もしかして片思いが執着に変わってない？違いと執着を手放す方法

「彼のことが好き！」ずっと片思いだと思っていたその気持ち、それって本当に片思い？ もしかしたら気づかないうちに執着に変わっているのかも…。 そもそも執着と片思いは何が違うの？ 自分でもわからない自分の気持ちを、ちょっと整理してみましょう。

まず「片思い」とは、一方通行の形で相手を想うことをいいます。 それに対して「執着」とは、ひとつの物事に強烈にひかれ、「必ずそうだ」と思い込んでしまうこと、必要以上にこだわってしまうことです。 あなたの気持ちは、どちらに近いですか？

言葉の定義はわかったけど、どちらにも当てはまるような気がする…。 片思いと執着って本当のところは何が違うの？ 決定的な3つの違いを見ていきましょう。

片思いをしている目的が付き合うことなのかどうか

片思いの場合には、相手にも同じように慕われたいと望みますよね。 つまり、片思いの目的は「両思いになること」です。 一方で執着の場合には、気になるあの人に自分の彼氏になってほしい！手をつないで歩きたい！というように、叶えたいことが事象になっているはずです。 平たく言えば、執着の目的は「付き合うこと」。 もちろん、想いがあるからこそ「付き合いたい」と願うものですが、着地点がどこなのかによって本質が大きく変わってきます。 片思いを長く続けるうちにいつの間にか順番が逆転していたり、目的を混同しがちですが、今一度自分の気持ちを分解して見つめ直してみてください。

片思いをやめられない理由が気持ちを抑えられないからなのかどうか

あなたが片思いをやめられない理由は何でしょうか。 「大好きなあの人の笑顔がみたいから」「幸せにしてあげたいから」そんな理由が思い浮かんだなら、それは片思いです。 執着の場合には、「自分の気持ちを抑えられないから」という理由になっているはず。 「好きな気持ちを伝えたいから」「寝ても覚めても彼のことが頭から離れないから」という理由が思い浮かんだなら、それは執着の可能があります。 片思いはただひたすらに相手の幸せを願っているのに対して、執着は自分の気持ちや欲求を叶えたい状態なのです。 相手が幸せになるのと自分が幸せになるの、どちらを選ぶかを問うてみると、とてもシンプルに見分けられますね。

片思いを実らせた時に本当に本当に彼と一緒になれて幸せだと思えるのかどうか

彼と一緒になれた時、片思いの場合には「本当に本当に幸せだ！」と思うことでしょう。 付き合いのなかでの少々のいざこざや、相手の欠点を見つけても、平気でいられるはずです。 彼の幸せを想い続けたあなたが、彼と一緒になれて幸せでないはずがありません。 しかし執着の場合、一時的には幸福感があるでしょうが、時が経つにつれて「望んでいたのは本当にこんなことだったっけ？」などと思いはじめます。 「付き合う」という事に強くひかれていたため、いざ叶ってしまったら理想と現実にギャップを感じ、急に相手の悪いところばかりが目についたり、些細な事で喧嘩をしてしまうかも。 片思いと執着では、彼と一緒になれた時の幸福感やその後の付き合い方も全く違います。 気になる彼と一緒になれた時のことを、少し想像してみてくださいね。

片思いが執着に変わっている時の心の変化って？わかりやすい特徴を4つ紹介します。 あなたは当てはまっていないか、チェックしながら読み進めてみてください。

片思いに費やした時間や努力がもったいないと感じている

ふと今まで片思いに費やした時間や努力って一体どのくらいなんだろう…と感じる時、ありませんか？ 「あの時間を使って資格の勉強でもしておけば…」なんて、考えても仕方ないことがふと頭によぎります。 恋をすると視野が狭くなってしまうタイプの人は、好きな人ができるとその人にまっしぐら。 彼しか見えなくなり、仕事や勉強にも身が入らなくなってしまいます。 洋服を彼の好みに合わせて変えてみたり、彼の聴く音楽を聴くようになったり、…すべては彼次第。 頭のなかが彼のことでいっぱいすぎて、友達付き合いも悪くなり、いつのまにか交友関係が狭くなっているかもしれません。 そうなる前に、彼に片思いをしてから、あなた自身が「どのくらい彼に合わせて変わったか」を家族や友人などの第三者に聞いてみましょう。 あまりにも多くの時間や努力を費やしていたり、それが本来のやりたい事と違っていたなら、あなたの片思いは執着に変わっているのかも。

片思いをしている理由や彼でないといけない理由がぼんやりとしている

片思いをしている理由や彼でないといけない理由を、ハッキリと説明することができますか？ 「ずっと好きだったから…」なんて、思わず思い浮かべていないでしょうか。 片思いの理由が明確でない人は、実は片思いしている自分が好きなタイプ。 言い換えれば、「恋に恋する」系です。 相手の性格をよく知らなくても好きになってしまうので一目惚れも多く、恋をすることで毎日を充実させています。 恋をしている自分が好きなので、駆け引きを楽しむタイプや妄想を楽しむタイプなどパターンはいろいろですが、恋愛がちょっとゲーム感覚な部分も。 彼の内面を理解しているわけではないので、理想の彼と違った姿を見ると極端に冷めてしまいそう。 せっかく恋が叶っても、すぐに冷めてしまってはお互いに不幸です。 まずは彼の内面を考慮した上で、「彼でないといけない理由」を考えてみてください。

手に入らないという事実が片思いへの熱を加速させている

「手に入らない」状態が、片思いへの熱を加速させているという場合もあります。 「彼のことが好き…！」とずっと思っていたけど、ちょっと待って。 人はなかなか手に入らないからこそどうしても手に入れたい！と思ってしまうもの。 買い物の時、「限定⚪︎個」の文字や、長い行列を見るとついつい欲しくなってしまうという人は要注意です。 簡単に手に入るものより、なかなか手に入らないものに価値があると考えるタイプのあなたは「手に入りにくさ」こそが「欲しい！」という気持ちの原動力。 恋も同様で、一見「足かせ」に見えるものが片思いのエネルギーになってしまうんです。 手に入りにくいほど輝いて見えるので、彼女のいる人や、家庭のある人が素敵に見えたりすることも。 ドキッとした人はいませんか？ 手に入りにくいからといって、あなたにとって本当に価値があるとは限りません。 「あんなに欲しかったのに、なんだかなぁ…」と、手に入った途端に輝きを失ってしまうようなことのないように、あなたの気持ちの原動力を探ってみてください。

好きな人に触れたいではなくなんとしてでも振り向かせたいと思っている

彼に触れたい気持ちよりも、振り向かせたい気持ちのほうが強くなっていませんか？ 相手のことが「純粋に好きだ」という気持ちからはじまった片思いなのに、いつのまにか「こんなに好きなのにどうして伝わらないの？」と悲しく感じたり、「どうして振り向いてくれないの！？」と感じはじめてしまうのです。 このタイプは、とても頑張り屋さんで努力家。 相手のためならと、すすんで彼のために尽くします。 しかし最初のうちは「自分が勝手にやっていることだから…」と健気ですが、長く片思いを続けるうちに「こんなに頑張ってるのに」と報われたい気持ちが生まれ、やがて愛してもらわないと気が済まないようになってきてしまうのです。 もしもあなたが「自分だけが好きでも良い」と思えなくなっていることに気づいたなら、それは執着かもしれません。 「振り向かせたい」という無益な戦いは早く手放してしまいましょう。

ここまで主に片思いと執着の違いを見てきましたが、あなたの気持ちはどちらだったかチェックできましたか？ ここからは、執着を手放してあなたの恋を成就させる方法を見ていきましょう。

仕事や趣味に没頭して恋愛への比重を減らす

片思いを続けるなら、仕事や趣味に没頭して恋愛への比重を減らしてみましょう。 「会えない時間が長い」と感じるよりも「もう会える日が来た！」と感じられた方が、毎日が楽しく感じられますよね。 恋愛の比重が重くなれば重くなるほど、深刻に考えてしまいがち。 趣味や仕事に注意を分散させることで、恋に集中しすぎることを防ぐことができます。 気持ちを少し軽くしたほうが、案外うまくいくものです。 ただし、気づいたら「彼が誰かと付き合いはじめちゃった！」なんてことにはならないようにご注意くださいね。

他の男性にも目を向けてデートをする

他の男性に目を向けてみるもの良いですね。 もちろん思い切って他の男性とデートをしてみるというのもアリ！ 「こんな人もいるんだ」と見識が広がり、異性を見る目を養えます。 世の中の男性は彼だけじゃないという、一見当たり前のことにも改めて気づかされるでしょう。 同時に「自分にはこんなタイプの人がいいのかも」と、冷静に考える機会にもなります。 気になる彼や自分自身を一度客観的に見てみることも大切です。 注意点としては、他の男性とのデートを気になる彼に見られないようにしてください。 駆け引き的に効果がある場合も稀にありますが、彼氏持ちだと思われてしまったら本命の彼との恋が進展する可能性が、ガクンと下がってしまいます。 手を繋いだりなどはせず、あくまでお友達デートにとどめて。

恋愛以外のことで私生活も心も満たしておく

恋愛以外のことで、私生活と心を満たしておくのも大切です。 自分の時間を持って、やりたいことを探してみましょう。 未来のなりたい自分を具体的にイメージして具体化していくのもいいですし、あれこれといろんなものにチャレンジしてみてもいいでしょう。 好きな人のことを考える時間は素敵ですが、私生活を充実させることは、自分の人生をより楽しむことにつながります。 人生をより深く考え、自分の人生を豊かなものへと導きましょう。 幸せな恋愛ができる力も身につくはずですよ。 でも、あれこれとチャレンジしすぎて疲れてしまうのには気をつけてくださいね。 たくさんのやりたい事があっても、あなたの体はひとつだけ。 恋も元気がなければできませんから。

「片思いに疲れた…」そんなあなたには心のリフレッシュが必要です。 心機一転、また新たに恋をしちゃってもいいんです！ 片思いも執着も両方手放す方法を伝授します。

最後に一度告白をしてけじめをつける

まずは最後に一度、ちゃんと告白してけじめをつけましょう。 片思いを手放す方法として一番シンプルな方法がこれです。 「もう最後だから」と思うと、多少は告白の緊張も和らぐでしょうし、ハッキリとした理由がある事で思い切って踏み出せます。 悲しい結果になっても「やれることはやった」と、自分自身に胸を張れるでしょう。 終わりの儀式として、想いは必ず伝えてください。 ただし「どうせ最後だし振られてもいいや」なんて投げやりな告白は、相手にも失礼。 そして、今まで片思いしてきたあなたの気持ちにも失礼です。 どんな形でもいいので、思いの丈を正直に伝えましょう。 そうした方が後悔も残りません。

そのあとに彼のどこが好きで何を望んでいたのかを紙に書き出して整理する

そのあとに、彼のどこが好きだったのか、何を望んでいたのかを紙に書き出して整理してみましょう。 「一度でいいから彼に抱きしめられたかった」「彼に好きだと言ってもらいたかった」など、思い浮かんだことをなんでも好きに書き出します。 ネガティブなことでも、支離滅裂でもいいんです。 思う存分、今の気持ちを書きなぐってください。 ストレスやつらい気持ちは、自分の中に押し込めずなんらかの形で「吐き出す」ことが必要です。 でも、この「吐き出す」というのは意外に難しいんですよね。 友人に愚痴を聞いてもらうつもりが、結局相談に乗ってた…なんてこともよくある話です。 その点、書き出すという方法は紙に気持ちを吐き出すことができますし、書いている瞬間は「書く」という行為に集中しているので、辛さを軽くすることもできます。 そして後日その紙を見ることで、今の辛さを客観的に判断しやすくもなるという利点も。 書き出した紙は人に見せるものではありませんから、「こんなことを書いて恥ずかしい」などと考えず、自分のためだけに思ったままに書いてみてくださいね。

連絡も取らず、SNSも見ないことで次第に存在を小さくしていく

あとは連絡を取らず、SNSなども見ないようにすることで、あなたの中の彼の存在をだんだんと小さくしていきましょう。 「彼が他の女の子と遊んでる写真をアップしてる…」そんな彼の情報がすぐに知れてしまうツールは、失恋したばかりのあなたには辛すぎます。 スマホの電源を切り、外部との接触を一時的に断ち切りましょう。 傷が癒えるまでは、彼の情報は耳に入れないのが無難です。 また、感傷的になっている時は誰かに依存したくなるもの。 苦しいけれど、冷静になれるまではひとりで過ごしたほうが良さそうです。 そしてせっかく一人でいるなら、いつでも思う存分泣いてしまいましょうね。 注意点は、必ず期間を決めて実行すること。 外部との接触を遮断した状態で長期間ひとりきりで過ごしてしまうと、だんだんと気持ちが沈んでしまい、最悪うつ状態にもなりかねません。 1日〜長くても数日程度にしてくださいね。

片思いと執着は、意外と混同しやすいもの。 片思いを長く続けるうちにいつの間にか順番が逆転していたり、目的を混同しがちです。 まずはあなたが一番願っていることは何なのかを見つめ直しましょう。 それから執着があった場合には今すぐ手放してしまうのです。 そうして軽くなった心で、今一度自分がどうしたいのか気持ちの整理をしてみてくださいね。 きっと答えがみえてくるはずですよ。