなくなってしまいます。

他の人の作業音が耳につき、気が散ってしまう

シーンとしている状態だと、他の人の作業音が耳についてしまいますよね。 タイピングの音やペンの音などが気になってしまい、全然集中できないということが起こり得るんです。 他の人のちょっとした音は一度気になってしまうと、ずっと耳に入ります。 相手に非はなくても、何となく耳障りに感じるようになるんですね。 それならまだ音楽が流れていた方が、気が紛れて集中できるという人もいます。 静かとはいえ何かしらの音はありますから、かえって音が目立って気まずくなるということが起きてしまうんです。

職場で音楽を流したいと思う人は、どうして音楽を流したいと思うのでしょうか。 その理由についてご紹介します。

音楽があると集中力がUPする

音楽があると集中力がアップするという理由です。 メリットで述べたように、音楽は人の集中力を高める効果があり、仕事の能率アップに繋がります。 加えて、人によっては静かな場所よりも少し騒がしいくらいの場所の方が集中できるということもあって、音楽は効果的なんです。 静かな環境でも悪くはないものの、音楽がある方がさらに集中できると考えるわけです。

音楽があると気分が乗ってやる気が出る

音楽があると、気分が乗ってやる気が出るからという理由です。 リズムに乗って仕事ができますし、音楽を口ずさみながら仕事をすることで、楽しく仕事できるんですね。 静かで味気がない環境に比べて、モチベーションが高まりやすく仕事を頑張ろうという気持ちになるのでしょう。 音楽に後押ししてもらうイメージで、音楽の力を借りて仕事をこなしたいと思っているのです。

音楽があると同僚との会話がスムーズになる

静かな環境だと同僚と話しづらいですよね。 声が響いて会話の内容が筒抜けですし、周りが静かだと、少しも話してはいけないような気分になるからです。 話すべきときでも話せなくなり、作業効率が落ちることがあるでしょう。 対して音楽が流れていると、カフェで話しているような気分で気軽に話せます。 少しくらい同僚と話した方が気軽に仕事ができますから、変にストレスを感じずに仕事できるんですね。 職場の居心地の良さにも影響してくるでしょう。

音楽があると癒されストレスが減る

音楽って、不思議な力がありますよね。 音楽を聴いて癒された経験がある人も多いでしょう。 職場でもリラックスして癒されながら仕事したいと思う人は多く、音楽を流したいと考えるんです。 仕事は何かとストレスが溜まりやすいですから、音楽の力に頼って少しでも気分良く仕事したいと思う人がいてもおかしくありません。 疲れやすい人は、特に音楽を流して癒して欲しいと思うのです。

音楽があるとオフィス全体が和やかな雰囲気になる

音楽には様々な効果があり、音楽があることで集中力が高まり、リラックスできます。 その結果、オフィスが和やかな雰囲気になって居心地がいいと感じるようになるんです。 静かすぎる状況と比較すれば、雰囲気が良くなるから音楽があった方がいいと思うのは納得でしょう。 ただ音楽を聴きたいのではなく、職場の雰囲気や働きやすさも考えての意見なんです。 そう言われると、納得できるものがありますよね。

職場で音楽を流さず、静かにして欲しいと考える人もいます。 今度は職場で音楽を流さないで欲しい人の理由を見ていきましょう。

苦手なジャンルの音楽が流れると苦痛だから

自分にとって苦手なジャンルの音楽が流れると、苦痛だからという理由です。 自分が好きな音楽なら問題ないのでしょうが、苦手なジャンルの音楽ばかり流れると、苦痛で仕事どころではなくなってしまいます。 自分の意見で音楽を止められないのもストレスが上がる原因です。 我慢を強いられている気持ちになって、余計にイライラします。 自分が聴きたくない音楽を延々と聞かされるわけですからね、苦痛に感じるのは当然でしょう。 イライラが増して集中力が低下するなど、業務に悪影響を及ぼすリスクもあります。 音楽を流せばいいというわけではないのがよくわかりますね。

電話で通話する外部の人に音楽が聞こえたら、失礼だから

仮に職場で音楽を流す場合、自分たちはそういうものだと思っているので、職場で音楽が流れていても問題ないでしょう。 しかし、外部の人にとっては音楽を流すのが当たり前でないことが多いです。 電話で話すときに外部の人に音楽が聞こえてしまうと、失礼にあたる可能性があります。 どうして音楽が流れているのかと思って、不愉快に思われるリスクもあるんですね。 こんなことで、外部からの評価が下がるだなんてやってられないでしょう。 余計なリスクを増やさないために、音楽を流さない方がいいという考えがあるんです。

無駄話が多くなってしまいそうだから

音楽が流れることで話しやすい雰囲気が出るのはメリットです。 しかし、話しやすくなったことで私語が増えてしまい、空気が緩むリスクも…。 馴れ合いのような空気になってしまって、仕事が進まなくなります。 話しやすくなったことで悪影響が出ることもあるんです。 仕事しやすい空気を作るために音楽を流したのに、そのせいで無駄話が増えては本末転倒です。 ピリッとした空気の中仕事をこなすためにも、音楽はない方がいいというわけです。

緊張感がなくなってしまうから

前項とも関連しますが、音楽が流れると空気が緩くなってしまいます。 緊張感がなくなり、仕事のスピードが落ちたり、ケアレスミスが増えたりするのです。 リラックスしたことがマイナスに作用する可能性があるので、それなら音楽がない状態で緊張感を持って仕事した方がいいと言えるでしょう。 リラックスできるからいい、和やかな雰囲気になるからいいと単純には言えません。 緊張感を持った方がうまくいくこともあるんです。

新しいことを覚える時、頭に入ってこなくなるから

仕事で新しいことを覚えようとしているときに、音楽があると邪魔になってしまいます。 リズムや歌詞の内容などが悪影響となり、新しいことを覚えられなくなってしまうんですね。 静かな環境で余計な刺激がない方が新しいことに集中できるので、音楽がない方がいいという理由です。 一つのことに集中したいタイプや、周りの刺激に敏感に反応するタイプの人にとっては、特に静かな環境の方がいいでしょう。

職場で音楽を流すときに、どのような点に気をつければいいのか解説します。 音楽はいいものだから流す、では駄目なんです。 きちんと配慮するのが大事なんですよ。

BGMのような特徴の無い音楽を選ぶこと

音楽は、歌詞ありの過去のヒットソングではなく、軽いBGMに適した特徴がないものを選びましょう。 歌詞ありの過去のヒットソングを流すと、歌詞の言葉に気を取られてしまいますし、懐かしい気持ちが強くなって余計なことを考えてしまうデメリットがあります。 あくまでも仕事に集中するための音楽ですから、仕事の邪魔にならないようなものを選んでください。 当たり障りのないBGMなら、誰かがその音楽が嫌いで仕事のストレスになるということもほとんどありません。 無難な選曲をして、音楽が気にならないようにしましょう。

音量は抑えめにすること

音楽を流すときは、音量は控えめにしてください。 ついつい大きな音を流したくなりますが、仕事に集中できなくなりますし、会話や電話の声が聞き取れないというデメリットが生じます。 音量を小さくして、さり気なく流れているという程度に留めてください。 音楽はあくまでもメインではなく、サブとして環境に取り入れているだけです。 大事なのは仕事がしやすい環境を作ることですから、音楽を中心に添えなくていいということを覚えておきましょう。

作業効率が落ちたら、一旦ストップして再検討すること

もしも職場で音楽を流したことで作業効率が落ちていると感じるなら、一旦音楽を流すことを止めてください。 何かしらのデメリットが大きく生じているので、社員で話し合って再検討しましょう。 音楽を流さない方がいいのか、それとも選曲を変えればいいのか考えてみてください。 とりあえず流せばいいという姿勢はやめて、真剣に検討するのが大事です。 音楽がいらないという結論になったら、流すのを完全に止める勇気も必要ですよ。

みんなにアンケートで意見を聞くこと

良かれと思ってやったことも逆効果になることがあります。 職場で音楽を流すときは、アンケートをとってみんなの意見を聞いてください。 各々の意見を取り入れてうまく調整するのが大事です。 みんなが気持ち良く働くために音楽を流すのですから、独りよがりな決断をしないように気をつけましょう。 全員が納得するのは難しいでしょうが、それでもできるだけ多くの人が納得できるような落としどころを見つけてください。

スピーカーの位置にも気を付けること

うっかりしがちなのが、スピーカーの位置です。 音楽が流れ出るスピーカーのすぐ近くの席の人はうるさいと感じるでしょうし、逆に遠いとろくに聞こえないと感じるでしょう。 スピーカーはバランスいい位置に配置して、席によって不愉快に感じることがないようにしてください。 適当に置いて流さないようにしましょう。

職場で音楽を流すことはメリットもデメリットもあります。 音楽を流した方がいいと思いがちですが、音楽を流すことで仕事に集中できなくなることもありますから、気をつけてください。 大事なのはきちんと話し合って、みんなが納得する形で音楽を流すことです。 場合によっては流さないという決断も必要で、柔軟に対応しましょう。